俺は今、図書館にいる  
 と言っても別に一人寂しく読書にふけっている訳ではない。  
 だいたい今の自分に読書をする暇はまったくと言っていいほど無い。  
 その原因は、あの常識というものに砂漠の氷山くらい縁のない女のせいだ。  
 月曜から金曜まではSOS団と言うあの女が作った理解不能、用途不明の部活に費やされ。  
 あげく土曜は、不思議探索パトロールとやらに付き合わされる始末だ。  
 その暇のない俺が何で日曜日の真昼間から図書館に居るのかというと、  
 俺の隣で黙々と本を読む自称宇宙人製有機アンドロイド  
 長門ユキ  
 彼女のためだ。  
 
 始まりは三日前、  
 元文芸部部室、現SOS団アジトでの話だ。  
「こんちわー」  
 いつもどおりノックをしてドアを開ける。  
 もしノックをしないでドアを開ければどうなるかというと、  
 ――――想像中――――  
・・・まぁ、俺が幸せになれそうな気がするが、そこはフェミニストなので我慢しておく  
 部室を見回してみるとそこには長門ユキ一人しかいなかった。  
 
 朝比奈さんは掃除か何かで遅れているのだろう、古泉の野郎の事など知りたくも無い。  
 ここでいつもならパソコンでネットでもするのだが、その日は趣向を変えてみた。  
「何読んでんだ?」  
 つまり、自称宇宙人とのコンタクトである。  
 僅かに本を傾け表紙を見せてくれる  
 ほんのタイトルは「量子力学におけるウサギと重力の関係」  
「おもしろいのか?」  
 ウサギと重力の関係なぞ知りたくもないが一応聞いてみる。  
コクッ  
 ほんの僅かに首を縦に傾ける  
「・・・・」  
「・・・・」  
以上、コンタクト失敗  
 僅か数秒で会話のネタが尽きる、というか長門は一言もしゃべってない。  
 なんとなく悔しくなり、脳内から話題になりそうな物を検索する。  
 視線を部室内さまよわせて一つの物が目にとまる。  
 ハッ、と脳内にひとつの単語が浮かび上がる。  
「図書館・・・。」  
 思わず口から声が漏れてしまった。  
 長門が何事かと視線で問い掛けてくる。  
 俺の視線の先にあるものはパソコン  
「いや、ほら、あの夜、長門がパソコンでメッセージを送ってきた時。」  
 あの夜とはもちろん、涼宮ハルヒが世界を変えようとした夜のことである、  
 今でも思い出すだけて自殺したくなってくるな。  
 
「あの時最後に確か、「また図書館に」とか言ってなかったか?」  
「覚えていたの?」  
 そこで今日始めて長戸ユキが声を出す。  
「わすれいでか。アレはやっぱりアレか、もう一度俺と図書館に行きたいなーとか言おうと思ったのか?」  
「えぇ。」  
 多少うろたえるとか頬を赤らめるとか期待した俺に平然と答える。  
「そうかー、長門がねぇ。」  
 俺も男だ、電波系とはいえ綺麗な部類に入る長門からそんな事言われればうれしい  
「なら今度の日曜行くか?図書館に。」  
 軽い気持ちで聞いてみる  
「いいの?私と言っても退屈するだけじゃない?」  
 ぐっ、確かに前のときは退屈に負け寝てしまったな。  
 だがここまできて引き下がるのみっともない、逆に聞いてみる。  
「長門は俺と行きたくないのか?」  
 長門は少しだけ考えた後、  
はっきりと「―――行きたい。」と答えた。  
「じゃあ朝の十時にこの前の駅前公園で。」  
 コクッ、長門が首を傾ける  
 とそのまま数秒間だけ見詰め合っていると、  
「遅れましたー。」と朝比奈さんが部室に入ってきた。  
 どう沈黙を破ろうか考えていた俺は少しホッとして長門を見ると、なぜか朝比奈さんを睨んでるように見えた。  
 それが世間一般でいうデートだと気付いたのは家に帰ってからだった。  
 
