「涼宮ハルヒとわたしは普通の人間じゃない」
いきなり妙なことを言い出した。
「なんとなく普通じゃないのは解るけどさ。お茶かと思ったら白湯を出されたしな」
「白湯ってなに?」
「……お湯のことだ」
「茶葉を入れ忘れた。迂闊」
なんと言うか……。思ったよりボケ気質だったんだな。
「それほどでもない」
褒めてない。それで? 涼宮とお前が普通じゃなくて、それでどうした。
「……」
おいィ?
「うまく言語化できない。情報の伝達にアレが生じるかもしれない」
アレってなんだ。前置きの段階で言語化に失敗するなよ……。と思わず嘆息。
「端的に言えばわたしは宇宙人。涼宮ハルヒは神、いわゆるゴッド」
えーと、もう帰っていいかな。