「キョン君!キョン君!あっさだよ〜っ起きて、起きて」
今日も朝いつものように妹が俺を起しにくる。
「今から起きるから下に行ってなさい。」
「うん、分かった!ごっは〜んごっは〜んシャミのごっは〜ん」
小学六年にもなっているにも関わらずキテレツな歌を唄うのはどうかと思うが…口に出したとして治るわけじゃないからな。
ここはあえて口に出さないでおく事にする。
「今日はねえキョン君の好きなワカメだよ!ワカ〜メ」
気が利くじゃないかマイシスター。朝は鮭ワカメじゃないと始まらない。ご褒美に頭なでなでしてやるか
「よく気が付いたじゃないか。よしよし」
撫でてやったら凄く喜んでいた。
「えへへへへ、あたしだって小学六年生だもん。」
そして朝飯を食べ終わりいつもの様に学校へ向かうのであった。
小学校編
私は登校途中で親友と歩いていました。彼女は機嫌が良かったので、何かあったのか話を聞く事にしました。
「今日は随分機嫌がいいね。何かあったの?」
すると彼女はニコニコ笑いながらこう言ってきました。
「朝ねぇキョン君に褒められて頭なでなでしてもらったの!てへっ☆」
羨ましい、正直お兄さんに自分がされると思うと顔が熱くなります。にやけている親友に
「よかったね。羨ましいな…」
そのまま教室で話の続きをしました。そこでどうやって褒められたか理由を聞く事にしました。
「ねえどうやって褒めてもらったの?少し興味があるの」
彼女は少し考えていましたが、にこやかに教えてくれました。
「朝ごはんの時キョン君に大好物のわかめさけをあげたの」
え?ちょっと待って…聞き違いかしら…もう一度聞くね。
「ごめんなさい今聞きそびれたの。お願いもう一度」
彼女は声を大きくはりあげて言いました。
「だ・か・ら、わ・か・め・さ・けだよ!ミヨちゃん分かった?」
「本当に…お兄さんが…それも朝から…ブツブツ」
私は少しパニックに陥っていました。まわりのクラスメイトは何が何だか分からないようでしたが…
「どうしたの?顔色悪いよ?」
「だ、大丈夫…気にしないで…お兄さんはマニアックな人なんだ」
一瞬彼女は勝ち誇った顔をしていたような気がしましたが気のせいだと思います。
「保健室いく〜う?調子悪そうだよ?」
しかし分かりません彼女はアソコに毛が生えていないのに…まさかもう生やしているかも?
く、くやしい。私ならお兄さんに喜んでもらえるなら私もやらなくてはいけません。そうと決まれば善は急げと言います。
「今日家に行ってもいい?お兄さんにプレゼンとあるの…」
「うんいいよ!一緒に遊ぼう!楽しみだねえ」
私は今日女になります。ふしだらな女と思わないでください。
席を離れた時の独り言
「キョン君覚悟した方がいいよ…あとハルにゃんや有希ちゃんに連絡しようっと!てへっ☆」