ある日、長門が俺に言った。
「……良いニュースと悪いニュースがある」
どちらから聞きたい?と首を傾げる長門。俺は良いニュースから頼んだ。
「……あなたには、子供をつくる能力がある」
長門と二人で過ごした夜の記憶がフラッシュ・バックする。後悔?いいや、しないね。
「そうか……で、悪いニュースってのはなんだ?」
長門はかすかに悲しそうに俯いた。
「……でも、私にはない」