いつだって、俺を困らせるのは涼宮ハルヒであることに間違いはないのだが、  
ここ一週間のハルヒには、正直、弱る。  
毎晩、閉鎖空間を発生させては俺のチンコをしゃぶり続けるのだ。  
いわばカマドウマの化け物に出会った時のようなもので、  
ハルヒは無自覚に自分の夢の中に俺を閉じこめ、  
そして俺のチンコを飽きるまでしゃぶり続ける。  
「キョンー、欲しいよぉ。キョンの童貞チンポ欲しいよぉ。  
もう私、舐めてるだけで濡れちゃうんだから。  
ん、キョンの童貞チンポ美味しいよぉ、でも中に欲しいのぉ!」  
さすがに夢の中で処女を奪うのはいかがなものかと思う俺としては、  
三度目の射精が終わると同時に速やかに寝ることにしている。  
ハルヒは俺が射精してもチンコを放そうとせず、  
結果として、俺は毎日三回射精させられている。  
これは、肉体的に辛い。  
そのうえ、  
顔面にぶっかけられた精液をクチュクチュと音をたてて愛おしそうに飲み込み、  
延々と俺の名前を繰り返しながらオナニーをするハルヒの隣りで眠るというのは、  
精神的にきつい。  
 
そんなわけで、放課後、SOS団の部室で長門に相談してみた。  
「解決するのは簡単」  
即答された。  
さすがは、対有機生命体用インターフェースだ。  
「でも、これは彼女とあなたの問題。情報統合思念体は、今の状態を重大な問題とはみなしていない。だから、わたしが個人的に解決を手伝う」  
問題とみなせよ。  
「思春期にはありがち」  
それで、長門はなんだって個人的に解決を手伝ってくれるんだ?  
確かに長門はいつも頼りになって俺の味方になってくれる奴だが、  
それが無償の行為ではないことぐらいは俺もわかっている。  
「取引」  
「なにを?」  
「あなたの童貞は、わたしのもの」  
なにを言ってるんだ、長門。おまえ、そういうキャラじゃないだろう。  
いや、ていうか、俺が童貞だってなんでハルヒも長門も断言するんだ。  
確かに童貞だけどな。しかも仮性包茎だ。  
でも、わりと大きさには満足している。  
いや、まあ、そんなことはどうでもいい。  
「俺とセックスしたいのか?」  
 一気に跳ね上がった心拍数を深呼吸で抑えて、  
長門の無表情な顔を見て尋ねる。  
「したい」  
「そうか」  
 ………………じゃあ、しょうがないよな。  
 
マンションに移動するのかと思いきや、  
長門はその場で制服を脱ぎだした。  
部室で事を致している最中に、  
ハルヒが突入してくる可能性など考えると恐ろしいのだが、  
そこらへんの対策を長門はしているのだろうか。  
「大丈夫」  
やけに強気に言い切り、長門はスカートをまくりあげて下着を脱ぐ。  
もう濡れていたのを、俺は見逃さなかった。  
が、そこは童貞の悲しさで、長門の次の動作を待ってしまう。  
長門は椅子に座ったまま固まっている俺を見て言った。  
「この姿勢はやりにくい。床に横になるといい」  
「そうか」  
「全部脱がないで、局部だけ露出するのがいい」  
「そうか」  
「わたしもそうする」  
「そうか」  
まさに、まな板の上の鯉と言った感じで、  
長門の言うがままに床に横たわる俺。  
このシチュエーションは、なかなか萌える。  
目の前にまんこがアップであるし。  
って、まんこの中になんかピンクのものがあるんだけど、なんだこれ?  
「ローター」  
「いつから入れてたんだ?」  
「朝から。今日、あなたがわたしに、  
涼宮ハルヒの淫夢について相談しにくる可能性は97%あったから」  
「そうか」  
 俺はもう、そうかしか言えない。  
いや、でも、ローターは気になるぞ、ものすごく。  
「んっ……!」  
 ローターをつついたら、長門の無感動な声が急にエロくなった。  
「これ、遠隔操作タイプだろ?  
どこにコントローラーあるんだよ」  
童貞とはいえ、知識は谷口から仕入れてある。  
ローターの種類くらいは見てわかる。  
「わたしのスカートのポケット」  
「借りるぞ」  
太股をなで上げながら長門のスカートのポケットを探り当て、  
中からローターの操作用装置を取り出す。  
「ふぁっ!?」  
いきなり、振動を最大まで高めたら、長門の背中がびくんと跳ねた。  
 
