1. 涼宮ハルヒ  
 
「お久しぶりね、涼宮さん」  
「あれ、あんた………」  
「ふふふ、驚きのあまり声も出ないってところかしら?」  
「………誰だっけ?」  
「って、忘れられてるー!」  
 
2. 朝比奈みくる  
 
「ここがSOS団の部室ね、たのもー!」  
「あ、いらっしゃい。どちらさまですか?」  
「ふふふ、部室をメチャクチャにして涼宮ハルヒの出方を見るわ!」  
「………えっと、よく分かんないんですけど、とりあえずお茶です。どうぞ」  
「あ、うん。ありがとう」ズズズ  
「ど、どうですか?」  
「んー、おいしいわねー、このお茶」  
「そうですか。よかったです」ニコニコ  
「癒されるわー」ニコニコ  
「そうですねー」ニコニコ  
 
3. 長門有希  
 
「………何をしているの?」  
「あ、長門さん。朝比奈さんがお水を汲みに行っている間、留守番を頼まれちゃったのよ。………って、何であたしが!」  
「そう」  
「そう、じゃなくって、あたしは」  
「あなたが言いたい事は理解している」  
「あ、そうなんだ」  
「感謝の言葉を忘れていた。朝倉涼子、ありがとう」  
「あううー、違うよー」  
 
4. 古泉一樹  
 
「うー、なかなか上手くいかないなー」  
「やあ、朝倉さん、どうも」  
「あら、あなたはあたしの敵なのにそんなに気安く話しかけていいのかしら」  
「ははは、そうかもしれませんね」  
「そうよ、あなた達は変なのよ」  
「まあ、僕達はあなたの事を敵だとは思っていませんからね」  
「むー」  
 
5. 喜緑江美里  
 
「調子はどうですか、朝倉さん?」  
「あ、喜緑さん。聞いてよ」  
「何ですか?」  
「何かほとんどの人があたしの事忘れてるし、覚えてる人もまともに相手してくれないのよ」  
「誰だって最初は上手くいかないものですよ、難しいお仕事かもしれませんが、めげずにがんばってください」  
「………うん、そうよね。ありがとう、もうちょっとがんばってみるわ」  
「ちなみに皆さんの記憶を消したのはわたしなんですけどね」  
「こんなところに本当の敵が!」  
 
6. 鶴屋××  
 
「いたた、あたしが喜緑さんにかなうわけないか。………うわ、もう、何か……ボロボロだ、あたし。………ヒック、グス」  
「にょろっ、そこの人怪我してんのかいっ! だいじょぶかなっ!」  
「うぇ、ふえーーーん」ギュッ  
「うーん、体の怪我だけじゃないみたいだね。よしよし、よかったらおねーさんに話してごらんよ」  
「あたしっ、……ボロボロで、一人で……、一人なんだ」  
「うんうん」ナデナデ  
「うう、……ヒック、ヒック」  
「大丈夫、キミはキミが思うほど一人じゃないかんね! おねーさんが保証しよう」  
「………ほんと?」  
「うん、だってほら、もう今いきなり、あたしがそばにいるじゃないかっ!」  
 
7. ××××  
 
「うー、恥ずかしいところ見せちゃったなあ。………でも、嬉しかった」  
「お、いたいた。おーい、朝倉」  
「キョンくん、何で?」  
「いや、長門や喜緑さんに頼まれてさ。夕飯だから早く帰ってこいだとさ」  
「そうじゃなくて、あたし、キョンくんを」  
「あー、何だ。難しい事は後で考えなさい」  
「………いいの?」  
「何がだよ。………ほら、一緒にいこうぜ」  
「うん、………うんっ!」  
 
 

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