「緊急事態です。閉鎖空間がこれまでにない規模で発生しました。」
今日は朝からハルヒは不機嫌だった。結局、SOS団はそのまま解散。
俺はそのまま帰って1日を終了するはずだった。
「なんでお前はいつも先回りして俺を待っているんだ。」
「すいません。何分、緊急事態なもので。」
「で、俺にどうしろと?」
「とりあえず、付いてきてください。すぐそこですから」
おいおいハルヒよ、よりによって発生源はここかよ。
「では」
古泉は俺の手を握りやがった。
「ちょっと待て、俺は行くと入ってないぞ。だから、
手と手をつなぐなよ。向かうなら単体で……」
最後までいえなかった。
まったく、何で俺の周りの奴は俺の意見を聞かないのかね。
後悔はしていない