トンネルを抜けるとそこは雪国だった――  
なんて話はよくあったもんだが、  
目が覚めると3年前だった――  
なんて事態に陥った俺はとにかく今混乱の最高潮に入っていた。  
今なら足し算すら出来ない自信がある。  
そんな事はおいといて、まず今の状況を整理しよう。  
 
そのために俺はしばし昨日まで記憶遡航の旅に出る。  
 
 
昨日学校が無かったため、我々SOS団は何も見つからない不思議探索をした。  
午前は俺と長門、午後は俺と古泉と長門で組んで探索をした。  
とりあえず午前中を長門と一緒に図書館で過ごした。  
ところが、その間の全員集まる昼に俺を震度7クラスの衝撃的な事件が起きた。  
 
 
昼。とりあえずいつも通り何も見つからない不思議探索午前の部を終え、  
駅前に集合した。そん時の俺は  
まさかあの駅前にあんなトラップがあったなんて思いもしてなかった…  
 
「そっちはなんか見つかったの?」  
「い〜や、何にも見つかんねえよ。そんな簡単に  
見つかる程不思議も甘くねぇだろ。で、そっちは?」  
「いえ、何もありませんでしたよ。」  
なぜ古泉がハルヒが答えるよりも先に答えるんだ?  
まぁいいとして、とりあえず昼飯食うか。何食おうか…  
「キョン兄?キョン兄じゃん!」  
…誰だ?この人。  
「あたしよあたし。中学のときの『  』よ!」  
あ〜…なんつーか…なんだこの視線の嵐は。  
「覚えてないの?嘘でしょ?!あの公園でキ「わかったからちょっと待て。」  
 
…誰だ?この人。  
「あたしよあたし。中学のときの『  』よ!」  
あ〜…なんつーか…なんだこの視線の嵐は。  
「覚えてないの?嘘でしょ?!あの公園でキ「わかったからちょっと待て。」  
思い出した。  
国木田は「変な女」と、古泉は「変わったお友達」と、中河も確か「変な女」と  
言っていたやつ。中学の時にちょっと仲が良かっただけなんだがな。  
で、「キョン兄」というのは一人っ子のコイツが兄貴がわり  
ということでつけたあだ名だ。  
俺にしてみれば2人目の妹みたいな感じだった。  
で、ここで俺は現実の世界へ引き戻される。  
「なんなのこの人?」  
ハルヒ達から東京湾を越す黒いオーラを感じながら  
俺はとりあえず濁しながら答えてやることにした。  
「ただの中学で一緒だったやつだよ。」  
「へぇ〜ただの一緒だった奴にしてはずいぶんとなついてるわねぇ〜」  
待て、ハルヒ、笑顔で首を絞めるんじゃない。  
長門、後ろからひそかにつねるな。地味に結構痛いから。  
とにかくハルヒにタップしながら嘘はつかず最低限の情報を与えるか。  
こいつの勘の鋭さはハンパないからな。  
「中学の時に、町で迷ってたから道案内してやったら、  
偶然同じ学校に転入してきて、知り合いも誰もいないから面倒みてやってたんだよ。  
まぁ、1年間だけだったけどな。わかったか?」  
「そんな偶然があるかしら?ま、いいわ。」  
どうも第一関門は切り抜けれたようだ。  
古泉がどこかに電話をかけているが、そこは無視するとする。  
で、朝比奈さんの反応は…なんて思ってたらすぐ第二の爆弾が投下された。  
「あ、そうそう。年末に一回電話したんだけどいなかったから、  
ちょうどいいし今伝えとくね。あたし今度北高に入る事に決まったよ!」  
…は?もっぺん言ってくれないか?  
俺の耳が確かならお前は…  
「だ・か・ら、北高に今度入るって言ったの!」  
おぉ…いったい俺はあといくつ爆弾をかかえればいいんだ?  
ただでさえこんなに爆弾があるっつぅ…  
「北高に入るの?!こんな偶然はまたとないわ!  
当然SOS団に入ってもらいましょう。いいわね?」  
いきなり炸裂しやがった。  
何も説明しきる前に爆発しなくてもいいのにな。  
とにかく、賛成1、棄権4にてコイツの入部は3秒で可決した。  
「で、あんたいつ転入するの?2月あたり?でもそれは時期が中途半端ね…」  
 
「あたしが入るのは4月。それまで待っててね。キョン兄。」  
あぁ、わかったからとりあえずその呼び方やめてほしいな。いろいろしんどいから。  
こら、長門、つねるな。しかもさっきより痛いぞ。  
「じゃあまたね!4月の入学式を楽しみにしてるから!」  
「あぁ、じゃあな。」  
そう言ってアイツは帰って行っ…  
「さ〜て、キョ〜ン〜どういうことか説明してもらいましょうか?  
有希も古泉君も気になるでしょ?」  
「えぇ。なかなかご親密でしたからね。非常に興味深いですね。」  
「気になる。」  
「それじゃあキョンの奢りで話をしっかりと聞かせてもらいましょうか」  
 
その後、俺は約2、3時間もの間、手で考えると書いて拷問  
のような詰問を受け続けた。  
「まず、あの子何歳なの?!普通に可愛かったけど。」  
「いっこ下だ。」  
「どこまでいったんでしょうか?」  
「お前は黙ってろ。」  
「いいから答えなさい!」  
「こんなとこで大声で言えるかよ!」  
「彼女から特殊なものを感知できる。彼女は何者。」  
「しらん。一般人だろ。」  
「僕とどっちが「お前は黙ってろ。」  
 
と、ところどころ古泉を退けながらも拷問タイムを終え、  
店内の客も店員も総入れ替え済、やったね!  
つか、もう帰れっつに。みたいな感じになりながら  
ハルヒはここまでの情報をまとめだした。  
 
ちなみにさっきから朝比奈さんが会話に出て来ないのは、  
何でも急用を思い出したそうで、途中で帰られた。  
その時のハルヒ達にとってはどうでもよかったようだ。  
「つまり…中3の時のあんたがブラブラしてたら、  
道もわからずキョロキョロしていた中2の彼女を見かけて、  
住所をもとにこの近くの彼女の新しい引っ越し先の家を一緒に探してあげ、  
その時にその子が北高に入る事を知り、  
5月に編入してきた彼女の面倒をみてあげたと。  
重要なのはこっからね。」  
もはや疲れた俺は突っ込む気にもならず、  
ハルヒが判決状を読み上げるのをただ聞いていた。  
「そんなこんなで、夏休みにあんたは彼女といわゆる  
…デ、デ、デートをした。映画を見たり  
喫茶店で話したりした。  
そして冬休み。あんたは彼女とついにキスをして、それから  
あんたは卒業して音信不通だったわけね。  
まぁ今日は疲れたから罰ゲームの話はまたにしましょう。  
じゃあ今日はこれにて解散!」  
そう言ってハルヒは帰って行った。  
さて、俺も帰るか。なんて思ってたら予想外の出来事が起きた。  
「ちょっとお待ち戴けますか。」  
なんだ。これ以上質問は勘弁だぞ。  
「彼女はただ者ではありませんね?そうでしょう?長門さん。」  
「そう。彼女は…異世界人。」  
…は?  
 
 
続く。  
 

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