「どうしたのよキョン、さっきからそわそわして。見ているこっちが落ち着かないわ」
「ああ、ハルヒ。少しばかり気になることがあってな。どう対処していいか悩んでいるんだ」
「ふふふ、だったら何があったのか言ってみなさい。この涼宮ハルヒがどんな問題でもスパッと解決してあげるわ」
「そうか……じゃあお願いしようか。早速聞いてくれ」
「うんうん、素直なのは良いことよ。さぁ、どーんときなさい」
「実は大きな声じゃ言えない恥ずかしい話なんだが。最近、俺、こえすぎたかなと思ってさ」
「……」
「ちょっとばかり気になってな、どうしたもんかと思案していたんだ」
「……」
「俺のパブリックイメージに関る重要な、いや、そんなにたいそうなもんじゃないとは思うがな、ここはひとつ……ハルヒ?」
「ちょっとばかりですって? あんたがこえすぎた、なんて今更何言ってんのよ。遅すぎ。入学した時からそうだったじゃない」
「……マジでか」
「大マジよ」
「そ、そうだったのか。俺だけが無関心だったとは。ううむ、由々しき自体だな。早急に改善を図る必要があるなあ」
「はぁっ!? 今のままでいいじゃない。変える必要なんて微塵も見当たらないわよ。皆に違和感を与える恐れだっ
てあるわ。ううん、間違いなく与えちゃう。下手すると暴動起きるわよ。だから『キョン=こえすぎた』このイメージを
覆すなんて禁止、絶対に禁止! 天が許してもあたしが許さないから」
「つまりそれはアレか。長門は無口キャラ、朝比奈さんはロリキャラ、古泉は謎の転校生キャラを維持しているように
俺にもこえすぎたキャラを維持しろと言うことなのか? ……わかった、やってやるよ。見ていろよハルヒ」
「ごちゃごちゃ言わないの! バカ! ずっと今のままでいいんだから。あとキョン、あんた太りすぎ。デブ」
「ええー!?」