『放課後 誰もいなくなった 一年五組の教室にきて』  
 
 
 エライ美人がそこに居た。  
 
「朝倉、お前も俺に涼宮の事で話があるんじゃないのか?」  
「用があるのは確かなんだけどね、ちょっと聴きたいことがあるの。  
 ……涼宮さんの事ね、どう思ってる?」  
「ハルヒは、ハルヒであって、ハルヒでしかない」  
「例え話なんだけど、現状を維持するではジリ貧になることは解ってるんだけど、  
 どうすれば良い方向に向かう事が出来るのか解らない時、  
 あなたならどうする?」  
「待ってくれ! 正直に言おう……さっぱり解らない」  
「とりあえずなんでもいいから変えてみようと思うんじゃない?  
 どうせ今のでは何も変わらないんだし」  
「局地的な環境情報の改竄は惑星の生態系に後遺症を発生させる可能性があるから、  
 推奨はしないな」  
「じゃあさ、よく、やって後悔するよりも、やらなくて後悔したほうが良いって言うよね。  
 これはどう思う?」  
「良く言うかどうかは知らないが、言葉どおりの意味だろうよ」  
「…………」  
「なんだよ、何をやろうとしてたかは知らないが。貯め込むのは体に悪いらしいぜ。言ってみろよ」  
「……貴方を殺して涼宮ハルヒの出方を見る」  
「じゃあ、やめたほうがいいな」  
 
 
『長門有紀入場・開戦』  
 
「情報結合の解除を申請する」  
「物騒な事言わないでよね。でもそうね。  
 毎日の生活が楽しい方向に変わるような事件だったらちょっと素敵かもね」  
「今回ばかりは宇宙的。或いは未来的。または超能力的イカサマ技は封印だ」  
「……そう」  
「じゃあトドメね。死になさい」  
「……終わった」  
「何の事? あなたの3年間余りの人生が?」  
「そう……」  
「長門っ!!」  
「……あなたはとても優秀」  
「どうりであなたが弱すぎると思った」  
「あなたは動かなくていい。平気」  
「いや! ちっとも平気には見えねぇって…」  
「……また、図書館に」   
 
 長門、お前にもやはりあるんだろうか? 一人で逝くのは寂しい、と…そう思うことが。  
 
 
『再構成される教室』  
 
「不純物を取り除いて教室を再構成するわね」  
「よし、やっちまえ。朝倉」  
「あ……」  
「どうした?」  
「メガネ(長門)の再構成を忘れちゃった」  
「無い方がいいと思うぞ。俺にはメガネ属性無いし」  
「うぃ〜っす。WAWAWA忘れっ物〜。ぬぉあ!!」  
「それまで涼宮さんとお幸せに。シクシク」  
 父さん、この状況を見たら逆に二股の末、ハルヒを選んで朝倉を捨てたように  
見えなくもないシーンのわけでして……。  
 
「スマン……ごゆっくりぃ〜!!」  
「うん、それ無理」  
「はは…どうすっかなぁ〜」  
「まかせといて。情報操作は得意だから」  
「そうか」  
「谷口君は転校したことにするわね」  
「なんでだよ!!」  
 などとツッコんでる場合ではない。  
 
「いつだったかのお前のポニーテールは反則的までに似合っていたぞ」  
「恋煩いでもしてるのかしら?」  
 こうして俺達は出会っちまった。  
 
 しみじみと思う。偶然だと信じたい……と。  
 

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