 
 そして話は冒頭に戻る。  
 待ち合わせ場所には10分前に到着したが長門はすでに公園のベンチにいた  
 まぁ、セーラー服姿は半ば予想していたがまさか本を読んで待っているとは思わなかった。  
 今からどこに行くのか、わかっているのだろうか?  
 それから即この市立図書館にやってきた。  
 隣を見るといつもどおり辞書みたいな本を黙々と読んでいた  
 どことなくいつもより幸せそうに見えないことも無い  
 もしかして、俺と図書館に来れて嬉しいのか?  
・・・ありえないな、うん。  
 しかしこうて見るとやっぱり長門は綺麗だ、  
 いつもどおりの短めの髪に白い肌、そして闇色の瞳その全てが美しく感じた  
 それにくわえて今日の長門からはとてもいい匂いがした  
 谷口のAマイナスの評価は低すぎるともおもえてくる  
 
 ぐぅーー  
 そこで自分の腹の音が小さく聞こえた、  
 時刻を見ると12時半、もうそろそろ昼飯にしようと長門の方を見ると、  
 既にこちらを見ていた、どうやらは腹の音が聞こえていたようだ、恥ずかしいなチクショウ!  
「お昼にする?」  
 いつもどおり必要最小限の言葉で聞いてくる。  
「あぁ、そうだなマックでもいくか。」  
 コクッと頷いて長門が席を立つ、俺もそれに習い席を立つ。  
 少しだけ伸びをすると背骨がバキバキ音を立てた、  
「やっぱり退屈?」  
 長門が聞いてくる。  
「んーー?いえいえ、長門を眺めていたら楽しかったよ。」  
 少し歯の浮くようなせりふを言ってみる。  
「そう。」  
 その言葉の中に安堵が含まれていたように感じたのは俺の錯覚だろうか?  
 
 パクパク、モグモグ  
 そんな可愛らしい擬音が聞こえそうな食べ方をする長門  
 そして音ともに消えていくビッグマック、ポテト(L)、チキンナゲット、ウーロン茶(L)  
 その細い体のどこに入っていくのだろうか?やはり胃袋は宇宙なのか?  
 俺が考え込んでいる間にも黙々と食べていく長門、その表情に満足とかいった色は見えなかった。  
「おいしいか?」  
 一応聞いてみた。  
「・・・わからない。」  
 少し考えてから長門が呟く  
「あーー、わからないってアレか?味覚神経を切ってるとかそういう感じか?」  
「味覚神経はつながっている。ただ、おいしいという感覚がわからない。」  
「じゃあ、例えばスパゲッティとかカレーとかは?」  
「スパゲッティはスパゲッティの味、カレーはカレーの味しかしない」  
 なるほど、正論だ。  
 しかし、なんか寂しいよな俺なんかおいしい飯を朝比奈さんのコスプレの次の次ぐらい楽しみにしてるし  
 そう思い、なんとなく思いついたことを言ってやる。  
「よし、じゃあ今日は俺が長門においしいご飯というのをご馳走しよう。」  
「?」  
 あっ、長門が疑問符を浮かべている。レアなもん見ちまった  
「だから今日は俺がお前のメシを作る、って言ってんだ。」  
「なぜ?貴方がそんなことをする理由は無い。」  
 はっきりと断言してきた。  
 
「いやあるぞ、前に一度命を救ってもらった事がある。いわば、命の恩人。」  
「あれは私のミス、貴方が気にすることは無い。」  
「そうか?うーんそれじゃあ、・・・かわいいから。」  
「?」  
「長門がかわいいからじゃダメか?」  
「――――――」  
 完全にフリーズしたな、今日はなかなかレアな体験が多いな。  
 つーかなんで今日の俺はこんなにも本音なセリフが言えるのだろう?  
 まぁ、長門相手に見え張っても疲れるだけだろうし、別にいいかな。  
「わかった好きにして。」  
 説得をあきらめたのだろうか、トレイを持って長門が席を立った。  
「うし、それじゃあ買出しに行かないとな。」  
 長門が何故といった視線を送ってくる  
「だってお前、食事ほとんどコンビニ弁当だろう?材料買って行かないと何もできんぞ。」  
 そう言って長門にならびマックを出る、めざすはスーパーマーケットだ。  
「ついでに服も買わないか?休日もセーラー服ってのも変だろう。」  
 