「あ、悪い」  
「悪くない」  
気持ちよかったんだな。  
長門のまんこを指で広げると、  
もうとろとろに熱く濡れて蕩けていた。  
指や太股を伝って愛液が際限なくあふれてくる。  
ローターを引き抜いていじくろうとしたら、  
長門が俺のチンコに口をつけた。  
声をあげそうになるくらい、  
長門の口の中は気持ちよかった。  
しかし、情報統合思念体に、  
俺が早漏と記録されるのは納得がいかない。  
ぬちゅぬちゅといやらしい音をたてる膣穴からローターを引き抜いて、  
愛液にまみれたそれを、今度は長門の小さなアナルに押し込むことにする。  
愛液まみれの指を長門のアナルに挿入し、少しずつほぐしていく。  
「くぅ……ふぁ……っ……ふぅっ……んんぁ!」  
 人差し指が入れば、中指も、そして薬指までなじませたところで、  
ローターをずぷりと押し込む。  
「長門のまんこに指つっこむと、  
壁一枚隔ててローターが揺れてんのがわかるぞ」  
「そこは、いじっていいと……言ってな……ふぁあ……ひくぅっ!」  
 ローターの振動を最大にすると、  
長門の言葉はあっけなく喘ぎ声に変わった。  
「ああ。えーと、こっちでも感じるなんて……」  
「言葉責めはしなくていい」  
冷静に言われると、少し悲しい。  
まあ、向いてないのはわかってたけどな。  
しょうがないので、指とローターを駆使することにする。  
ぬちゅとかちゅぷとか淫靡な音が延々と部室に響く。  
ていうか、そろそろ俺が限界だ。長門の舌技は上手すぎる。  
 
「長門、挿れさせろ」  
慌てて、とめる。でないと、  
長門の口の中に射精してしまいそうだった。  
それはまずい。取引は俺の童貞だ。  
「自分でやる」  
振り返り、赤く上気した頬で俺を見下ろす長門。  
角度はなんだが可愛い。が、俺の童貞は騎乗位で奪われるのか?  
長門は姿勢を変えると、俺のチンコを探すように腰をすりつける。  
ぬるぬるとした愛液がズボンまで濡らしているのを感じる。  
長門が濡れやすいのか、それともみんなこうなのか、  
ジャッジを下せる経験値が俺にはない。  
「そういえば、長門、処女じゃないのか?」  
マンコにローター入れてたしな。  
「処女膜は必要のない部位なので、再現しなかった。  
性交渉に及ぶ時、93%の確立で処女膜は行為の中断を引き起こす」  
「そうか」  
「でも、はじめて」  
「そうか」  
……ちょっと嬉しい。  
長門は俺のチンコを探り当てると、  
自分からそれを自分の膣穴へと押し当てて深く腰を下ろした。  
「……んっ」  
息を吐き出しながら、  
長門はきつきつのまんこの中に俺のチンコを埋めていく。  
こういうときは肉棒って言ったほうがエロいのかもしれないな。  
 
「気持ちいい」  
「俺もだ」  
 挿入の快感だけで射精しそうになるのをこらえて、  
長門の細い腰に手を伸ばす。交合した部分が、  
くちゅくちゅといやらしい音を立てる。  
「わたしが動くから、合わせて」  
頷くと、長門は腰を動かし始める。  
いつもの無表情からは想像もつかないほどエロい顔で、  
自分で自分の乳首を制服の上から弄っている。  
「俺も、少し動かすぞ」  
下から一気に突いてみる。  
「んあっ! ひゃう!」  
途端に声のトーンが跳ね上がる。  
俺は、長門の一番奥に届くように、必死で腰を突き上げる。  
「ふぁあっく! ひんっ……くあうっ!」  
何度か突き上げているうちに、俺も限界がきた。  
「長門、出る」  
「……なか」  
なにを言い出すんだ、この宇宙人は。  
しかし、俺は完全に騎乗位を決められいて、  
膣肉にしごかれるチンコを引き抜くことができない。  
「……!」  
「ぁ……ふぁ……ふう……うっ!」  
 長門の中に、俺の精液がたっぷり注ぎ込まれた。  
 
 幸いなことに、  
どういうわけだかSOS団長である涼宮ハルヒだけでなく、  
朝比奈さんも、古泉も、今日は部室に来なかった。  
なにを操作したんだ、長門。  
 

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