「キョン!ホラ、これ!」
本日も無事活動が終了し朝比奈さんら3人が帰った後、なぜかハルヒの奴が意気揚々と首輪を持ってきた。
「どうしたんだ、それ、ってか何に使うんだ」
「ファッションよファッション、この前商店街うろついてたとき偶々見つけたのよ
で、キョンだったらこれ似合うかと思ったのよ、だからつけなさい」
「よりにもよって全金属製とか、重いだろそれ、首が凝る」
「大丈夫よ、これ丈夫だけど軽いから、ほらキョン」
「お、おいコラやめろ!!おい、ちょ」
ハルヒが俺に強引に首輪をつける。俺は犬じゃ無いんだぞ。
「だから言ったでしょファッションだって、ちなみにアタシのもあるの、ほら」
ハルヒはもう1個の首輪を見せてきた。しかもなんとお揃いだ。
「これをアタシの首につけてっと・・・ これでキョンとお揃いよ!!」
・・・首輪をつけたハルヒはまんま猫のようだ。ってか本気で萌えるぞ。
「更にキョンの首輪とアタシの首輪をチェーンで繋いで、っと」
「おいおいちょっとそれはやばいだろ!!」
「大丈夫よちゃんと外れるから」
「いや、そんな事言ったってだな、おい!」
「ふふん、これでアタシとキョンはいっしょ♪」
「・・・別にこんな物着けなくたって俺とハルヒは今までもこれからも一緒だろうが」
「当然よ、でも良いじゃない、二人っきりの時くらい」
「外してくれ、動きにくい」
「良いじゃないのよもう少しくらい、後でちゃんと外すわよ」
そう言ってハルヒは椅子に座っている俺に抱きついてきた。物凄く可愛い。
―――しばらく抱き合ったままでいよう。
カラスが鳴きだした。外も暗くなってきた。良い子はそろそろ帰る時間だ。
俺もハルヒも良い子ちゃんだから帰らなくてはならない。
「そうよ、あたし良い子だからもう帰るわ」
「ハルヒ、俺の首輪外して帰れ」
「あ、そうだったわね、鍵が要るのよこれ、えーと鍵鍵鍵・・・
・・・・・・・・・」
「まさか・・・ お約束のオチなのか・・・?」
「・・・そうみたい♪」
バカハルヒの奴が首輪の鍵を失くしたらしい。
鍵を失くしたら当然外すこともできない。
「キョン、一緒にアンタん所に帰るわよ」
「、でどうするつもりだ」
「今晩泊めなさい!!」
「・・・・・・はぁー・・・」