 
 それからいろいろあって俺は今、長門の豪華分譲マンションのエレベータの中にいる  
 俺の右手には今日の夕飯の材料、左手には今日買った長門の私服3着。  
 夕飯の材料の方は簡単だったが、服の方が曲者だった。  
 何せ長門は一度も服を買ったことが無い、おかげでいろいろな店を見ることになった  
 3着中2着はデザインよりも動きやすさに重点を置いた長門らしい服、配色が暗めなのを含めて。  
 残りの1着は俺が長門に似合うと思って進めた服だ。  
 長門は終始無言で、黙々と服を選んでいた。  
 もしかして怒らせてしまっただろうか。うー―ん、わからん、あの表情から喜怒哀楽を読み取るのは至難の業だ  
チンッ  
 小気味いい音を立ててエレベータが停止する  
 長門が先頭を歩き部屋の鍵を開け、俺を招き入れる  
「入って。」  
「お邪魔しマース。」  
 部屋の中は以前きたときとまったく変わっていなかった  
 まるで生活感の無い部屋、幽霊屋敷のほうがまだ人気があるのではないだろうか?  
「よし、じゃあとっとと作っちゃいますか。」  
 袖をまくり、キッチンへと向かう。  
「私は何をすればいい?」  
 長門が聞いてくる  
「別に好きにしていていいぞ、いつもどおり本でも読んでろよ。」  
「わかった。」  
 長門は素直にテーブルについた。キッチンが見渡せる位置、控えめに言って俺を監視できる位置に座った。  
   
 作るのはミートスパゲッティ、それもトマトを煮るところから始める本格派  
 家では何度か作ったことがあるので、まぁ大丈夫だろう  
 作り始めて十分ほどたったち、俺はもうそろそろ我慢の限界だったので言っておく。  
「後30分ぐらいは時間がかかる、だからこちらをちらちらと見るのはやめてくれ。」  
 先ほどから10秒に一回の割合で感じる視線、長門らしくないな、  
 いつもの長門なら例え目の前で核戦争が起きようとも読書を続けるだろうに。  
 長門を見ると、コクッと頷いてどこかに行ってしまった。  
 ホッとしながらも俺の耳は忠実に長門の後を追っていた。  
 そしてそれは、とんでもない音を拾った、  
 どこかのドアを開ける音、なぜか聞こえる衣擦れの音、どうしてか聞こえるシャワーのノブを回す音、  
 そしたナニかに弾かれ、滴り、滑り落ちる水の音  
 えーと、つまりあれですかね。長門さん  
 軽く汗を流すためにシャワーを浴びてるとかそんな感じですか。  
 そこで俺は思いだした、ここは長門部屋、長門は一人暮らし、外は薄暗くシャワーと料理の音以外何も聞こえない  
 そのすべてが今、自分のいる状況を俺に教えたつまり、「夜、若い男女が二人っきり」という状況を!  
 自分の天然さに呆れかえる。長門は気付いていたのだろうかこの状況に、  
 まぁ、長門なら気付いたとしても平然としているだろうが。  
 これはあれか、おいしい状況とか、据え膳食わぬは男の恥じとかいわれるやつなのか?  
 はっ!いかんいかん、危うく夕飯をだめにするところだった。  
 今は料理に集中しなくては、心頭滅却すれば火もまたすずし、色欲退散、焼肉定食、煩悩退散。  
 途中になんか混じった気がしないでもないが心を静め最後の仕上げをして皿に盛り付ける。  
 
ガチャ  
「できた?」  
 ちょうど長門が入ってくる  
「あぁ、ちょうどいm・・・・・・・」  
 瞬間、俺の意識は地球を遠くはなれ木星まで飛んでいった。  
 そこには長門がいた、いるにはいたが格好がヤヴァイ、  
 大きめの白地のTシャツが一枚、・・・以上!  
 Tシャツのすそは股下数センチの世界、新世界!  
 胸の先端にある二つの突起からしておそらくブラすら着ていないのだろう。  
 髪は濡れ、頬はほのかに赤く、シャツは軽く肌に張り付いている。  
 これを見てどうにかならない男は男として失格だ。  
 そしてその姿でも無表情を崩さない長門  
 男として意識されてないどころの話ではない、むしろ存在自体が意識されてないのではないだろうか?  
「いただきます。」  
 硬直する俺を無視してテーブルについて手を合わせる長門、  
 そのようすに俺は硬直が解け、急いで席に付きいただきますと手を合わせる。  
 長門が口にスパゲッティを運び、租借する  
「・・・・・・」  
「・・・・・・」  
 沈黙が場を支配する、  
 そこで俺はここにきた当初の目的を思い出した。  
 
