そこは、こぎれいなスーパー銭湯やら、健康ランドといったものではなく、  
昔から、建設現場で働く者たちや、近所にあるアパートに住む学生などが入りにくる  
寂れた銭湯だった。  
流行っているとは言いがたく、女湯にも若い女性客はほとんど来ない。  
番台に座るその男の楽しみは、少なくともその職場にはないはずだった。  
しかし今日は違う。男湯の入り口で、男の目の前で恥ずかしそうにしているのは、  
若い女の子だ。  
 
「あの…パパ…が中にいるから…その…」  
少女がぼそぼそと答えると、番台の中年男性はようやく口を開いた。  
「あ〜、はいはい、聞いてますよ。お金はもうもらっているけど…」  
明らかに蔑んだ、値踏みするような目つきで、男はじろじろと少女を見た。  
「パパと一緒に入るって割には…お嬢ちゃん、ずいぶん大きいみたいだけど…  
いいの?男湯で恥ずかしくないの?」  
少女は男と目を合わせず、俯いたままこくんと頷いた。  
 
男の視線が、少女のホットパンツから伸びた脚の先から這い回るように上がっていく。  
ブラもせずに小さめのシャツを着せられているため、アウターを脱ぐと  
胸の突起がくっきりと浮いている。  
男はそんな少女のすべすべした脚を、ホットパンツで覆われている股を、  
うつむく少女の、恥ずかしさで紅く染まり始めている顔をなめまわすように  
じろじろと見続ける。  
 
「おっぱいも、お尻も他のお客さんにみられちゃうよ?いいの?」  
男は卑下た視線を隠しもせず、少女の顔を覗き込みながらもう一度聞いた。  
男湯に入ろうとしているこの子が女の子であること、  
そしてその体が「おっぱい」と呼べる膨らみを持っていることを、  
それを聞いた者たちにわからせるために言ったのだ。  
「…こ…ども…だから…恥ずかしくないよ…おっぱいも…見られてもいいもん」  
下駄箱に靴を入れている客がちらちらと見始めている中、  
少女は彼らに聞こえるように言った。いや、言わされたのだ。  
 
男は少女がそんな年齢でないことは知っている。  
また、少女も男に知られているのをわかっている。  
少女が自分の意志でそうしていると、公衆の面前で言わせるのが目的だ。  
彼女が命じられた受け答えをするかを彼が確かめる。そして、  
そうしないと少女は中に入ることができない。少女はそう言われていた。  
悔しそうに口をきゅっと閉じていた少女は顔を上げ、男を見て言った。  
「入っても…いいですか?」  
しばらく男は少女の顔を眺めていた。長めのショートカットの髪を分けて  
ヘヤピンで止め、額を出したその髪型こそ子供っぽくしているが、  
大きく澄んだ瞳と、透き通るような白い肌のその少女は、間違いなく、  
中学か、いやひょっとしたら高校生くらいの美少女だった。  
(あんな男がこんなかわいい子をねぇ)  
共通の嗜好を通じて知り合いになった、彼の「知り合い」が、  
この少女を脱衣所で待っている。  
男子高の教師でありながら、どうやってこんな美少女を見つけ、  
そしてこのような行為をさせるに至ったのか。  
「知り合い」は言わなかったが、これまでにどのような行為をして  
彼女を弄んできたのかは教えてくれていた。  
 
娘ではない。そんな年齢ではない女の子に、子供のフリをさせて男湯に来させる…  
この少女が、あの男にどんな行為をさせられるのか楽しみで仕方がない。  
待ちきれない思いをも楽しみながら男は言った。  
「恥ずかしくないんだ?じゃあ、どうぞ?パパはもう脱衣所にいると思うよ?」  
小さくお辞儀をし、中に入ろうとする少女に、彼女にだけ聞こえるように  
男はぼそっとつぶやいた。  
「たっぷり調教してもらいな、変態ちゃん」  
一瞬動きがとまった少女は振り返らず、しかし俯いたまま脱衣所に向かっていった。  
 
 
「遅かったなぁ、瑞希ぃ」  
 
脱衣所に入った少女に、堅太りの中年男が馴れ馴れしく声をかけた。  
 
親しみをこめて、というよりも、いたぶるような感じのする声。  
 
何人かの客が、脱衣所に入ってきた瑞希に視線を向ける。  
 
予期せぬ女の子に、服を脱ぎ終えていた客たちは動揺しながらも、  
 
股間を隠すことをせず、逆に瑞希をいぶかしげに見てくる。  
 
一般的に、銭湯では男湯に連れてこられる女の子がごくたまにいる。  
中には高学年の小学生などもいるにはいるが、ごく稀であり、  
この銭湯にもその手の客はいたのかもしれない。  
しかし瑞希の服装は、そのような子供が着るものそのものだが、  
それが逆に、彼女の体が大人の女になりつつある、  
高校生のそれであることを強調してしまっていた。  
瑞希はできるだけ彼らの裸体を見ないように視線を落としながら、吉岡のもとへ歩いていった。  
 
