西日にオレンジに染められた長門の肌は、何とか思念体だかヒューマノイドだか知らないが朝比奈さ  
んやハルヒのそれらと何ら変りが無いようだった。朝倉とのやり取りで眼鏡を失い、その魅力たるや  
谷口の評価に二階級特進くらいの上方修正を要請しなければならないほどだ。  
「……なに?」  
「い、いや何でも無い」  
長門vs朝倉の宇宙人対決なんて少なくとも俺の現実から地球七周り半以上は隔たりがあるであろう光  
景を目の当たりにして、俺は疲れていたんだろう。気がつくと随分長い間腕の中で横たわる長門の顔  
をボーっと眺めていたようだ。  
「臀部に違和感を感じる」  
「ん? お前の再構成とやらにも限界があるのか? 大丈夫か?」  
「そうではない、あなたの身体を構成する一部分が私に触れている」  
しまった。人間、特に男の人間というやつは生命の危機にさらされた時に自動的に反応する機能があ  
る。種を保存しようとする本能ってやつだ。要するに俺の息子がカチカチになって長門の尻を押し付  
けているというわけだ。  
「こ、これはだな……」  
「有機生命体の生殖行動には興味がある」  
「な、なんだって!? おまえがか?」  
「情報統合思念体」  
「だ、だがな、あの、その、なんだ……」  
「あなたのDNAおよび有機生命体が生殖に用いる液体のサンプルを要求する」  
「待て、お前の親玉はそんな初歩的な事くらい宇宙開闢の昔から知っているんじゃないのか?」  
「あなたは特別な存在。涼宮ハルヒに選ばれた」  
辺りの雰囲気に多少の違和感を感じて周囲を見回すと、さっき再構成されたばかりの教室が微妙に変  
化している。ドアが無い。  
「お、おい、長門、何をする気だ!?」  
「サンプル」  
そう言うと長門は俺のベルトに手をかけ、制服のズボンを脱がしにかかる。  
「長門、それはまずい、ちょっと待て……」  
「あなたは拒否していない」  
そう、俺の息子はこんな特殊な状況にあっても、いやこんな状況だからか針を刺したらどこぞの土産  
ものの羊羹みたいにちゅるっとひっくり返りそうなくらいに張り詰めている。ああ、俺の初めては愛  
しの朝比奈さんか、百歩譲ってもハルヒあたりと済ませたかったのだが、長門だってあの二人に負け  
ず劣らずの美少女だし、こんな状況で断固拒否などしようというものなら純真な乙女に恥をかかせて  
しまうというものだ。いや、長門に限ってはそんな事は無いのだろうか? だが、万が一という事も  
ある。えい、据え膳食わぬは男のなんとやらだ。  
「わかった、お前がやりたいならやっちまえ。そのかわり痛いのとか息子をもぎ取るとかは無しだぜ」  
「了解した」  
長門は立ち上がった俺のトランクスを両手で下げると、そこにそそり立つモノをしげしげと眺めた後、  
おもむろに口に含む。普通の人間と変わらないぬくもりと柔らかい舌や唇の感触が俺の脳を痺れさせる。  
「ちゅば…ぐちゅ……ずずっ…」  
眼下で内燃機関のような規則的な動きを繰り返すその頭の天辺から甘やかな芳香が漂ってくる。こい  
つもシャンプーとかリンスを使うのだろうか? その必要も無さそうだが。なんて呑気な事を考えて  
いる暇は無さそうだ。最近溜まり気味だった上にこんな魅力的な事をされてしまったら……。  
「んぷ…むっ…ずぷ……」  
「長門、そろそろイキそうだ。このままイっても大丈夫か? 変なもんかけても壊れないか? お前」  
「へいひ……はへへいい…じゅぷ…」  
規則的な動きはそのままに、そのペースが段々スピードアップしてくる。息子の付け根の奥のほうが  
不随意に収縮を始め、ギュウギュウ締め付けている。  
「うぁっ…!!」  
台風の長雨で120%満水状態だったダムのように俺のほとばしりが長門の口の中で決壊した。  
「ごくん……ぬぷ…ずじゅ…」  
 
「…ん…ぬぷ……ずず…んぷ……ぬぷ…む…ん……」  
『サンプル』を何事も無く飲み干した長門だったが、その口淫は止まる気配を見せない。男性諸君な  
らわかると思うが、これはちょっとまずい…膝がカクカクしてきた。気が狂いそうだ…。  
「長門、ちょっと待ってくれ…ストップ」  
「じゅぷ…………」  
萎みつつある我が息子を小さな口から解放した長門が俺の顔を見つめながら、一ミクロンほど首をか  