「・・・・・長門、おいしいか?」  
 長門の目を見つつ恐る恐る聞いてみる。  
「わからない。」  
 その言葉を聞いてがっくりとうなだれる  
「でもコンビニで買う食べ物とは違う、この感情はなんだろう。」  
 その長門自身が困惑する言葉を聞き、再び長門の目をみる  
「この感情は嫌いじゃない、これじゃだめ?」  
 その闇色の瞳は宇宙そのもの、真摯な輝きで俺を目を見つめ返していた  
「それでいいんじゃないか、おいしいも人それぞれだし。」  
 俺は笑顔で答える。  
「そう」  
 会話はそれで終わり、後は黙々と食べる長門。しかし、その頬はかすかに赤い  
 よし俺も食べるかと思いフォークを取ろうとし失敗、テーブルの下へ落としてしまった。  
「よっと。」  
 テ−ブルの下に潜り込みフォークをキャッチした。  
 そして顔を上げる瞬間、何気なく長門の方を見た、本当に何気なく、何の悪意も無く  
 瞬間、俺の意識は冥王星軌道に達した。  
 そこにはあるべきものが無かった、もちろん長門は男の子ではなく女の子なので無いのは当たり前だ、  
 問題はそれを隠す布が無いこと、つまりこの女はブラどころかパンツすらはいていないのだ。  
 長門のそこは綺麗だった薄く広がる陰毛と縦の一本線。  
 微塵のいやらしさなど無く、それはそこにあった。  
 
「?」  
 下から出てこない俺を不審に思ったのだろう、長門が顔を出してきた。  
 自分の体勢に気付き、立ち上がろうとしてテーブルに頭を打ち付けた  
「ぐへっ!」  
 なんとか体を起こしテーブルの下から這い出る。  
 そのまま席に付き手、あかい顔とバカみたいに脈を打つ鼓動を悟られないために  
 手に持ったスプーンでがつがつとスパゲッティをかきこむ。  
 途中喉が詰まったが水で流し込む。  
 先ほど見たものを忘れようと集中するがよけいに俺の脳裏に焼きついた映像は思考を支配する  
 俺が食べ終わるのを待っててくれたのだろうか、全てを飲み込むのと同時に聞いてくる。  
「体温心拍数が異常に上昇してる。」  
 無駄な努力だったみたいだ。  
「あ、あぁ、風邪気味なんだ。」  
 苦しいとは思いつつも嘘をつく。  
「あと、・・・・性器が勃起している。」  
「あー、えーと、その・・・・。」  
 今度は言い訳すら出来ない。  
 そう確かに俺の息子は今やる気満々の状態だ、仕方ないだろう健全な青少年があれを見てこうならない方がおかしい。  
「交尾したいの?」  
「・・・・はい?」  
 思わず聞き返す。  
「私とSEXしたい?」  
 いつもどおりの無表情、しかしその言葉は過激極まる。  
 
 答えはYESに決まっているしかし、長門は嫌だろう。  
「私は別にいい」  
 まるでこちらの考えを読んでいるかのごとく長門は言う  
「なにいってんだ長門がそんなことする理由ないじゃないか。」  
 ボロボロになりながらも理性は懸命に反抗を試みる  
「ある、料理を作ってもらった」  
 きっぱりと、長門は言い切った  
 一瞬絶句して言い返す。  
「それは命を救ってもらった礼だ、別に他意があったわけじゃない。」  
 長門が黙り込み、俺も口を閉ざす。  
「・・・・・・」  
「・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・」  
 沈黙を破ったのは長門  
「・・・・・私じゃ、嫌?」  
 ハッとして長門を見つめる、その目はいつもどおり無表情だった。  
 だが俺にはその目が少しだけ潤んでるように見えた。  
 心を決める、女の子にこれだけ言わせたんだ、男の俺が覚悟を決めないでどうする。  
「いいのか、俺も男だ、ここまできたら後には引けないぞ。」  
 長門の目をまっすぐ見て問い掛ける  
コクッ  
 長門は目を逸らさず頷いた。  
 
