ハルヒ「うーっ、がーっ」
ハルヒが何やら自分の背中に手を伸ばしていた。
ハルヒ「ああもうむかつく!」
ハルヒ「ねえキョン、服の上からでいいから背中掻いてくれない?」
キョン「はぁ?しゃーねーなー」
ここで反発するほど俺は馬鹿じゃない。
ハルヒに逆らうとどうなるかは嫌と言うほど学習したからな。
ポリポリ
ハルヒ「うーん、もうちょっと右、じゃなくて左!違う違う!だから右って言ってるでしょ!」
キョン「どっちなんだよ!」
ハルヒ「このバカキョン!もういいわ!みくるちゃんに頼むから!みくるちゃんちょっとこっちに来てくれる?」
みくる「え?え?何ですか?」
ハルヒはこっちを睨み付けながら言った。
ハルヒ「あんたはロクに人の背中も掻けないのね。ほんと役立たずなんだから」
ハルヒは俺にそう言うと、フンと鼻息を鳴らしながら向き直り朝比奈さんに笑顔で手招きをした。
俺はこれまでよくやってたと思う。
何たってこのハルヒの傍若無人さに耐えてきたんだからな。
だがあいにく俺は到って普通の人間だ。
我慢できなくなる時だってある。
だからちょっとぐらいキレたっていいだろ?なあ?
ハルヒ「みくるちゃーん、ねえ―」
ガッ!
俺はハルヒの体を後ろからがっちりと掴んだ。
ハルヒ「ちょっと!何するのよキョン!離しなさい!」
俺はハルヒの言葉を無視し、服の中に手を入れハルヒの乳を強引に強く揉んだ。
ハルヒ「え?ちょ、ちょっとキョン!痛い!痛い!」
ちらっと朝比奈さんの方に目をやると、朝比奈さんはその様子を呆然と眺めているようだった。
ハルヒ「みくるちゃん!見てないでっ!…ハァッ…助けなさいよお…」
その言葉に朝比奈さんははっと我に返り、そして神妙な顔で少し下を向きながらこう言った。
みくる「今のは涼宮さんが悪いです。キョン君が怒るのも無理無いと思います。」
みくる「今までキョン君はよく我慢してたと思います。だから今回は助けたくありません。」
ハルヒ「そ、そんな……」