「ふざけんなよ!外ではもう嫌だって言ったろ!」  
客が風呂場に入って脱衣所からいなくなるのを待っていた瑞希が、  
声を押し殺しながらも抗議する。  
吉岡はニヤニヤとそれを黙って聞いていた。  
「処女を捧げた初めての男に対する態度か?まだ『調教』が足りないみたいだなぁ」  
その言葉…調教という言葉を聞いて、瑞希は急に大人しくなった。  
学校で強制された、全裸に首輪だけの校内での「お散歩」…  
どうすることもできないほど感じてしまうアナルを弄られての絶頂…  
そして屈辱的な処女喪失と他の生徒たち数人に見られている中での膣内への射精…  
まさに調教されながら、いちばん大切に取っておいたものを、  
大好きな彼に捧げたいと夢見ていたものを、目の前の、好きでもない中年男に奪われた…  
数日前のできごとを、そして何よりイヤでも思い出させるのだ…自分がそれに  
信じられないほど感じてしまったことを…  
「お前は俺の何なんだ?言ってみろよ。ん?」  
 
「…だよ」  
「聞こえないなぁ…別の客が入ってくるまで待っててほしいのか?それとも  
もっと恥ずかしいオシオキが欲しくて言わないのか…」  
真っ赤になって俯く瑞希を、吉岡は言葉で苛めて楽しむ。  
瑞希もそれはわかっているので、聞かれる度にぶっきらぼうに、何とも思っていないように  
答えようとするのだが、屈辱を感じなくなることはなく、  
また吉岡を喜ばせてしまうだけだ。  
 
瑞希の目に涙があふれてくる。泣くのを止めることもできず、への字に閉じていた口を  
やっと、といった感じで開き、なかばヤケになって瑞希は再度言った。  
「お前の…せ…精液便所だよっ!これでいいんだろっ!!」  
瑞希の泣き顔…屈辱に顔を歪ませながらも、教えた通り卑猥な言葉を言うその健気さ…  
これだけ変態行為を強制しても失われることのない純真さ…  
そしてこれからさせる行為…その全てが吉岡を興奮させ、彼のペニスを固くそりたたせる。  
それは瑞希に自分が性の慰めものであることを思い知らせるものだった。  
 
「時間に遅れて、しかも俺にたてついたんだ。オシオキされるのはわかっているよな?  
許してほしかったら、ここでオネダリしてみろ。」  
吉岡がまた言ってくる。もうやだ…ここに入るのだって脚が震えて大変だった。  
番台の、たぶんこいつに全部聞いてる…あのオジさんにも変態って言われた…  
全部知ってるんだ…きっと…  
「客が来ないうちに早くした方がいいんじゃないのか?ま、見てほしいなら、  
お前がどんな女なのかをわかってほしかったら、もう少し後でしてもいいがな。」  
こいつの好きなポーズ…恥ずかしくて悔しくて、わたしの大嫌いなあの『オネダリ』…  
わたしがこいつに逆らわないってことを示すための、  
こいつを喜ばせるためのイヤラシい格好…やだ…もうやだよ…くやしい…  
なのに何でこんなにもドキドキするの…こんなやつに見られてるのに…  
 
瑞希は吉岡を睨みつけた。だがそれも無駄だとわかっている。  
涙目で睨みつけながら、ホットパンツのボタンを外してファスナーを下ろす。  
震える手…目を閉じて口をきゅっと結ぶ。  
何度辱められても慣れることがない恥辱の行為…  
両手でホットパンツとショーツのウェストを同時に掴んで、いっきに膝まで下ろした  
瑞希は吉岡の足下に跪く。  
本当の子供のように、アンダーヘアを剃られた瑞希の秘所が露出する。  
そしてシャツを首元まで捲り上げると、小ぶりながらも形のいい乳房が晒された。  
目を閉じたまま顔を背ける瑞希…吉岡に教え込まれた、服従のポーズだ。  
早く終わらせないと誰かが…  
目を開けて吉岡と見上げ、目を合わせる。  
屈辱に耐えながらじっと見つめさせるのも吉岡の変態的な好みなのだ。  
誰も来ないで…みないで…そう思いながら瑞希は口を開いた。  
「ご主人様…今日も精液便所…瑞希を…ご主人様のお好きなように調教してください。  
いい子にできたら…ごほうびに…お口でも…お尻でも…お…まんこでもお好きなところに…中出し…してください」  
 