 
 始めは触れる程度、次第に深く、長く唇を求める。  
 場所は長門の寝室、ここはテーブル以外何も無いリビングと違いベットと多数の本棚があった。  
 他にも和室があるらしいが、今は先客がいるらしい  
「何か飼っているのか?」  
 と聞くと  
「似たようなモノ、ソレの観察が今の私の趣味。」  
 といっていた、長門に読書以外の趣味があるとは驚きだが今は目の前のことに集中しよう  
 長門は先ほどと同じく大きめのTシャツ一枚だけだ  
 俺達は今ベッドの上で向かいあいながら、相手の唇を貪っている。  
 始めは目を瞑っていた俺も今では、長門の表情を観察しながらキスをしている。  
 長門はまぶたを閉じいつもどおりの無表情で俺のキス受け入れている。  
 微かに頬を赤らめ、  
 唇からは「・・ん、・・ふっ」と声が漏れる。  
 その小さい口の中に舌をねじ込む  
「―――っ」  
 ほんの一瞬、硬直しながらも俺の舌を受け入れいれ、俺の舌を導く長門  
ピチャピチャ  
 お互いの舌が妖しく絡み合い、唾液を交換する  
 二人のあごが唾液に濡れて光る  
ゴクンッ  
 長門の唾液を飲み込む、その味に俺の体の芯は熱くなる  
 「はぁっ」  
 唇を離し数分間忘れていた呼吸を再開する  
 
 長門は正座を崩した感じですわり、やや焦点があってないトロンとした瞳でこちらを見ていた。  
 恐る恐る長門の胸に手を伸ばし、形のいい小ぶりの胸に触れる  
「―――っ」  
 長門は微かに熱い意気を吐き出し、熱い視線で長門が俺をみつめる。  
 少しの間、そのまま胸を揉んでいたが姿勢が悪いことに気付き長門の後ろに回りこむ。  
 長門の黒髪からはシャンプーの匂いがした。  
「?」  
 長門が少し不思議そうな顔をしたが、お構いなしにわきの下に両手をとおしシャツ越しに両胸を揉む  
 長門の胸は調度俺の手のひらに納まるぐらいの大きさだ  
 少し力をこめて揉むと長門の胸は面白いように形を変え俺を愉しませる  
 今度は胸の先端、乳首を重点的に責める、つまみ、こすり、押しつぶす  
「・・・・・んぁ、・・・はぁっ、・・・やぁ」  
 その度に長門は体を震わせ、かみ殺した喘ぎ声を漏らす  
 長門って感じやすい方なのかな、と少し余裕のできてきた俺は感じた。  
 その時、長門の短い髪の間からでた耳が目に付いた、いたずら心で噛み付いてみる。  
「――――あぁっ!」  
 ビクッと長門が震える  
「そこは、・・・ダメェ」  
 まさしく哀願と言った感じの長門の声、その声に俺は耳が長門のウィークポイントだと直感した  
 長門の耳に息を吹きかけ、耳たぶをやさしく甘噛みし、耳の穴奥ふかくまで舌を差込む  
「んっ、・・・ダメェ、そこはぁ、はぅっ」  
 先ほどの胸を揉んだ時は比べられないくらいの反応を見せる長門  
 その姿があまりにも可愛いく耳を重点的に攻める  
 
 その隙に俺はシャツの下から手を入れじかに長門の胸に触れる。  
 長門の白い肌は見た目どおりとてもきめ細やかで、すべすべしていた。  
 俺の手が長門の乳首にたどり着く、そこは既に起立していた。  
 長門の胸の頂点、その桜色であろう突起はすでに勃起していた。  
 そのことに少し興奮しつつも続けて攻撃する  
 先ほどと同じく、そして優しく乳首つまむ、  
ビクンッ  
「―――んっ!」  
 長門の体全体がえた  
 その様子に満足しつつも少しづつ力をこめていく  
「気持ち良いか?」  
 快感に震える長門に意地悪く聞く。  
「ふしぎなぁっ・・・感じ。つッ!」  
 長門が応えるあいだも耳と胸の攻撃の手は緩めない。  
「つづけて欲しいか?」  
 背後から、俺の唾液でビチョビチョになった耳に問い掛ける  
コクッ  
 長門は耳を真っ赤にして素直に頷く  
「よし、じゃあこっちもな。」  
 そう言って右手を肋骨、へそ、下腹部へと進める  
「・・・・ッ」  
 微かに生えた陰毛をなでてやると長門が息を呑むのが聞えた  
 
