「これより第一回、近代キョンくん概論の講義をはじめます。」  
「はい。」  
「出席をとります。吉村君。」  
「はい。」  
「今日は被験体の妹である先生とあなたの二人で実験をします。わかったかガキ。」  
「イエス、サー。」  
「キョンくんは一日にしてならず!」  
「イエス、キョンさんは一日にしてならず!」  
「よろしい。ではまず、彼の抱きつき癖についての実験だ。」  
「あいまいまー。」  
 
「ここで使用するキョンくんは、このなんともアホ面で寝ている標準的なキョンくんを用いる。」  
「はい。」  
「計10回の添い寝で、彼が抱きついてくる回数を計測する。」  
「はい。」  
「寝るのは君だ。」  
「サー!」  
 
「……あっ……撫で回さないで……  
 キ、キスはだめです!キスは、……んっ!?んむぅぅっ!!……ぷはっ!!……  
 えっ!?こ、擦りつけないで下さ……あっ、あっ、あっ……んんぅっ……」  
「……」  
 
「何故言われた通りのことができんのだ、このシミったれたガキが。」  
「す……すみません……サァー」  
「一度しかやらんから、その腐った目によく焼き付けておけ!」  
「さー。」  
 
「ん……あ……ダメ……ダメだよキョンくん……あっ……  
 舐めないで……んっ!へ、変なとこ……触っちゃやだぁ……  
 違うよ……あたしユキちゃんじゃないよぉ……  
 あ……そこ……気持ち……い……んあぁっ!!」  
「……」  
 
「はぁ……はぁ……」  
「先生、」  
「キョンくん……エッチだよぉ……」  
「先生。」  
「ハッ!……」  
「……」  
「……キョンくんは一日にしてならず!」  
「イエス、一日にしてならず!」  
 
続く  
 

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