ウェダが遺産相続をめぐって都会につく少し前のこと。
キッチンではウェダが夕食の用意をしている。
ハレがTVの前からキッチンのほうに目を流す。
ビールを飲みながら料理をしているので機嫌がいいらしく、キッチンからは陽気なウェダの鼻歌が聞こえる。
TVの前から立ち上がり、窓から首を出し左右を見渡す。
あたりが静まり返ってるのを確認するとベットの上に座り込み左右を見渡す。
誰も見てないのを確認すると、自分のズボンとパンツ一緒につまみ、少し前にめくる。
皮に包まれた幼げな性器。その根元に目をやるが、陰部はまだ生えてはいない。
「ハァ〜〜ッ」とため息をついた瞬間
「何をしておるのだ」とグゥの声
「!!?」
あわててズボンとパンツを元に戻し左右を見渡すものの姿はない。
「グゥ!どこだっ!」
恥ずかしさを隠すかのように大きな声を張り上げ、グゥの名を叫ぶ
「ここじゃよ」
おそるおそる声のする天井のほうに目をやると、天井の壁の一部がずれていて、屋根裏からグゥが顔をのぞかしている。
「お前・・・そんなとこでなにやってるんだよ・・・」
と、少し顔を赤らめながらグゥにたずねると
「近頃の健全な少年が夜な夜な1人で何をしているのか気になってな」
「なにもしてねぇよ」
と、恥ずかしさを隠すように怒鳴り声をあげるハレ
「まぁ気にするな、ハレ。健全な少年なら12歳で陰部に毛が生えるのは普通だがな」
と、ニヤリと笑いながらハレの考えを悟ったかのようにいうグゥに対し、
一部始終?を見られた上に、自分の思想が筒抜けなのに顔を赤面しながら
「お前って本当に人の心を土足で踏み荒らすのが好きだよな・・・。」
と、つぶやく。
「なんならちんちくりんなステッキ一振りで・・・」
「結構です!!」
グゥがしゃべり終わる前に大声を出して、否定した。
「ちょっとハレ?何大声出してるの?ご飯よ手伝って」
キッチンからウェダの声が飛ぶ。
「は〜い」 ベットから立ち上がり、その場から立ち去るかのようにキッチンに向かうハレにグゥが声を一言。
「そんなに気になるのならば、友達に聞いてみればよかろう」
料理を運びながらグゥの言葉に耳を傾けるハレ
続く