 俺の右手は長門の割れ目に到達する、割れ目に沿って指を這わせるとそこは既に濡れている事がわかった  
「・・・・濡れてる。」  
 ささやきかけると長門の耳がさらに赤くなった  
 人差し指を少しだけ割れ目の中に差し込む、それだけで長門の腰は跳ね上がる。  
「ふぁ、そこ・・は」  
 かすかに抵抗を見せる腰を後ろから腰を押し付け動けなくする。  
「――――なにこれ?、・・・あつい」  
 長門に俺の息子をその可愛い尻にこすりつける  
 動けなくなった長門の秘部を重点的に愛でる。  
「っあ、・・はぁ、・・んっ」  
 体をのけぞらせ、口から嬌声が漏れないように下唇を噛む長門  
 もはや秘所からは愛液があふれており、肉芽はプックリと膨らんでいた。  
「・・・うぁ、・・・いぁ、・・・ひぃ」  
 押し寄せる快感の波に戸惑いを感じているのか、腕を動かし掴める物を探しているようだった  
 その普段から想像できない姿に愛らしさが浮かんでくる、もっと感じて欲しい。  
 そう思い、肉芽の膜を剥いて人差し指と中指で思いっきりつまんでやる。  
「――――――――――ッ!!!」  
 長門がそれ以上は折れるんじゃないかというほどしなり、声にならない叫び声をあげる  
 その状態が数秒間続いた後、がっくりと力を抜いて背を俺に預けてきた、  
 
 どうやら軽く達したらしく振り向いた顔にある瞳は光を失い、軽く開いた口からはよだれがたれていた。  
 おそらく人生で初めて達したであろう長門のその陶然とした姿は、  
 俺の理性を奪い取るには十分すぎるほどに、淫靡で、妖しかった。  
「長門、おれもう・・・。」  
 その言葉だけで俺が何を言いたいのかわかったのか、  
 長門は背を離し、もはや何の機能も果たしていないシャツを脱ぎ捨て俺と向かい合う形でベッドに寝転んだ  
 月の微々たる明かりが長門の体を青白く浮かび上がらせていた、  
 いつもの無表情では無く、どこかほうけた顔に、小さく自己主張する乳首、そしてグチョグチョにぬれた性器  
 その全てが美しく、俺の鼓動を跳ね上げ、理性を消し去る。  
 俺は急いで服を脱ぎ捨て、長門の上に覆い被さる。  
 俺の息子はもういつ暴発してもおかしくないほどにそそり立っていた。  
 俺の醜いモノと長門の熱く火照った秘部が触れる。  
 クチョ、・・ヌチョ  
 愛液と先走り汁が触れ淫靡な音を立てる。  
 そして長門を見る、そこにはいつもの顔に不安と期待を混ぜ合わせた長門の顔をがあった、  
「・・・・長門、いくぞ。」  
 ここまで来てはもう止まることなど不可能だ、ただ最終確認を済ませる  
コクッ  
 長門はいつもどおり少しだけ首を傾け、俺に応えた  
 その答えだけで十分だった、もはや俺に優しくできるような理性はなく長門を一気に貫いた  
 
