ジーンズ。そのヒントを聞いて、かねてよりの私の頭を悩ませていた謎がようやく消え
去ったのです。
ジーンズとは、ヨーロッパで生まれたデニムを、アメリカに持ち込んだリーヴァイ・ス
トラウスの発案により誕生しました。そう、ここで重要になるのは「ストラウス」です。
あるRPGにクラウド・ストライフというキャラクターが居ました。「ストラウス:スト
ライフ」。この類似は同義と言っても過言でしょう。
またジーンズに話を戻します。
ジーンズの起源は、イタリアの港町ジェノバで作られた厚く丈夫な布地、あるいはその
布地でできたパンツを着用していた水夫たちをジェノイーズと呼んだのが語源だといわて
います。そう、ここで重要になるのは「ジェノバ」です。某RPGのセリフを抜粋してみ
ましょう。
「ジェノバはリュニオンするものだ。 ジェノバはリュニオンして空から来た厄災となる」
勘の良い方はもうお気付きでしょう。上述したRPGとは「FF7」です。ここで重要
になるのは「ファイナルファンタジー」。これがキーワードAとなります。
さらにジーンズに話を戻します。
ジーンズと言われて最初に思い浮かぶのは何色でしょうか? 作中の古泉はブラックジー
ンズを愛用してましたが、代表的な色合いと言えばやはりインディゴブルーでしょう。デ
ニム生地にインディゴで虫除け、蛇避けを兼ねて染めたものがその起源になります。「イ
ンディゴ」。これがキーワードBとなります。
さて、ジーンズの本家として発展したリーバイ・ストラウス社ですが、2004年に業務縮
小に伴い、アメリカ国内での最後のジーンズ生産工場を閉鎖しております。「経営困難」。
これをキーワードCとします。
ジーンズから最後のキーワードを抽出します。ジーンズ、日本ではアメリカの G.I. が
履いていたので、そのパンツということでGパンとなったとする説、また、ジーンズを初
めて日本に紹介した人物が、ジーンズ (jeans) のパンツの意味で「Jパン」と名づけよう
としたが、「J」の代わりに元の発音に近い「G」を代用したという説などがありますが、
ジーパンと聞いて何を連想されるでしょうか? 答えは一つですね。そう松田優作さんの
ジーパン刑事です。「なんじゃこりゃあ!」。これがキーワードDです。
それでは、鍵が揃ったところで解答編です。
まずキーワードA+C。「ファイナルファンタジー」+「経営困難」。
つまり、古泉は財布や電車の切符、ドアーの鍵をジーンズから取り出すたびに映画版ファ
イナルファンタジーに因る某ゲーム会社の記録的大不振を思い出し、胸を痛めていたので
す! それも仕方のないことでしょう……。制作費1億3700万ドルに対して全米での興行
収入は3200万ドル。映画興行から見た場合、完全な失敗作であり、この記録的大不振はギ
ネスブックにも載ってしまう程だったのですから。
これだけでは納得できない方も多いでしょう。そこでキーワードB+Dの出番です。
「インディゴ」+「なんじゃこりゃあ!」。
「いんじゃごりゃあ!」→「いんでゃごりゃあ!」
見事にミックスアップした魂の叫びです。
これらを総合して導き出された解答は一つです。
そう、古泉は挙動不審に見えたのは、ジーンズから何かを取り出す度に映画版FFの損
失に胸を痛め、心の中心で叫んでいたからなのです!
いんでゃごりゃあ!!