「では今回は、大人の世界を覗いてみましょう」
「えっ、いきなり!? 前振りは──」
ばくん。
「え、ぇ〜、あたしが上なのぉ? もぅ、先生ったらぁ♥」
ベッドの上で笑顔を見せ合っている母さんと保健医はもうこの際放っておくとして、今オレってどうなってんの!?
安心しろ、ばれてはいないようだ。
いやいやいやいや、ばれるとかそういう問題じゃなくて何で目の前に二人がいるのに完全無視されてるかってことっていうかグゥもどこにいるんだよっ?
ふふふ、グゥはいつもお前の中にいるさ。
・・・・・・いや、ふつーに気持ち悪いんだが、っていうか母さんと保健医が本気っていうか頼むからこんなとこ見せないでくれよ〜。
おお、ウェダが保健医の上に跨り、淫らに腰を振っているぞ。
うっさい実況せんでいい!
「ぁ、ぁん、先生、あっ・・!」
「・・・・・・ウェダちゃん」
あ〜〜〜!
何を喚いている、いいチャンスじゃないか、マリィのためにも勉強しておけ。
オレとマリィがそういう関係になるのには後五年は必要だよっ!
安心しろ、マリィならば今すぐにでも受け入れてくれるさ。
・・・・・・うん、確かに・・って違う!
「・・ウェダちゃん、もっと動いて」
「えっ、うん、あ、あぁ、あっ・・・・!」
・・・・・・グゥ、もう色々と限界だ、早く帰ろう。
やれやれ、グゥはハレのためにしてあげたのに。
嘘つけ!
ぶあっ。
「なぁ〜、いいだろ〜?」
「え〜? ・・もう、仕方ないな〜」
ふー、戻ってきた──ってグプタとラヴェンナ!?
おやおや、お盛んですな。
お前は何してくれんねん!
おお、見ろ、ハレ、あのラヴェンナがグプタのものを銜えているぞ。
だ・ま・れ!
たどたどしい手つきと反比例するような唾液の音が何ともそそりますな。
っていうか、おかしいだろ! グプタとラヴェンナはこんな関係じゃないし、そもそもいつの間に移動したんだよっ!?
ふっ、細かいことは気にするなって。
・・・・違う、お前はそうやってオレを駄目にしようとしてるんだ、騙されない、騙されないぞ・・・・・・。
お、早くもグプタがイッてしまったぞ、やれやれ情けない、しかしラヴェンナも優しいものだ、顔にかけられているというのに文句も言わず綺麗にしてやるとは。
わー! 早くオレを解放してくれー!
全く、我侭な奴だな。
・・・・・・うん、もうそれでいいから。
ごあっ。