涼宮ハルヒの要求  
 
  夏の日差しが厳しい今日この頃。俺達SOS団は文芸部室でたむろしていた。  
「ふ〜。やっと涼しくなってきたわね…。今年の太陽は元気すぎるんじゃない!?」  
 と、団長ことハルヒ。うるさい、叫ぶな。また暑くなるだろうが。  
「まあまあ。涼宮さんの気持ちはあなたもよく解っているでしょう?」  
 それとこれとは問題が違う、口に出して言うと余計に暑くなるだろ?  
「キョン! あんたの方がうるさいわよ! せっかく涼しくなって来たってのに  
 また暑くなってくるじゃない!」  
 …その言葉、そっくりそのままお前に返す。  
「…………」  
 その横で一人静かに読書を続ける長戸。お前には、暑いとかそういう感情も無いのか。  
 便利だな…。こういう時は少し羨ましく感じるよ。  
「…………」  
 俺の視線に気付いたのか、ページをめくるついでにチラッとこっちを見る自称宇宙人。  
 目が合ってしまった。何か気まずい…と思う暇もなく読書に戻ってしまった。  
「キョン君、冷たいお茶はいかがですか?」  
 と、この暑い中、律儀にメイド服を着て尋ねてくる我がアイドル、朝比奈みくる嬢。  
 ああ、その格好を見るだけで汗が引いていくようだ。  
 まあ、実際に引くわけでもないので、ありがたくお茶は戴くが。  
「みくるちゃん! あたしにもお茶!」  
「は、はいっ」  
 うむ、けなげに働くメイドを見るこの一時。これが無ければこの無駄な集まりには来ないだろう。  
 ずずずず、と熱いお茶を啜る様な音を立てて冷たい麦茶を飲むハルヒ。  
 暑さがあまり引かないため為か、かなり機嫌が悪そうだ。こういう時は放っておくに限る。  
 なのに、何故こっちを睨む。俺は関係ないだろう。  
 パタパタ…古泉の扇子(いつ出してきたんだ?)の音と、長門のページを送る音だけが  
 部室内で聞こえていた。  
 
  ぱたん。  
 長門が本を閉じ、今日の部活動は終了。  
 やっとこの暑い部屋から抜け出す事が出来るのか。  
 さあ、さっさとこの部屋を出て、エアコンが効いた自分の部屋でくつろがなければならない。  
「待ちなさい、キョン!」  
 何だ、今日はもう終わりだろ? なら早く涼しい部屋でくつろがせてくれ。  
「明日、部室で待ってて」  
 と、それだけを告げ、さっと部室を出て行ってしまった。  
 おい、明日の何時にここに来ればいいのかを言ってから行ってくれ。  
 その間、古泉は、にこにこと我関せず、といった笑みを浮かべていた。  
 何故か長門は興味深そうにそのやりとりを見ていた。  
 朝比奈さんいつものように(?)おろおろとしていたようだ。  
 何故だろう。俺がこの三人に同情されているような気がしてしょうがない。  
 首を傾げつつ、明日、本当に待つかどうか、そしてそれは何時なのかを考えながら帰路の途についた。  
 
  翌日。俺は、朝一番に文芸部の部室に立っていた。  
「俺は一体何をしているんだ…」  
 誰か教えてくれ。どうして、俺はこんな暑い中、クソ暑い教室でぼーっとハルヒを待っているんだ。  
「あ、本当に待ってたんだ。てっきり来ないかと思ってたわ」  
 と、ハルヒが唖然とした顔で部室をのぞいていた。  
「よくあの呼び出しでこの時間ってわかったわね。もしあたしが来なかったらどうしてたの?」  
 さあな。その時はその時だろう。それに、俺自信ここに来た事を驚いていたくらいだ。  
「で、こんな時間に呼んだんだ。何か用があるんだろ?」  
 と、ハルヒに向かって言う。これで、『ん、ほんとに来ると思わなかったわ、冗談だったのに』  
 なんて言い出したら俺はどうなるか知らないぞ。  
「そっか……本当に来たんだ…」  
 左手をアゴに当て、何か思案し始める。おい、俺はほったらかしか。  
 俺の言葉に何の反応もせず、何か考え込む。  
 
 そして、結論が出たのだろう。ハルヒが俺の方を向き、近づいてくる。  
 無言で俺の目の前まで移動し、ハルヒは俺の両肩をがしっと掴んだ。  
 おい、暑い。離れてくれ。  
「…………」  
 俺の訴えをさらに無視する。いいかげんにしろ。こんな暑い時にこんな……んむっ!?  
 さらに続けようとした俺の必死な訴えは封じられてしまった。ハルヒの唇によって。  
「は…ハルヒ?」  
「来てくれたってことは、いいってことよね…」  
 そう一言だけ呟いた。いいって何がだ? もっとくわしく説明…  
 と、この言葉も最後まで発する事が出来なかった。ニ撃目が俺に発せられ、  
 抵抗も出来ずに俺の口は塞がれてしまった。  
「んん…んむ……」  
 しかも、今回は舌のオマケ付きで。  
「ぷはぁ…はぁ、ねぇキョン……あたしじゃ、だめ?」  
 俺の唾液を口から垂らし、そう言ってくるハルヒ…  
 鼓動が速くなる…頭の中が真っ赤になり、もう何も考えれなくなっていく。  
 今のハルヒは、いつものハルヒとは違い、大人の雰囲気がある。  
 いや、それも違う気がする。一言では表すことの出来ない、妖絶な色気を醸し出している。  
 誰が今のこの状況になったとしても、断る事は出来ないだろう。  
 もちろん、俺もその中に含まれているわけで…  
 返事に、言葉の代わりに、ハルヒに熱いキスを返した。  
「んむぅ…んん…」  
 
