189P15行目から分岐の小ネタ。
「いやだと言ったら?」
「・・・」
黙ってしまっている。これではどういう事だか解らない。
・・・と思いきや、リンゴを取り出し、なにやらぶつぶつ言っている。
「知恵熱で故障させる」
「何言ってるの長門さん。リンゴで知恵熱になるわけないでしょ。冗談は止めt・・・うぐっ!」
長門はいつの間にか切ったリンゴを食わせまくっている。そして、食わせ終わると俺のところまで下がっていった。
「何のつもりよ?怒ったわよ。・・・なんか熱っぽいわね・・・うへぇ、ぶはw、っ!・・・あぁぁぁぁん!」
朝倉がぶっ壊れた。・・・そういやアダムとイヴの話に出てくる知恵の実ってリンゴだったと思う。リンゴを使った理由はそれか。
「TFEI端末が知恵熱を起こすレベルの情報をさっきのリンゴに注入した」
インターフェースってのはこういう壊れ方なのかもしれない。「あぁん」っておいおい・・・。
「正確には知恵熱ではなく1度に吸収する情報の許容量を超えてしまったために錯乱状態に陥った。故障した朝倉涼子は思考回路がショートしたので元に戻らない」
しかし放置するのもまずいんじゃないか?
「なら目立たないところに隠蔽する。じき朝倉涼子は処分される」
というわけで魔法的な謎パワーで長門が空間を結晶化して教室を戻したわけだが、その後体育倉庫の物品でよく見えないところに無駄にうるさくなった朝倉を運び込んで置いていった。
・・・後から聞いた女のうめき声ってのはおそらくその朝倉だろう。七不思議になった頃には処分されたのかその声は聞こえなくなっていた。