いつも通り部室へ行き麗しの朝比奈さんのお茶をいただき平和な時間を過ごしていた。
ところがこの平和を打ち壊す魔王ハルヒ閣下があらわれるのであった。
「やっほ〜!みんなそろってる?」
いや俺と朝比奈さんだけだ。長門はコンピ研に古泉はしらん。
「ふぅ〜ん…そうなの?ところでキョン。あんた試験勉強ちゃんとやってんの?」
ふふふ今回は自信があるのだよハルヒさん。最強の参考書があるのだよ!
何てったってテストはこの参考書からでるのがわかったのだよ。たまたま国木田から教わったのだが…
「ふ〜ん・まぁいいわ。明日あんたの家に行くから、差し入れ買って置きなさいよ。」
うぐっ俺の話をまったく聞いてないし結局くるのかよ。はぁ〜っ
朝比奈さんも来ますか?妹も喜びますが?
「わ、私は鶴屋さんと出かける用があるので、行けません、ご、ごめんなさい。」
あと長門と古泉はどうするか。とりあえず連絡してみるか。
「すみません。バイトがありますので、しかし僕が行ったらお邪魔でしょうから」
「……明日は図書館行くから無理…それと頑張って…」
おいおい、勘違いするなよ。しかしハルヒだけ来るのか?まぁいいか、ただ勉強するだけだからな。
「だったら決まりね!明日十時頃あんたの家に行くからね」
この時俺の知らない所で妹に恐ろしい策略をかけられているとは思わなかった…
そして次の日!
朝から妹の様子がおかしい?そわそわしている。変なものでも拾って食べたのか?
とりあえず十時迄に差し入れのおかしでも買ってくるか。
近所のコンビニまで自転車を走らせる。あいつは体に似合わず結構大食漢だからな。
等と考えていると部屋を少し散らかっているのを思い出し家に戻る。
そして片付けを終わらせると鞄が少し膨らんでいるみたいだ。まぁ気のせいだろう。
するとインターホンが鳴った。すると珍しく妹が素早く出て対応していた。まぁ来たのがハルヒだからな。直ぐに部屋に入ってきた。
「さぁ〜てキョン勉強始めるわよ!珍しくあんたが偉く自信があるようだし何の根拠があるのかはわからないけどね。」
おいおい昨日の事しっかり聞いていたのかよ。はっきり言って凄いからな。(なんせ問題丸分かりだからな。)
「ふぅんそうなの?あたしにも見せてよその参考書?まさか嫌だとは言わせないからね?」
あぁいいぜ。見て驚くなよ、これをマスターして俺は変わるんだからな。ふふふ
そしてハルヒは鞄を開けて中の物を確認している。すると顔を真っ赤にしてわなわな震えていたと思うと急に飛び込んできた。
「ねぇキョン…本当にこの本の通りに勉強したいの?あ・あたし、キョンとならしてもいい。その代わり責任取りなさいよ。いいわね!」
急に抱きついてきたハルヒまさかカンニングになると思っているのか?
いやいやカンニングとは他の人の写したりする行為であって分かっているものをまるまる分かっているモノを暗記したりする行為ではないはずだ。
ハルヒは嫌なのか?お前が嫌ならしなくてもいいが、俺はするぞ?
するとハルヒは顔を近付けてきて無言でキスをしていた。
その後は雰囲気に流されて最後までやってしまった。まさかテスト勉強が保健体育なるとは思わなかった。