しげているように見える。こいつは一通り人間の生殖行動を知ってはいるのだろうが、詳細なところ  
までは親玉から習っていないらしい。  
「人間の男ってやつは、イったあと少しの間だけ超過敏になるんだ。どういう理屈かは知らんがな」  
「了解した」  
「サンプル取れたか?」  
「解析して情報統合思念体の当該データベースに送付済み」  
「ははっ、俺のクローンとか作るのは勘弁してくれよな」  
「伝えておく」  
しばらく目と目が合ったまま無味乾燥な沈黙が続く。そういえば、幼い妹に無理矢理された以外に俺  
はキスもしたことが無かったのに、長門とこんな事をしているんだと気付いた。  
「なぁ、キスしてもいいか?」  
「キス」  
「口と口を付けるんだ」  
「何故?」  
「その、愛し合う人間同士はキスするもんなんだ。キス単独でもするし、生殖行動とセットだったり  
もする」  
「わかった」  
と、言ったきりその大きな瞳は瞬き一つせず俺を見つめている。  
「いいのか?」  
「いい」  
「目、閉じてもらえるか?」  
何故? と聞かれそうな気がしたが、今度は素直に目を閉じてくれた。生まれて初めてのキス。ちび  
っ子のいたずらのキスではなくて舌を絡ませながら。忘れていたが、たった今ここに『サンプル』を  
放出したばかりだったのを少々後悔しながら、俺たちは随分長い事キスをしていた。すると、さっき  
萎んだばかりの息子が再び長門の太ももあたりに違和感を与えだした。  
「当たっている」  
「ああ」  
「もう一度サンプル」  
「いいのか?」  
「いい」  
再び俺の息子を口に含もうと顔を近づけてくる長門に言った。  
「ちょっと待て、その、お前を見せてもらってもいいか?」  
「何故?」  
「見たいんだ、お前を」  
「わかった」  
俺はセーラー服に手を掛けると通常の三角タイとはちょっと違うリボンのような紐を解き、長門の身  
体を露わにしてゆく。長門らしく機能以外の事はあまり考慮されていなさそうな白いブラジャーが控  
えめな2つの丘を包んでいる。その合理的な布を外すと小ぶりながらも形のいい乳房に薄ピンク色の  
可愛らしい乳首が乗っているのが見える。  
「長門、綺麗だ」  
「そう」  
あまり関心も無さそうな顔をしているが、嫌がってもいない。少し頬を赤らめているような気がする  
が、気のせいだろうか? そんな事を思いつつ滑らかで柔らかい乳房を優しく揉みしだき、小さな乳  
頭を口に含む。そして、俺の手は薄っぺらい腹やくびれた腰、水を垂らしたらワックスかけたての車  
みたいに水を弾きそうな太ももを経由してスカートの中へと誘われてゆく。ブラジャーと同じ色のシ  
ンプルなパンティー越しに女の子の部分を弄る。熱い。感じてくれているのか? 長門。  
 
パンティの中に手を滑り込ませると、熱々のホットケーキにメープルシロップをかけたみたいな幸福  
な感触が待ち構えていた。俺も若い男だ、もう我慢ならんとばかりにパンティーをずり下ろすと、そ  
こには控え目な陰毛を形良く蓄えた低い丘があり、花屋というよりは魚屋か寿司屋あたりに縁のあり  
そうな景色があった、良い意味で……。貝? いや、ここは花弁としておいた方がロマンがあるとい  
うものか。どちらにしても、それは宇宙人とかヒューマノイド云々などという事がどうでもよくなる  
ほど、人間らしく、美しく作られていた。  
 
その美しい花弁に舌を這わせると、少し鉄のような味がするが、これは長門が鉄で出来ているという  
事ではなく、人間の女性もそうだと誰かが言っていたような気がする。スカートの中で夢中になって  
嘗め回していると長門の身体がぴくん、ぴくんと動くのがわかる。その頻度が上がってくると、太も  
もが俺の顔を挟んで締め付けてくる。  
「ん……」  
ちょっとした驚きだが、長門が切なげな声を上げ始めた。もう、良く出来ているなんて考える事自体  
長門に失礼な気がしてくると同時に、この控えめな文芸部員をもっと悦ばせてやりたいと思いはじめ  
た。花弁の一片を指で押し広げると小豆のように小さな、それでいて一番敏感な部分が露わになる。  
そこを舌を尖らせて突いたり指でいじったりしていると長門の声も段々はっきりと悦びの色を帯びて  
