学校生活において時には自分の想像を斜め上に行く事態が発生することがある訳で…
そんなときに如何に臨機応変な対応ができるかで人としての器量が問われると言えよう…
少なくとも俺達は十分な器量と能力がある者そうでない者、それがはっきりと区分けされたという事だ。
まぁこれを語るのはあくまで特殊なケースに限定されるのではあるが……
等間隔に並んでいる街灯が時刻に相応しくない喧騒を醸し出している一団の影を伸ばしている。
女子三人集まれば姦しいと言ったものではあるが、そこには北高が誇る女傑達。
その度合いかも他に比べるとバカらしいと言うもので有る訳であり、まともな小学生位ならば既に夢の中に飛び込んでもおかしくない時刻だ。
今時の女子高校生が帰宅するには両親が時計をちらほら気にしながら額に青筋を立てちゃいそうな時間に彼女達が夜の帳を掻き分けていくには理由が有る訳で…
「銭湯なんて久しぶりでワクワクするにょろ」
「そうですねぇ私銭湯なんて初めてなんですよ。鶴屋さんが混浴だなんて騙すからびっくりしちゃいましたけど…」
「あはははは!みくる一緒に洗いっこしよう!これは決定だからね」
「有希のバストアップの為マッサージするのもいいわね」
「……そう」
彼女達は文化祭の準備の為学校に泊まり込み そしてハルヒの「みんなで銭湯いきましょう!」一言で学校の近辺にある銭湯に足を運んでいるのである。