   
  どれくらいキスしていただろうか。もうどっちの唾液か解らないくらいに。  
 そろそろキスだけじゃなくてもいいだろう。そう判断し、ハルヒの後ろに回り、手をハルヒの胸に持っていく。  
「んん…」  
 着やせするタイプなのだろう。ハルヒの胸は見た目よりも弾力があり、大きかった。  
 服の上からだけではなく、片手を上着の下から手を差し込み、直に揉んでみた。  
「ひゃう…ちょ、ちょっと…!」  
 流石に焦ったのか、いつもの様な声になるハルヒ。  
 だが、もう遅い。両手を制服の中に突っ込むことに成功。両手でその乳房を堪能する。  
「んん! も、もっとやさしくぅ…」  
 あきらめたのか、慣れたのか。抵抗は無かった。  
 ハルヒの制服の中は、少し湿っていて、生暖かった。朝早くとはいえ、夏にあの坂を登ってくると言うのは  
 誰でもきつい事ということを改めて実感してしまった。  
 だが、その汗の匂いがまた、ハルヒの匂いを濃厚にしていた。  
 ハルヒから漂ってくる匂い…それを嗅ぐと、異様な程興奮してくる。  
 ああ、この行為は夢ではなく、現実だ……。  
 と、ハルヒの胸を揉みながら悦に浸っていると、  
「…変態」  
 ハルヒが呟いた。  
 いや、誘ってきたのはお前だ。俺は致し方なくしているんだぞ?  
 と、両手をハルヒの服から出し、肩をすくめた。この行動がまずかった。  
 ハルヒは、自由になると共に、俺の方に向き直ったかと思うと  
「隙あり。まだ甘いわね」  
 と言いながら、俺を押し倒し、その上に座っていた。解りやすく言うなら、マウントポジションと言うやつだ。  
「さて、今度はあたしの番よ…」  
 言うが早いか、ハルヒは俺の制服を脱がしに掛かった。  
 な!? しょ、正気か? お前!  
「今更何言ってんの? あんたも同じ様なことしてたくせに」  
 いや、するのとされるのは全然違うと言うか…  
 そうこうしているうちに、俺は上着を全部剥がされた。  
 
「いやぁぁ、えっち〜」  
「……何言ってんの? あんた。頭おかしくなった?」  
 ち、俺の切り札が通用しないとは。やるな、ハルヒ。  
 俺の言葉を無視し、ハルヒは俺の胸板(筋肉なんてないが)に顔を近づけた。  
「ひゃあぁぁ」  
 何と、ハルヒは俺の乳首を舐めに来た。くそ、そこは男だって弱点なんだぞ…  
「あら、いいこと聞いちゃった。じゃあ、これはどう?」  
 乳首を甘噛みしたり、舌の先でころころと転がされる。  
「くぅぅぅ……」  
 俺は必死に我慢した。こんなことでこの女に屈してはいけない。後がどうなるかわかったもんじゃない。  
「我慢しなくていいわよ。どうせ、こんなとこ誰も来ないし」  
 ハルヒの誘惑。だが、俺はまだ我慢。ここで一線を超えてしまってはダメだ!  
 頑張れ、俺の理性!  
「ん〜、結構しつこいわね…じゃあこれならどう?」  
 と、ハルヒは俺の股間をズボン越しに擦ってくる。  
「ぐあ…その刺激は……」  
「もう出しちゃうの?」  
 その一言で、俺は必死に踏ん張った。ここで達してしまって何が男だ。ここで我慢してこその漢だ!  
「くぅぅ…」  
 何とか、第一波を凌ぐ事に成功。  
 いつの間にかズボンを脱がされ、パンツ一丁になっていた。  
「うわ、もうパンツもべっとべと……」  
 声に出して指摘された…無意識に顔が赤くなっていくのを感じる。  
「キョンの…結構大きいわね……これ、入るのかしら」  
 冷静に俺の逸物を観察される。そして、何気にハルヒの爆弾発言。  
「は、入る!?」  
「ん? 何か変なこと言った?あたし」  
 いや、変と言うか何と言うか。まさかそこまでするとは思ってなかった。  
「何を今更な事言ってるのよ。ここまでしといてこれで終わりって言う方が変だと思わない?」  
 それもそうなんだが。  
 
