「・・・?」  
くりやは、ここが一体どこなのか、全く判らなかった。  
「あれ?私はなんでここに・・・?たしか・・・」  
菊之介と、2人で、出かけて。  
「・・・っ!」  
くりやの背中に、悪寒が走った。  
そうだ。禍ッ神が現れて、勝負に負けてしまったのだ。  
菊之介は、確かあの場に置いてきぼりにされて、私だけが連れてこられたんだっけ・・・  
追いかけてきてくれたけど、追いつけなかった・・・。  
「ようやくお目覚めか。長い眠りだったな。」  
くりやは、禍々しい声のする方に、顔を向けた。  
「ま、禍ッ神・・・」  
「そうだ。我の名は淫牙。お前に、少し贈り物をしてやろう。」  
その声の最後が聞こえたか、聞こえないかの瞬間に、  
パアっ・・・と、紫色の光が、くりやを包んだ。  
その瞬間、  
「ああああんっ!」  
淫牙の触手が、くりやの胸を掴んでいた。  
「ほう、中々可愛い声で鳴くな。これでこそ虐め甲斐があるものだ。」  
あっという間に触手は、くりやの体の自由を奪う。  
大の字の状態で、触手に縛られたのだ。  
「では、これでどうだ。」  
くり、くり・・・と、くりやの乳首をこね回す。  
「ひ、ああ・・・やめ、て、んあぁっ!」  
触手は、くりやの胸の至るとこを攻める。  
「んあ、やあ、なんで、こんな、ひあっ!、こと、するのぉ・・・」  
「我は淫牙だ。忘れたか?我にも性欲はあるのだ。」  
もう、くりやの瞳は潤みかけている。  
泣く事など殆ど無いくりやだったが、これには耐えられない。  
すると、ぽた、ぽた・・・とくりやの秘所から水が垂れ落ちた。  
「もう感じているのか?淫らな奴だな・・・  
それとも、普段から自慰行為でもしているのか?」  
「んんっ、そんなこと、あぁ、してな・・・ひゃうっ!」  
くりやは、さっき言ったとおり、自慰行為などしていない。  
ただ感じやすいだけなのだ。  
 
ここは、廃棄工場。  
紫の光で、ハダカにされて、こんな奴にこんなことされてるって河川クン知ったら、私のことどう思うだろう・・・  
「さて、そろそろコレを使うか。」  
「っ・・あぁん!」  
すると淫牙は、小瓶を取り出した。(どこから?だとか細かい事は気にしないでくれ。)  
その中には、桃色のゼリー状のものが入っていた。  
「これをこう、秘所の内壁に塗りたくってやろう。」  
くりやのとろとろの愛液で濡れた秘所に、ゼリー状のものを纏った触手が入った。  
「いやっ・・なに・・するの!ひゃぁうっ!」  
すると、くりやの体は段々と火照っていった。  
「なに・・・まさか・・・やぁっ」  
そう。  
「ほほう。よく判ったな。これは、媚薬だ。  
感じやすいお前の体に、さらにコレを与えるとどうなる・・・?」  
触手がくりやの脇の下を通っただけで、  
「ひゃあっ!ああん!」  
となってしまったのだった。  
「さて、一気に嬲ってやれ。」  
との合図で、触手たちは一気にくりやのむね、脇、尻、秘所を触り始めた。  
「い、いやああぁん!あっ、ひっ、んんんんんぅ!  
あ、ら、らめ・・・(駄目)ひゃあああああああっ!」  
くりやは、あっという間に絶頂まで達してしまうのだった。  
「ほう。そろそろだな。貴様、処女だろう?」  
「なっ・・・!」  
くりやは、その通り処女だった。  
何回か犯されかけたことはあったが、処女だけは守り通してきたのだ。  
 
本当に大切で好きな人に処女を捧げるために。  
 
「さあ、犯してやれ!」  
触手が、くりやの秘所に入ってくる。  
動こうとしても、媚薬のせいで力が入らない。  
「ん、っや、か、がわく・・・」  
「くりやちゃんに手を出すな!」  
ドアの向こうから、ぜぇぜぇと息を切らした菊之介がやってくるのだった。  
 
「福厄精進!転生の術!」  
菊之介が七福鬼人になった瞬間、淫牙はあまりにもまばゆい光に  
触手を緩めてしまった。  
その隙に、とくりやが思った瞬間、はっ!と現実に気づいた。  
くりやは、上から5メートルくらいの所で縛られていたのだ。  
さすがにくりやも重力に逆らうことはできない。  
「きゃああああああああ!」  
物凄い速度で落下してる。  
「くりやちゃん!」  
菊之介も、また物凄い速度でくりやをキャッチした。  
「大丈夫?」  
「あ、りがとう・・・っ!/////////」  
くりやは、自分が一糸纏わぬ姿で菊之介に抱かれていることに気づいた。  
冷静になり、回りを見渡してみる。  
「あ、あった!河川クン、ちょっとごめん。降ろしてくれる?」  
「あ、うん。」  
くりやは大事なところを隠しつつ、服に向かって走ってゆくのだった。  
 