手が震える…胸を…ううん、おっぱいを見せて…  
お尻も…あそこも見せるために下着まで下ろすのに、全部脱がされない…  
もう何度目かわからない…これをさせられる度に、こうやって  
こいつにジロジロと、イヤラシい目つきで上から見下ろされる度に、  
恥ずかしい台詞を言わされる度に、これからさせられることを、考えたくないのに  
頭に浮かばされる。  
 
『くくっ…ちゃんと言えるじゃないか。可愛いぞぉ、瑞希ぃ。』  
見下ろしている吉岡が、瑞希の頭を撫でる。  
まるで子供を褒めるかのようなその行為がまた、  
瑞希に屈辱を与えるだけだと知っている彼は、少女にその恥辱のポーズをさせたまま、  
その卑猥な裸体をじっくりと眺めていく。  
寒さではない。屈辱に瑞希の体が震えているのがわかる。  
サラサラのショートヘアを分け、額を出すために髪を留めているヘアピンが、  
童顔の彼女をより幼く見せている。  
その髪を撫で、怯えと不安、屈辱にたえようとする美少女の顔をじっと見つめながら  
視線を移していく。  
小さな膨らみの上に奇麗な色をした乳首が晒されている。  
捲り上げたTシャツが下がっていくのを目で咎めてやめさせた。  
そして瑞希にもわかるようにゆっくりと、  
ニヤニヤ笑いながら吉岡は瑞希の割れ目へと視線を落とした。  
 
「ほんとに子供みたいになっちゃったなぁ。これならじっくり見られても、  
小学生だって言い訳できる。」  
しゃがんだ吉岡の手が瑞希の股間へと伸びた。  
「んっ!」  
その指先が触れる瞬間、瑞希は小さく声をあげ、ぶるっと震えてしまう。  
アンダーヘアを剃られた瑞希の秘所は、隠すこともできずに割れ目を露出している。  
吉岡が愛おしげに指先で、手のひらで瑞希の割れ目を撫で始めた。  
 
「昨日は泣いて喜んだもんなぁ?どんな気分だ?  
高校生にもなってツルツルのおまんこを晒す気分ってのは」  
我慢しきれず、瑞希が口を開く。  
「誰が…よろこんでなんか…お前が無理矢理したんだろっ」  
思い出したくない、そんな思いに堪えながら瑞希は、ニヤけながら見つめてくる吉岡に言い返した。  
「無理矢理…ねぇ?最後は自分で脚開いておねだりしてきたろ?  
ビデオにも撮ってあるんだぞ?見せてやろうか?」  
割れ目を弄っていた手が後ろに伸び、昨日の行為を反芻させるようにポンポンと、  
瑞希の尻を撫でるように叩くと、瑞希は堪えきれず顔をそらした。  
前日、嫌がる瑞希が屈して、自らアンダーヘアの剃毛を懇願するまで、  
失神するまで、吉岡は少女を犯した。  
「その前に、昨日は何されがら何度もいやらしくイったんだったっけなぁ?  
ん〜?素直になれないならまたしてやろうか?」  
恥辱の言葉に瑞希が目を閉じると、涙がこぼれ落ちた。  
 
今では同じく瑞希を辱めるようになったクラスメート三人に押えつけさせ、  
最後にかわるがわるに口を犯された瑞希が泣きながら、それを「オネダリ」するまで、  
吉岡は何度も瑞希をスパンキングしながら  
四つん這いになった瑞希のアナルをバイブで、そしてペニスで秘所を犯したのだ。  
「言えないなら…」  
「お尻…です」  
吉岡を遮るように瑞希が、目を閉じたまま口を開く。そしてもう一度言った。  
「お尻ペンペン…して…もらいながら…瑞希は…  
ご主人様に…中出しして…もらいました…だから…もう苛めないで…」  
 
