「……ちゅぷ……ん、んぷっ……」
放課後の部室棟の一室でくぐもった声と水音が響く。
俺は椅子に座りながらその音の発生源である自分の下半身を見やると、短髪の少女がいつもの表情と
何一つ変えないままズボンから取り出した俺の息子を咥えていた。
舌を絡め、スジをなぞり、先端をつつき、添えた手を上下に動かし、袋を撫で回し、
遂には口に咥えたまま口内総てを使って扱き出す。
「……うむっ、ん……むっ……」
そんな与えられる刺激の連続に、俺は何故こんな事になったのかという思考を既に放棄していた。
ただこれだけは言える。
長門の事だ、きっとこれにも深い意味が……くっ、もう……。
「総て受け止める。そのまま口に射精して」
それだけ告げると再び執拗な責めが開始される。言われなくてもお前がそのまま咥え続けていたら
希望通りの状態になる事必然だ。
「なが……も、……んっ!」
俺の高揚感を把握しているのだろう、絶妙なタイミングでこれ以上ないぐらい深く咥えこむと
舌でなぞりつつ一気に息子ごと空気を吸い込み、そのまま口内に放出した精も余す事なく総て飲み込んだ。
ゆっくりと舌で息子を綺麗にし、ようやく俺は解放される。
それで今回のコレはいったい何だったんだ。
「適度な吸茎は身体に良いと聞いた」
……長門よ、それを言うなら「休憩」だ。
俺の突っ込みに長門は三回程瞬きをみせ、やがて小さく呟いた。
「……そうとも言う」
わざとかよ。
「それよりわたしもあなたの間違いを直したい」
間違い? 何だ。
「わたしの名前は長門。ナガモンではない」