『世界を多いに盛り上げない佐々木の団』の設立過程。
【周防編】
文芸部の部室で、本を読む事も何もなく、ただ座っている周防。
キョンをぼーっと見つめた後、ひとこと。
「――周防九曜」
……あんまり変わらないな。
【藤原編】
藤原を拉致(?)してくる佐々木。
「こういう意味不明、目的不明の団体活動においては、何かひとつでも多い要素が必要だと考えるんだが」
「……先輩だろ。しかも男の。それもこんな不機嫌そうな。何考えてんだ、おまえ」
「ツンデレ、という。新要素だよ。今ではかなり普及しているらしいが。キョンは知らないのか?」
「知りたくもない。ってか、おまえはこんなの集めていったいどうしようってんだよ」
……黙って連れてこられるタイプじゃなさそうだがな。
【橘編】
期待の新人と呼ばれて紹介され、居心地悪そうに自己紹介する橘。
「えーと。えーと…… あ」
部室を見ると、超がつくほど不機嫌そうな藤原がイヤイヤお茶を入れている。
ぼうっとしたままどこかに視線を泳がせている周防もいる。
「……なるほどぉ。さすがは佐々木さんですね。以後、よろしくお願いします」