1. 涼宮ハルヒ
「あー、もう！ むかつくー！」
「どーしたんだいっ、はるにゃん」
「キョンのバカー！ どーしてあたしの気持ち、分かってくれないのよー」
「うーん、んじゃあはるにゃんはキョンくんの気持ち分かってんのっかな？」
「え、………それは、………わかんない」
「うん、そーゆーもんだよねっ！」
2. 朝比奈みくる
「ひゃっほーい！」
「き、急にどうしたんですか、鶴屋さん？」
「いや、言ってみただけっさ」
「あ、そうなんですか」
「んふふー、でもでもー、みくるは答えてくれたよねっ！」
「は、はい」
「これが幸せってやつなのかなっ！」
「えと、その、ごめんなさい。あたしには良く分かりません」
「それでいーよ！ あたしが勝手にそー思ってるだけなんだからっ！」
3. 長門有希
「わたしには有機生命体の命という概念が分からない」
「おや、なんかいきなり哲学的だねぇ」
「命の定義が分からない」
「うん、ただ生きてる。それだけでいいんじゃないっかな！」
「………分からない」
「分かんなくってもいいんだよっ、多分ね！」
4. 古泉一樹
「やあっ、古泉くんじゃないかっ！」
「ああ、鶴屋さんですか、こんにちは」
「うーん、笑顔が硬いねっ、どったのかな？」
「いえ、少しだけSOS団の今後について考えていたものですから」
「ふーん、良ければでいーんだけど、お姉さんに教えてくんないかなっ」
「具体的なことは何も。ただなくしたくはない、とだけ強く思っていますよ」
「そっか、うん、いいねっ。………でもね」
「はい」
「なくなっちゃう事と変わってく事は全然別もんなんだかんねっ！ ごっちゃにしちゃ駄目だよっ！」
「………ははっ、分かりました。心配していただいてありがとうございます」
5. ××××
「どーしたんだいっ、キョンくん。なんか物思いにふけってるみたいだけどっ！」
「あ、鶴屋さん。ハルヒを見ていてちょっと思ったんですけれど………」
「ふんふん」
「人って本当に幸せの青い鳥に気付かないものなんだなあって」
「うんうんっ、あたしもキョンくんを見ているとそう思えてくるっさ！」
「………どーゆう意味ですかねぇ？」
「言葉どーりの意味だよっ！」
6. 喜緑江美里
「やあ、こんちはっさ！」
「あら、人間ごときがわたしに何のようですか？」
「にょろー」
「………キミもっさ、もしかしたら同じよーな事言われてっかもしんないよっ」
「………」
7. 朝倉涼子
「見て、鶴屋さん。あたしの情報操作能力がこんなに強くなったわ！」
「うわ、すごいねっ！ ………で、その力でキミは一体何をするんだいっ？」
「え？」
「にょろ？」
「あれ、なんで、………あたし、は………」
「うーん、じゃあさっ。とりあえずあたしを守っておくれよっ！」
「………うん」
「ゆっくり考えていいんだよっ！ 人生は長いし世界ってのは意外と優しいんだからねっ！」