くる。長門のそこが十分に蜂蜜まみれになったところで俺は言った。  
「挿入れていいか?」  
「いい」  
可愛い声を出すくせに、こういう受け応えは長門らしいまんまなんだなと苦笑しつつも、俺は息子を  
その部分にあてがい、手に持って少し上下させて入り口を探すと難無く飲み込まれてゆく。  
「初めてか?」  
「そう」  
「痛いかもしれないけど、平気か?」  
「予想される痛みは問題にならない程度。無視できるレベル」  
「わかった。じゃあ、いくぞ」  
俺は逸る気持ちを抑えつつ、腰を深く沈めてゆく。長門の初めてを突き破る感触と同時に長門の顔が  
僅かに歪んだように見えた。  
「痛いか?」  
「正常な範囲。もう大丈夫」  
大丈夫といっても相当痛いんだろうなと思ってゆっくりピストン運動をする。身体の一点から伝わっ  
てくる熱さが心地いい。  
「好きなように動いて。私は平気」  
「ありがとう。じゃあ」  
遠慮していたのがわかったのか、自由に動く許可をもらったのでもうちょっと動かせてもらうとしよ  
う。長門に覆いかぶさるようにして深く口付けながら、俺の腰が加速してゆく。二人の僅かに乱れた  
息づかいと長門が時折漏らす切なげな喘ぎ声のみがこの空間に存在する唯一の音源。目の前には二つ  
の愛らしい水饅頭を思わせる物体がプルンプルンと揺れている。愛しいこの身体全てを愛撫しつくし  
てやりたい。そう思って手と舌を這わせ、長門の身体を縦横無尽に侵食しつくす。俺の動きに合わせ  
て奏でられる悦びの声は今まで聞いたどんな音楽よりも美しく、俺を昂ぶらせた。  
「ちょっと立ち上がって、そこの机に手をついてくれるか?」  
「わかった」  
言われるがままに長門は机に手をかけて立ち上がる。覆い被さってきたスカートを片手で上げ、俺は  
バックの体勢で再度長門の中に侵入してゆく。小ぶりながらもみずみずしく柔らかい白い尻を見てい  
ると、桃太郎が桃から生まれるってのはそういうメタファだったのか? と妙な事を考えながらも、  
俺の付け根がこそばゆく収縮し始める。  
「長門、気持ちいいか?」  
「いい」  
予想外にストレートな返答が帰ってきたが、気持ちいいならそれは結構な事だ。俺が長門を背後から  
抱き締め床に四つん這いにさせようとすると、察してくれたのか長門も上体を僅かに持ち上げて机の  
脇の床へと移動する。二人の体温が溶け合った蜜壷のある一点、身体の前面にあたる方向の辺りをか  
き回していると断続的だった長門の可愛い声が連続性をもったものに変わってくる。  
「ああ……はぐぅぅうう……」  
「いきそうなのか?」  
「わからない…。初めての経験…。……未確認の感覚が臨界点に達しようとしている。……無視でき  
ないレベル」  
「怖いか?」  
「あなたは…私を壊したりし……ない。だから平気……」  
「ああ。長門。俺はお前を壊したりなんかしないさ」  
「はぅううう…あっ……んん……」  
長門の身体が弓のように反って脚をこわばらせ、ピクピクと痙攣している。イったのだろう。俺はこ  
の完全無欠のようなインターフェイスとやらをイかせた事に不思議な誇らしさを感じると共にこの人  
間の少女と何ら変わりのない生命にとてつもない愛着を感じ始めていた。放したくない。  
 
「長門。好きだ」  
「好き?」  
「好意を持っているんだ。お前に」  
「そう」  
「お前の親玉は愛という概念を持っているか?」  
「わからない。少なくとも私には与えられていない……と思う」  
今はそれが何かわからなくても、お前は愛する心を持っているさ、きっと。無いなら俺が作ってやる。  
「落ち着いたな。じゃあ今度は俺の番だ」  
「あなたの番」  
長門がイッた後も入れたままにしていた我が息子をここぞとばかりに動かすと、長門も少しずつ腰を  
動かし、向かい合ったピストン運動は俺の『未確認の感覚』を臨界点へと引きずり込んでゆく。  
「うっ…はぁ…長門…そういえばお前…妊娠とかするのか?」  
「理論的には可能。…でも未実装」  
「じゃあこのまま出してもいいか?」  
「いい…」  
「よしっ…じゃあ…いくぞ」  
俺は一分一秒でも長く愛しい身体と繋がっていたい気持ちと、早く楽になりたい気持ちの板ばさみに  
