「キョン、あんた何してんのよ?ちゃんとあたしの話を聞いているの?」
あ、すまんなハルヒ、明日の選択教科の美術の事を考えていた。
「はぁ〜今はあたしの話を聞きなさい!いいわね!まったく馬鹿キョンなんだから」
はいはい俺は馬鹿ですよ。そう言えばお前は選択教科は音楽だったか?
「そうよ。なに?文句あるの?もしかしてあんた音楽にしたかったとか?」
いや別に何でいちいち突っ掛かるかお前は、俺は音楽は嫌いなんだよ。あのラップ聞いて分かるだろ?
「そうですか?アレはアレで良かったと思いますが…」
おい!顔を近付けるなそれに息を吹き掛けるな気持ち悪い。
「………………………」
右斜めから視線が刺さる…長門がこちらをみていた。どうした長門?
「……明日の課題はとても重要…あなたは私と組むべき…」
確かお前も美術だったな。それに明日は今学期の全てが決まる課題と言っていたな?
「…そう明日は校内写生…いい場所見つけた…だから一緒に…」
そうかいい場所があるのか?お前のお薦めなら間違えないな。筆使いなら自信あるからな。
するとハルヒが顔を真っ赤にして横から口をだしてきて文句と苦情を入り交じった台詞を吐く
「ちょっと有希!それ学校じゃまずいわよ。それにエロキョンに…いや有希にそんな事絶対させないわ」
おいハルヒ!いいかげんにしろ、授業で写生するのに何か不都合あるのか!因みに俺はエロではない。
「あんたねぇ射精よ射精、口内射精するなんて信じられないわよ!あたしは有希がエロキョンに汚されると思うと可哀想じゃない」
ハルヒの奴…物凄く勘違いしている感じがするな…古泉は携帯を見ている。朝比奈さんはただオロオロしていた。
「…涼宮ハルヒ…私なら大丈夫それに彼の筆使いも見てみたい…私はそれを望んでいる。」
長門がそう言うとハルヒは今まで無い位の恐ろしい般若みたいな顔をして俺にガンつけをしている。まるで断れと言わんばかりだな。
「あ、あのう、す、涼宮さん言いづらいですけど、そそのう物凄い勘違いしているのでは無いでしょうか?」
「だってみくるちゃんまだ恋人でもないのに…有希とするのよ…あたし…キョンとなら…モゴモゴ」
風景画を描くだけでそんなに怒るなよ。やれやれ…いつもの事ながらあきれるぜ
「え?風景画?筆使い?まさか…あ、あたし…」
するとハルヒはさらに顔を真っ赤にして俺を殴りそのまま部室から出ていった。