ポロポロと涙がこぼれ落ちる。  
目をじっと合わせ、おっぱいを下から上へ、触れるか触れないか程度に優しく、  
手のひらで摩ってやる。喘ぎ声を出さないように、  
唇をじっと閉じて堪えながら、それでも教えこんだように目をそらさないようになった。  
調教の成果ってやつだ。  
「も…ぉ…いいだろ…誰か来てこんなとこ…見られたらんっ…ぁ…んくぅ…」  
乳首を摘んで軽く捏ねてやると、いつもの可愛い声で鳴き始める。  
たっぷりとローションを垂らしておいたローターを割れ目に当ててやると、  
慌てて体を反らして逃げようとする。  
「や…だ…そんなのこんなとこで…むぐぅっ」  
言いかけたところにまた唇を押し当て、舌をを入れて口を犯してやり、  
同時に少しだけ膣の中にローターの先を入れて揺らす。  
クチュクチュと、ローションが音を立てる中、  
口を離し、しかし乳首を弄るのはやめずに言ってやる。  
『おすわり。オスワリしてろ、瑞希。わかるよな?』  
言葉で調教されるのは未だに悔しいのだろうなぁ…潤んだ目で睨んでくるが、  
それでも逆らえないことはわかっているんだ。  
引いていた背筋を伸ばし、床に着けた膝を開いてきた。  
 
 
太ったその男は毎日その銭湯にやってきていた。  
今日もバイトを終え、入り口の戸を開け、番台で料金を払う。  
いつもの店主がそれを受け取るが、何やら様子が違う。何故かにやけているのだ。  
そしてチラチラと脱衣所を伺う様子を見せる。  
「お客さん、今日は良い時間に来たよ。」  
番台の男とはここ以外でも顔見知りだ。彼は男のバイト先の常連でもあるのだ。  
人と話すのが得意ではなく、そして何より彼の趣味を活かせるバイト先。  
所謂「エロゲー」を扱う店だった。  
無論、人に堂々と言える職場ではないし、ゲームの中と現実が異なることもわかっているが、  
彼はそれなりに満足していた。  
 
「可愛い子が来ているけど、小学生だから。何もわかってない子だからね?」  
どきっとした。女の子が来ている?  
この店主が買っていくゲームやグッズは、調教ものが多かったのも一瞬脳裏をよぎる。  
だが男はすぐにそれを期待するのをやめた。  
確かに、男湯に連れてこられる女の子、という特殊な状況に興味がないわけではない。  
しかし、最近の子供はそういった性的なことに敏感で、来るとしても幼子だろう。  
彼はそういった子供には興味はない。からかわれているのだろうと思い、  
曖昧な笑顔でやり過ごして脱衣所に向かう。  
下駄箱に靴を入れ、脱衣所の間にある戸を開けると、  
中にいた少女がびくっと身を強ばらせるをの見た。  
数人の客と、おそらく保護者であろう小太りの男の前に立っていたその女の子は、  
子供っぽいTシャツとホットパンツを履いているものの、  
その体つきは小学生、というならば間違いなく高学年、いや中学か高校生くらいに見える。  
そして何より男を驚かせたのが、女の子が美少女であるということだった。  
 
「どうしたぁ?瑞希。お風呂に入りたいんだろう?服ヌギヌギしような?  
それとも手伝ってやらないと…」  
「じっ…自分で…できるから」  
吉岡の言葉を遮るように瑞希は小声で言う。  
「オネダリ」のポーズでさんざん言葉だけでない辱めを受け、  
客がやってくるを聞いて慌てて服を元に戻したものの、  
それ以降、服を脱ぎ風呂場に向かう男性客たちの前で、瑞希は何もできずに立ち尽くしていた。  
子供のフリをして男湯に入り、そして…  
吉岡に言われたことを思い出すと、また涙が出そうになる。  
他の客たち、とくに最後に入ってきた太り目の若い男がちらちらと自分を見ていることに、  
瑞希は気付いていた。  
今までされてきた陵辱と違い、何もしらない人たちの前で、と思うと自然と体が強ばってしまう。  
しかし瑞希には躊躇することも、逃げ出すことも許されていない。  
毎日、吉岡の命令に従わないと、今までの恥辱を収めた写真やビデオをどこかに晒される。  
実際、目線やモザイクすらされない写真をネットの掲示板上に貼られ、  
辱められたこともあるのだ。  
それを眺めて楽しんでいる吉岡が、瑞希にわかるように携帯を弄り始める。  
「下から脱げよぉ?一枚ずつなんかじゃなく、わかってるよな?  
ほら、脱いだモノはこっちに渡そうな?」  
脅しているのだ。  
目を閉じて息を吐く。それが震えているのがイヤというほどわかる。  
瑞希は目を閉じたまま、ホットパンツとショーツのウェストに手をかけた。  
 