なりながら、もう引き返せないところまで来ていた。長門の尻にあてていた汗ばんだ手に心持ち力が  
入り、最後の渾身の一突きを深々と沈めた。さっき放出したばかりなのに、俺のほとばしりは長門の  
中でしばらくの間ドクドクと脈打ちつづけた。  
「はぁ…はぁ…」  
繋がったまま長門を仰向けにし、覆い被さると長門の身体、正確には頭の辺りを抱き締め、長門の額  
が俺の胸にうずまっている。  
「とても興味深いデータが取れた」  
「そうか」  
「このインターフェイスと有機生命体の肉体的接触は、かなり低い確率で想定されていた出来事」  
「親玉に叱られるか?」  
「情報統合思念体はこの接触に興味を持っている」  
「はは……」  
「あなたを放したくない。……これは何?」  
それは感情、中でも俺たちが愛って呼んでいるとびっきりのやつなんだぜ、長門。俺もその感情をお  
前に感じている。繋がったまま見つめあって一息つき終ったところで長門がまた腰をもぞもぞと動か  
し始めたが、俺もさすがに三発連続はきついので、謝ることにした。  
「ごめん、今日はもうお終いだ。少し疲れた」  
「わかった」  
長門の大きな瞳が瞬間停電のように一瞬だけ暗い表情を見せた気がした。  
「残念なのか?」  
「……少しだけ」  
「そうか。すまん」  
繋がった部分を抜き出すと俺はポケットからティッシュを取り出して長門を拭いてやった後、俺のモ  
ノもきれいにしてパンツをはく。ジーっと俺を見たまま動かない長門にパンティを穿かせ、しばらく  
抱き合った後帰るから服を着ろと言うと長門は文字通り機械的な動作で服を身に付ける。いつの間に  
か教室はドアを復活させ、俺達は通常の空間に戻ってきた。着衣の終わった長門の腰をポンっと叩い  
て帰るぞと言うと、長門は黙って俺の数歩後をついてくる。そして扉を開けると、こんな状況でハル  
ヒの次に会いたくなかったニヤケハンサムフェイスがそこにあった。  
 
「あなた達でしたか。まぁ、予想はついていましたがね」  
「こんな時間にお前は何しに来たんだ?」  
「いえ、この教室の前を通りかかったら人の気配のようなものを感じましてね。しかしながら、扉を  
開けても誰もそこにはいなかった。気のせいかもしれないとは思ったのですが、何分あなたと涼宮さ  
んの所属する教室ですから、ふと心配になりまして」  
「まぁ、何も無かったとは言えないが、今は話す気がしない。あとにしろ」  
「わかりました。ただ、これだけは言っておきます。あなたと長門さんがどういう関係になったとし  
ても涼宮さんの行動、とりわけ無意識下での行動に影響を及ぼさない範囲であれば我々『機関』がと  
やかく言うつもりはありません。しかし、涼宮さんは勘の鋭い方ですから、くれぐれも用心してくだ  
さい」  
言うまでもなくこいつにはバレバレという事か。『機関』とやらの怪しい機材で俺達を覗いてたんじ  
ゃないだろうな? まぁ、いくらなんでもそこまではしていないだろう事を望んでおく。  
「あぁ、わかってるさ。あいつにバレたら死刑、良くても罰金として喫茶店おごり百年分とか言い出  
しそうだからな」  
「それだけで済めば良いのですが、涼宮さんがあなたに何らかの感情を持っているとすれば、いえ、  
これはあなた以外の人間からすれば明白な事でしょう。その感情を害する事があれば、良くて世界の  
改変、悪くすればこの世界の終わりを意味すると言っても過言ではないでしょう」  
「ハルヒが俺をどうこうってのはよくわからんが、そんな事にはならんと思うぜ。たぶんだけどな」  
「信頼しているというわけですね」  
「まぁな」  
 
俺と長門の関係は俺さえ口を滑らせなければ、絶対に団長閣下や他の団員、まぁ朝比奈さんだが。に  
ばれる事はないだろうとたかを括っていたが、ある日朝比奈さんの着替えシーンに偶然遭遇してしま  
い廊下に飛び出した俺のところへ長門が来て「サンプル」と言ったのには少々肝を冷やした。俺の息  
子の僅かな変化ですら、この宇宙人っ娘の目をごまかす事はできないらしい。その晩、俺が長門のマ  
ンションにしばらく寄り道して帰った事は言うまでもないだろう。  
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!