「なら、つべこべ言わない」  
 ハルヒは、言いながらショーツを下ろしていく。  
 スカートで隠れていてよく見えないが、もう準備は万端のようだった。  
「じゃあ、行くわよ」  
 ああ、情けねぇ。童貞を捨てるんじゃなくて取られるなんて…  
「んんん……はぁ、や、やっぱりちょっと大きすぎるかも」  
 いや、俺のはまだ普通だと思うが。  
「あ、あたしにすれば、んん、十分以上に大きいのよ…」  
 息も絶え絶え、少しずつだが、確実の俺のモノはハルヒの中に埋まっていく。  
「はぁ…はぁ…ちょ、ちょっと休憩…」  
 今がチャンス。さっきまで、手玉に取られていたようなものだから、今度は俺の番だ。  
「ひ!? あああぁぁ!? ちょ、きょ…キョン!!」  
 さっきまでハルヒの中に少ししか入っていなかったので、腰をハルヒに向かって軽く突き上げる。  
 もちろん、動かないように、ハルヒの腰は両手で固定している。  
「ひ! い、っった、いいぃ…」  
 それと同時に突き破る感覚。お前、初めてだったのか。  
「あ、あたり、前、じゃない…」  
 必死に呼吸を整えながら、答える。  
「だから、痛く、無いようにゆっくり、してたのに」  
 涙を耐えながら呟くハルヒから俺は目を放すことが出来なかった。  
「悪い。ちょっとした仕返しのつもりだったんだが…」  
 ものすごい罪悪感に包まれる。こんなに弱いハルヒを見たのは初めてだった。  
「…………」  
「…………」  
 お互いに沈黙が続く。その間も俺の肉棒はハルヒの中に入ったままだったが、その事はすっかり頭に無かった。  
「ん、だいぶマシになったみたい」  
「なら、軽く動くぞ。痛かったらちゃんと言えよ」  
「うん」  
 と言ったものの、今の状態は騎乗位。軽く動いたとしても思いっきり振動はハルヒに伝わるだろう。  
 ちょっとがまんしろよ。そうハルヒに言うと、俺は身体を起こし、正上位の形になる。  
 
「な、何か、こっちの方が恥ずかしいんだけど…」  
 いや、普通は逆だと思うんだが。  
「こっちの方が恥ずかしいって言ったら恥ずかしいのよ!!」  
 と、顔を真っ赤にしてまで訴えてくる。まあ、別にどっちでもいいけど。  
「じゃ、今度こそ、動くぞ」  
「ひゃあぁ、こ、こすれる…」  
 さっきまでの体位での挿入は正に貫通と言えるようなものだったので、今の状態はかなり優しいはずだ。  
「んん…こ、声が…あぅ…勝手にぃ」  
 うわ、何だこれ……ハルヒのが、肉棒を離すまいと絡み付いてくる。  
 さっき、我慢していたので、第二波がもう訪れてしまった。  
 く……まずい。このままだと、先にイってしまう。ここも、必死に我慢しなくては。  
 腰の運動量を減らし、全神経を集中。頑張れ、俺。頑張って我慢するんだ。  
「あぁ、もっと…速く動いて……お願い」  
 その言葉で俺の理性はどこかへ行ってしまった。我慢していた事も忘れ、全力でピストン運動。  
 先に果ててしまっても構わない。こいつがイクまで抜かずに何連続でもやってやる。  
「あ! んん! い、いい! キョン!」  
「ハルヒ!」  
「あ、あたし…もう……!」  
「あああぅぅぁぁぁ〜〜………」  
 ハルヒが絶叫すると共に、膣がものすごい収縮し始めた。  
 それに身を任せ、俺は、溜めに溜め込んだ白い欲望をハルヒの中に吐き出した。  
「はぁ、あったかい…」  
 
 
  俺たちはそのまま、何回も連続でハルヒと事を致した。  
「はぁ…やっぱり変態だったわね」  
 ハルヒはもうすでにいつもの調子に戻ったようだ。  
「なぁ、ハルヒ」  
「ん? 何よ?」  
「今日、俺を呼んだ理由って何だ?」  
 まさか俺とセックスしたいからと言うわけではあるまい。  
「…ナイショよ」  
 ここに来て、今更秘密かよ…。  
「そんなことより、今何時?」  
「えーと、げ…」  
 10時半を廻った頃だった。学校に居るのに遅刻か…  
「あんたがしつこく何回もするからじゃない!」  
 いや、お前がだな………って言い合ってる暇あったら言い訳考えるぞ。  
「言い訳? なんでそんなの必要なのよ」  
 お前な。今まで皆勤だったお前がいきなり俺と一緒に遅刻だぞ? 普通の奴ならなんて思うか…  
「別にいいじゃない。ほっとけば」  
 ハルヒはそう言い切った。  
「別に間違いじゃないし、それにあたしはそう言われても嫌じゃないしね♪」  
 その時のこいつの顔は今までに見た事の無い、額に入れて飾っておきたいほどの可愛い笑顔だった。  
 
                                                〜いちおう完〜  
 

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