 
「ギャアアアアアアアッ!」  
ガラガラ声の気持ち悪い叫び声が聞こえた。  
そう。菊之介が淫牙を倒したのだった。  
「河川クン!やったね!」  
まだ服を着ていない、ということを忘れたくりやが、菊之介に飛びついた。  
しかも、変身を解いた後。  
やはり菊之介も男だ。こんな美少女の、しかも裸で飛びつかれたら理性が持つはずが無い。  
「ああの、胸、胸が・・・」  
すると、くりやは地面にへたり込んだ。  
地面に、ぽた、ぽた・・・と水が落ちていく。  
泣いていた。  
「どうしたの?」  
菊之介はおろおろしてしまう。  
「う、うえ・・・わかった、怖かったよぉ・・・」  
そうなるのも無理は無い。処女がとられそうになったり、高いところから落ちかけたりしたのだから。  
しかし、他にも理由があった。  
「こんなこと・・・されたから、「アイツは気持ち悪い」とかいう風に、嫌われたらどうしよう・・・うぅっ」  
「大丈夫だよ。僕は絶対くりやちゃんを嫌いになったりしない。」  
くりやの涙がとまりかけた。  
「ほ・・んとー・・?」  
「うん。」  
「じゃあ、私のこと、どう思ってる?」  
さっきの媚薬のせいか、くりやの顔が、体が妙に艶めかしく見えた。  
「そ、れは・・・」  
「・・・私は、河川クンのことが、す、好き、だよ?」  
意外な告白に、菊之介は目を丸くした。  
でも、返事はひとつ。  
「ぼくも、くりやちゃんのこと、好きだよ。」  
その瞬間、くりやから笑みが溢れた。  
菊之介の理性が、飛んでしまった。  
きゅ、とくりやを抱き寄せて、キスをした。  
「ん・・・・」  
 
「ん・・・ふぁ・・・」  
菊之介はゆっくりと、くりやの口内を荒らしていく。  
「は・・・ぁぁっ・・・」  
 
「・・・あぁあっ、も・・・息・・・つづか・・」  
その言葉を聞いた菊之介は、すぐにキスを止めた。  
2人の口が離れていく。と同時に、涎の糸が引いた。  
菊之介は其れを舐め取ると、くりやの胸に顔を埋めた。  
一方、くりやは、はぁ、はぁと息を整えている。  
菊之介は、くりやの体にキスの雨をふらせる。  
頭、肩、耳、首筋、うなじ、鎖骨、胸・・・と。  
「あっ・・・ひうっ・・・」  
それと同時に、くりやも喘ぐ。  
今度はくりやの胸を掴んで、愛撫していく。  
舐めたり、吸ったり、・・・  
「あ・・・ああん、んぅ・・・」  
乳首を掴むと、  
「ああああぁんっ!」  
と、一際高い声を上げるのだった。  
 
ここは、廃棄工場。   
 
誰も居ない   場所。  
 
「ん・・・だめ・・・あぁん」  
そこには、下腹部にキスを落とす菊之介と、それに応じるように喘ぐくりやの姿があった。  
くりやの秘所は、すでにびしょびしょに濡れている。  
さっきの媚薬の効果が、まだ残っていたのだ。  
「河川クン・・・もう・・・」  
菊之介は、ソレがどういう意味を持ってるのか、すぐに判った。  
「じゃ、いくよ・・・」  
二人の間に交わされる言葉は、ほんの少し。  
菊之介の肉棒が、くりやのナカに侵入していく。  
「いたあああぁぁぁぁぁっ!」  
「っ大丈夫?抜こうか?」  
くりやの秘所からは、愛液と一緒に血が流れ出ている。  
「ん・・・大丈夫。そのまま・・・居て。」  
菊之介は、くりやの痛みを鎮めようと、再び濃いキスを交わした。  
「んんっ、ふぁ・・・ も・・・動いて・・・いいよぉ・・・」  
口を離して、  
「じゃあ・・・動くよ。」  
ぬちゅ、ぬちゅ・・・と、嫌な音が響いた。  
 
「あ、ひぃ・・・んんぁぅ・・・」  
最初は痛かったものの、段々快楽の波が押し寄せてきた。  
「やぁ、ああん、も・・・だめ・・・・・・」  
「く、くりやちゃん、きつ・・・」  
そして、  
「ひゃあああああっ!」  
「くうううううっ!」  
二人同時に絶頂を迎えたのであった。  
「あー・・・河川クン、どーしよっか・・・」  
「うん・・・」  
外に出したので、くりやと菊之介の体は汚れてしまった。  
「ま、まあなんとかなるよね。」  
くりやは鞄の中からティッシュを取り出し、応急処置をした。  
帰った後、みくに気づかれかけたのは言うまでも・・なかった。  
 

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