風呂で頭を洗っていると、いきなり戸が開いた。  
「キョン君、一緒に入ろー」  
タタタ、ジャブン、と湯に飛び込む音。  
「こらこら、お湯に入る前に体を流しなさい」  
「だってーシャワー使ってるしー」  
シャワー使うのかよ!とつっこむまでもなく、浴槽から上がってお湯をかける音がした。  
それはそうと背中がスースーする。  
「寒いから早く戸を閉めなさい」  
「ごめんなさい、すぐ閉めます」  
意外な声に思わず振り向くと、妹の同級生にして親友のミヨキチだった。  
「失礼します」  
かろうじて聞き取れる小さな声。  
恥ずかしそうに腕を押さえながら浴室に入ってくる。  
Why?これは夢?ほっぺをつねってみる…ギュ  
痛い…夢ではないようだ……  
「お兄さん背中を流してあげますね」  
 
するとミヨキチは俺の背中を洗い始めた。  
すると妹は風呂から出てきて  
「あ〜ずるいミヨちゃん。なら私はキョン君の前を洗うね!」  
ちょっまて!  
 
 

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