「いや!やめてよ!離しなさいよ!」  
逃げ惑うハルヒの体に幾つもの手が伸びる。  
必死に抵抗するハルヒの腕を一人が掴むと、尽かさず何本もの手が肩や腰を掴み 椅子に押さえ付ける。  
更にロープで彼女の手足を縛り、  
素早く四股を椅子の足と背もたれに括り付けていく…  
「こいつは足癖悪いから、足は念入りに縛っておくか?」  
誰かが発した声に素早く足元を掴む手が応答し、かつ足元の束縛を強さを増す。  
「こんな事して、良いと思っているの?あたしはSOS団の団長なのよ?」  
 
だがしかし叫んではみたものの拘束を振り解こうとするが、  
 
手足に痛みが走るだけだった。  
「大声出しても無駄だよ。旧校舎だしさ…」  
「……クッ…」  
唇を噛み締めたハルヒは身体を動かすのを止め、暫く沈黙した後  
彼等に訪ねた。  
「…で…あたしをどうするつもり?」  
「涼宮さん…判っている癖に」  
ニヤニヤと笑いながら、自分の物を取り出した。  
苦虫を噛んだ表情でそれをみつめるハルヒ。  
それはヌメヌメとした薄汚い褐色を帯びている。  
「コイツが今から涼宮の体内に入っていくんだよ。」  
彼はそう言うと、悍ましい物を目の前に突き出す。  
むせ返るような悪臭が漂う。  
 
ハルヒは突きつけられたそれから顔を背けた。  
目を閉じ、顔を歪めさせ、臭いに耐えているハルヒ。  
教室では決して見せた事無い彼女の必死な姿を見て彼女の周囲を囲んでいた連中はニヤニヤと笑っている。  
すると銘々の一物を取り出した。  
「ヒッ…!?」  
小さく悲鳴をあげたハルヒは信じられないといった表情でそれらを見つめていた。  
そこには大小様々なヌラリとした蛞蝓の如き醜悪な物達が取り囲んでいた。  
「素直に言う事を聞き入れればよかったのに…」  
そう語りながら自分の物をグラインドさせると、辺りにはピチャピチャ淫猥な音が響いた。  
 
「じゃあさぁ…まずこれを舐めて貰うかな?アーンしなよ。」  
褐色の代物を突き付けていた奴が無理矢理ハルヒの口の中にそれを押し付ける…  
(臭い!いやーっ!苦しいよ…)  
口を閉じて顔を振って抵抗する。  
しかし鼻を摘まれて口を開けざるを得ない状態にされてしまう。  
その間に口の中に悪臭を放つ一物が入れられしまった。  
(うぅえ!)  
胃の奥から嘔吐感が涌き上がる。  
喉にまで胃液がせりあがりそうになるがそれを押し退ける圧力で更に深く唇への凌辱が続けられていく。  
粘った物が舌に喉に絡み付き、悪臭が肺に突き刺さる。  
 
「すぐに飲み込むなよ。いい?舌の上で唾液と混ぜてよく味わいなよ。」  
口の中がいっぱいドロドロとした粘液と生臭い匂いが溢れ、呼吸が出来なくなる。  
(……苦しいよ…何で私がこんな目に合うの?)  
ズルリと喉が滑る感触の忌まわしさに鳥肌が立つ。  
気道に少し入ってしまい、ゴホッと咽び込んだ。  
苦しくて涙目になったハルヒの口元から、  
ツーと唾液と粘液が交わり糸を引いて滴り落ちた…  
「やっぱり…本当に苦手なんだね涼宮さん。」  
「お前にも苦手な物あるんだな!涼宮!」  
「信じられないのね。こんなに旨いのに」  
 
 
そう言う阪中はクチュクチュと音を立てハルヒに半分食べさせた「納豆」の残りを箸でグラインドさせるとズルッと飲み込んでいった。  
「俺なんて毎日食べているぜ!」  
「納豆は美容にも良いんだよ涼宮さん。」  
ひきわり納豆を手に持ちながら国木田が言う。  
「そんな事言っても嫌な物は嫌いなのーっ!」  
身をよじって叫ぶ半ベソのハルヒ  
「…ねぇ…もういいでしょう?早く離してよ」  
「だったら素直に白状するっサ♪」  
「そうなのね。本当の事知りたいのね。」  
「そ、それは…いや…その」  
 
口篭るハルヒ  
「それともめがっさ食べたいのかい?ハルにゃん?谷口君それ開けるっサ」  
鶴屋がそう言うと谷口は目を輝かせ手元の【特大大粒納豆】わ開けた。  
「無理無理!絶対無理!止めて〜!大きいのは嫌ァー」  
粒の大きさにビビるハルヒ。  
「わ、解ったわよ!言うわ!言うから許してっ!」  
 
 
 
「あー楽しかったね。阪中さん」  
「傍目からバレバレなのね。やっぱり本人の口から聞くのが1番なのね。」  
「さっきの台詞今度はキョンに直接言えるといいなぁ」  
「めがっさ素直じゃないからサ。苦労するニョロ。」  
 
 
終わり  
 

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