「キョン!下に大型筐体のゲームが届いてるわ!あんた部室まで運びなさい!」  
大型筐体…?それってゲーセンにおいてあるような類のやつか?  
「そうよ!レアなゲームを偶然ネットオークションで格安でゲット出来たのよ!やっぱあたしの普段の行いが良いからかしらね!?」  
普段のお前の行いでゲットできるものといえば嵐くらいだ。俺には扇風機程度の風で十分だがな。  
「いい?あたしが掃除終わるまでに運んどきなさいよ!」  
重装甲殻のカニのような音を立てて走り去るハルヒ。  
しかしそんなもの部室に運んでアイツはどうするんだ?  
 
 
 
「ふう…一体なにが入ってるんだ?」  
「おや、このダンボールは…アーケードのゲーム筐体ですか」  
うお、いきなり出てくるな古泉。それといたなら手伝え、一人で押していくのにどれだけ時間がかかったと思ってる。  
「申し訳ありません。ですがこれは相当な大きさですね。」  
ダンボールの箱をなでながらなにやら物思いにふける古泉。なんだ、心当たりでもあるのか。  
「いえ…ただここ最近涼宮さんがとあるイベントに赴いた、という情報が機関から入ってきましてね」  
「イベント?」  
「ええ、なんでもアm  
 
「ヤッホー!!キョン!例の物は運んどいた?」  
古泉の言葉をさえぎり、海の王者であるマッコウクジラも海面を飛び跳ねながら逃げる勢いで扉を開ける我らが団長。  
お前に加減という言葉はないのか。  
「お、ちゃんと運んどいたのね!じゃあチャッチャと開けちゃいなさい。」  
「その前にこれはなんのゲームなんだ?さっきから気になってしかたないんだが…」  
「最近のシューティングゲームって弾除けとかに懲りすぎててもうシューティングとは呼べなくなったと思わない?」  
質問に答えろ。しかしこれはいつものことだ、俺の言葉の弾丸を防ぐアームでも周りに張ってるんじゃなかろうね。  
「んでなんだって?」  
「だからSTG!そこであたしは思いました。古きよき時代の記憶を呼び覚ます必要があるってね!!」  
ほう、一体何のタイトルを取り寄せたんだ?  
 
 
「決まってるじゃない!オトメディウスよ!!」  
 
 
ハルヒ、お前AOUに…  
 
 
 

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