ズプププププッ!!!  
 一瞬の抵抗、その後は一気に奥まで到達した  
「あああぁぁぁっっ!!!!」  
 体中を串刺しにされても無表情だった長門のはじめて聞く悲鳴に似た絶叫  
 体の中にある異物感に必死に耐えている様が見て取れた。  
 陰茎を熱く包み込む長門の膣は、俺をきつく追い出そうとするかのように締め上げてくる  
 おそらく処女だったのだろう結合部からは、愛液に混じって赤いものが流れる  
 だが俺はそれも見ても腰の動きを止めない、貫いたのと同じくらいの速度でカリまでを引き抜き、  
 そしてまた挿入する。  
「ぐっ!、あぁっ!」  
 俺が少し動くだけでも長門の体には痛みが走るのだろう、その眉間に皺が寄っていた。  
 だが俺にソレを気にする余裕は無い、理性など俺の中には微塵も残ってない。  
 ただ獣の如く欲望のまま腰を一心不乱に振るだけだ。  
「ぎっ!、はぁっ!、んっ、はげっ、しっ、すぎる、っ!」  
 長門が悲鳴に混じって抗議の声をあげるが、  
 今の俺には長門の苦しむ声にですら快感を与えることしか出来ない。  
「ぐっ、んっ、ああぁ、またっ、おおきくっ、なったっ、ふぁ」  
 際限なく高まる快感は俺を溺れさすには十分すぎるほどだ  
 長門の腰をあげさせ打ち下ろすように強く挿入しまた引き抜く  
「ひっ、ダメェ、あっ、ふぁ、んっ、あんっ、うあぁ!」  
 だが少しずつ声に甘い物が混じってくる、どうやら感じ始めているようだった。  
 
 長門も初めての快感に戸惑いつつも受け止めているようだ  
 その声にあわせて俺もピストン運動を早める  
「はぁ、だめっ!、そんな、はげっしいぃ、と、とんじゃうぁ!」  
 長門が何を言っていたがもはや理解できない、限界が近いのだ。  
「ながとぉ、俺、もう、限界だ!」  
 目の前で喘ぐ長門の瞳にかすかに理性の色が宿る  
「うっ、うんっっ、わたしもっ、げんかい!」  
「くっ、長門っ、ながとぉっ!」  
 叫ぶように長門の名を連呼する  
「いやっ、ユキっ、ユキって、よんで!」  
 繰り返されるピストン運動の中長門ユキが哀願する  
 そのすがるような瞳を見たとき、俺の中の最後の線が切れた  
「――――うっ、ユキィーーーーー!!!」  
 その一言で俺は溜め込んで欲望を開放した、  
「―――――――――!!」  
 俺が逝くと同時に長門も達し、膣が俺のものを締め上げる  
ビュクッビクッドプッドク  
 生々しい音を立てて長門の中に白濁したものを注ぎ込む、長門の膣も一滴でも多く搾り取ろうと煽動する。  
 
 
 「はぁ、はぁ、はぁ」  
 息を荒げ、ぐったいと長門の上に倒れこむ、長門の胸に熱い息を吹きかける。  
 顔を上げ、長門を見ると快感の余韻を味わいぴくぴくと震えていた。  
 そのいつもからは想像も出来ないよう長門を見て、  
俺はある種の達成感とキレイなものを汚した時に感じる背徳感に酔っていた。  
「・・・・」  
「・・・・」  
 長門はようやく平静を取り戻したようでこちらを睨んでいる。  
「なんだよ。なが・・・ユキ」  
 視線に気圧され、聞いてみる。  
 すると長門は少し頬を赤らめ、  
「ケダモノ」  
 と言った。  
 
 それが第二ラウンド開始のゴングになった。  
 
 
 
・・・・・チュンチュン  
 朝すずめの泣き声で目が覚めた。  
 カーテン越しに見える太陽は黄色く、体には情事の後の匂いがこびりついていた。  
「さすがに、抜かずに8発連続はヤリすぎたか。」  
 しかも少し前まで処女だった女にすることじゃないな、  
 ソレもこれも長門が悪い、普段あんなに仏頂面の長門が快感に震える姿はあまりにも可愛すぎる。  
 鉛のように重い体を起こし、時計を探して視線を走らせる。  
「―――げっ」  
 時刻は午前の9時半、そして昨日が日曜なのだから当たり前に今日は月曜日。  
 つまり学校がある、もちろん遅刻だ。  
 急いでシャワーを浴びて学校に行けば昼からは間に合うかもしれない。  
 そう重い隣で眠る長門を見ると―――  
 
 そこにはいつもの無表情では無い、満足げに眠る長門ユキの姿があった 。  
 
 その無防備さに一瞬我を忘れて見入ってしまった。  
 まあいいか、学校なんぞいつでも行けるし、  
 今はこのスリーピングビューティが起きるまで、その寝顔をじっくり堪能してやろう  
 
 了  
 

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