「はっ……はぁ……」
薄暗い部屋の中、少年と少女は互いを抱きしめ一心不乱に相手を激しく求めていた。
「あっ……オレもぅ…イク……ッ…」
「…ぇ…もぉ…ちょっと…っん……」
「だ…ダメだ………ぅっ……」
少年はそう言い首を反りながら体を震わせると、少女の中にありったけの精を吐き出した。
――――――――――
「あー、サッパリした」
ご機嫌な様子でカチャカチャとベルトを締める彼。
「……今日こそはアタシを先にイカせてくれるって言ってたのにぃ…」
いつまでも裸でいても仕方がないので、アタシもシャツに腕を通して着替え始める。
「わりぃ!だってラヴェンナの中気持ち良すぎて我慢できねぇもん」
「…………」
私は赤面したまま黙りこくってしまった。
笑顔でそんな事を言われると、つい許してしまう。やっぱり気持ち良いと言われるのは嬉しいし。
後ろから彼が抱きついてきてキスをせがむ。
その求めに応じていると達せなかった不完全な体がうずいた。
気持ちを切り替える為、カーテンを開け散歩に出かけた。彼はそのまま寝てるらしい。
木陰で風に当たっているとグゥがやって来た。
「ラヴェンナ、どうした?何か元気がないぞ」
「!…そ、そっかな?」
グゥはとても不思議な娘だ。考えている事がわかるみたい。
「…グゥになら言っちゃおうかな。実はね…」
本当に不思議。グゥになら何でも相談できちゃう。
彼女が何も言わず聞いてくれるだけでサッパリした。
「本当にありがとうグゥ。話したらスッキリしちゃった」
「…ふむ、そういう事ならこれをやろう」
グゥがゴソゴソと取り出し、私にくれたのは長くしなった鞭だった。
「…え?えっと……」
「それを振るといい事が起こるぞ」
そ、そうなのかしら。そこにハレが走ってきた。
「……ハァッ…グゥ何してんだ…って、それまさか…チンチク…」
ドスゥゥッ!!!
「ゴはぁっ!」
ハレのみぞおちに綺麗なアッパーが入った。
「うっせーよ。このふにゃチン野郎、お前にはバラ鞭があるだろ」
「は…はぃ、ごめんなさいグゥ様ぁ…」
涙目になったハレの前髪を掴みあげるグゥは何だかカッコよかった。
二人に別れを告げ、部屋に戻った私が見たのは、エロビを見ながらシコる彼の姿。
「何してんのよぉっ!」
怒りのあまり、手にしていた鞭を振り降ろした瞬間、彼が菱縄縛りの姿でその場に転がった。
彼も私も驚いたが、これを機会に今までの鬱憤を、鞭のしなりに変え彼に振り降ろした。
ピシィッピシィッ!
どうしよう…すごく楽しい…
「ぉ…おいっラヴェンナどうしたんだよ!?やめろよっ!」
「うるさいわねぇ。私に指図するんじゃないわよ!」
ピシィッ!
あぁ…楽しいッ!こんな世界があったなんて…
すごく満足した私は、こんな世界を教えてくれたグゥに感謝した。
そうだ、お礼に彼のこの姿を写真にでも写して報告しようかしら。
そんな事を考えるだけでも、すごく楽しくなった。