瑞希は震える手で膝まで、そしてしばし躊躇した後、  
ホットパンツも一緒にショーツを足首まで下ろして、それらを脱いで吉岡に渡した。  
ニヤニヤと、卑らしい笑みでそれを受け取った吉岡がじっくりと、  
舐め回すように瑞希の体、特に下半身と顔を眺めていく。  
瑞希は今、Tシャツを着て靴下も履いているものの、  
下半身だけ裸という卑猥な姿を吉岡だけでなく、見知らぬ男たちの前で晒しているのだ。  
吉岡の視線が自分の自分の股間にいくと、瑞希の手が自然にそれを遮ろうと割れ目を隠す。  
吉岡が目で、そして携帯を見せることで咎めると、瑞希は悔しげに口をきゅっと結び、  
目を閉じて顔をそらす。  
そしてギュッと握った手を割れ目から離して体の横に付ける。  
教え込んだ通り、割れ目もお尻も隠さずに晒しているのだ。  
吉岡は恥ずかしがり、口答えしながらも、教えた通りに痴態を晒す瑞希の、  
そして今にもまた泣きだしそうな彼女の純真さに興奮していた。  
どんなに屈辱を感じても、自分が指示するまではその卑猥な格好を晒してTシャツを脱ごうしない。  
「他の客たちがお前のケツも、ツルツルのまんこも見てくれてるぞぉ。じゃあ次だ。  
オッパイもみんなに見せてやれ。精液便所瑞希のオッパイみてくださいってなぁ?」  
耳元で囁かれ、瑞希はTシャツの裾を掴んだ。  
 
太った男はこれまで、生身の女の裸を見たことがなかった。  
もちろん、ネットでそういった写真や動画を見ることはある。  
だが童貞の彼は実際にそういった行為をしたことがない。  
太った男の視線は女の子に釘付けになっていた自分に気付いた。  
自分はもうとっくに裸になっていたが、  
荷物をロッカー内で整理するフリをして、少女がすることを覗いていた。  
自分だけではない。番台の男もいつの間にか脱衣所に来ていて  
籠やらを整理しているが、明らかにイヤらしい目で少女が裸になっていく様子をジロジロ見ている。  
「なぁ、良い時間に来たって言ったろう?」  
ぽそっとつぶやきながらも、番台の男は視線を少女から離さない。  
自分もそうだ。目を離せないのだ。  
すらりと伸びた脚。  
ホットパンツを脱いで露出した柔らかそうな尻は丸く、透き通るように白い肌をしている。  
そして何より興奮したのが、少女が明らかに恥ずかしがっていること。  
保護者と思われる男に、まるで痴態を観察してくださいと言わんばかりに、下半身だけ裸で、  
学校でするような「気をつけ」の姿勢を晒したままだったのだ。  
保護者の男も、男が少女を見ているのにだいぶ前から気付いている。お互い視線すらあったのに、  
とがめるわけでもなく、むしろニヤニヤとわらうだけなのも変ではある。  
耳元で何か言われた少女が、Tシャツに手をかける。  
 
もうコイツには何度も裸を見られた…でも慣れることができない…  
悔しい…恥ずかしい…  
他のお客さんたちもジロジロ見てる…そうだよね…  
女の子が男湯でこんなことしてたら、変に思うの当たり前だよ…  
番台のおじさんがニヤニヤして、わざと視線を合わせてこうとする…  
太ってる人…わざわざ立ち止まってこっち見てる…  
もうやだよ…  
ノーブラだから、Tシャツ脱いだらほんとに裸に…  
子供のフリ…子供のフリ…瑞希は子供なんだから…恥ずかしくないって思わなきゃ…  
吉岡が見てる…言えって言うの?小声で…コイツにだけ聞こえるように言わなきゃ…  
 
瑞希の手の震えは止まらない。それでもTシャツを捲っていくと、  
スマートなウェストが、そして小ぶりな乳房が露出する。  
客たちが来る前に弄られた乳首は、固くなって起っている。  
「精液…便所…瑞希のおっぱい、みてください」  
小声で、かろうじて吉岡にだけ聞こえるように瑞希はつぶやく。  
「そんなんじゃ誰も聞いてくれないだろう?隠すなよぉ?」  
急いで、といった感じで脱いだ瑞希から、吉岡がTシャツを取り上げ、  
靴下だけになった瑞希の手を引いて、体の向きを変えさせた。  
「えっ…ちょ…っちょっと」  
先ほどから瑞希を見ているものの、前にまわって覗き込むまでには至らない、最後の客に  
瑞希の裸体を晒すためだ。  
数十秒、といったところか。両手首を掴まれ、体を隠すことができない瑞希は、顔を伏せてそらし、  
最後に入ってきた客の男と、番台の男の卑猥な視線に、その裸体を晒すのを強制された。  
 

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