長門有希の部屋に、二匹の獣が居た。
「・・・・・・・・・っはん・・・ あぁん・・・ キョン・・・・・・まだイかないの?・・・」
「まだまだだ、ハルヒ・・・・・・・・・うっ・・・ぅあっ・・・あああっ」
ドピュッ!ドクッドクッドクッ!!
「ああん・・・暖かい・・・・・・3回目・・・残り2回ね・・・ あはぁん・・・えひっ・・・・・・」
「うっ・・・ ・・・ハルヒっ、そういうお前も残り2回だろうが」
「うるさい!!・・・ぁあん・・・・・・さっさとイって私の奴隷になりなさい!」
「くっ・・・くあっ・・・・・・・・・・・・・腰いてぇ」
「そんなのでSOS団員がへこたれないのっ!!・・・このヘタレキョン!・・・・・・ うぁあん!! うっ」
「うぉっ・・・くっ・・・・・・ヘタレだとぉっ・・・・・うりゃぁっ・・・そらっ」
「「うっ! うぁあああああ!!」」
長門有希の部屋に、二匹の獣が居た
その獣とは、俺たちのことである。
時計に目をやる。短い方の針は7と8の間を、長い針は9と10の間を指していた。
始める前に時計を見たときは確か4時だったような・・・・・・疲れたり腰が痛くなったりするのは当然か。
しかし今、俺の愚息は未だ活力を失わず、涼宮ハルヒ――わが恋人――の膣を押し広げている。
う〜ん。これが「マムシ」とか「スッポン」の力というものか。非常に頼もしい。
何しろこの勝負に負けてしまうと、月曜日から一週間ハルヒの奴隷にならなければならない。
一ヶ月の夏休みのうち一週間を失うというのは大きいし、なにしろハルヒとの関係でイニシアチブを取られるのは、
これまでもそうだったにしろ、これ以上進行するのは非常に宜しくないからな。
因みにここ、長門の家には俺たち二人以外だれも居ない。
もっとも、誰かに観察されているかもしれない。いやむしろ、間違いない。
何しろ全世界どころか全宇宙の期待を背負っているのだから・・・・・・
この「大人の王様ゲーム」の発端は、前の月曜日にさかのぼる。