手を口にあて声を抑えながら、みずきは乳首を這う舌先が生み出す快感に耐える。  
 薄桃色の乳輪の先で小豆のように膨れた乳首は、ぬらぬらとした唾液で覆われ、舌先  
でほじくられるように舐められるたびに痛いほど前に突き出していった。  
 後ろからみずきを抱きすくめる長髪の少年が囁く。  
 「やっぱ、みずきちゃんは先っちょが一番感じるんだね」  
 耳元に感じる熱い息に身をよじった瞬間、前を責める少年が、もう片方の乳首を強く  
吸い上げた。  
「やぅっ!」  
 みずきは強い刺激に身を震わせ、たくし上げたトレーナを固く握り締めた。  
 
――――2週間前。  
 着替えを見られ、女装の秘密を知られたみずきは同級生の少年2人に処女を捧げた。  
 強要はされていない。  
 夢中で頼み込み、気が付いたときは2人の肉棒を受け入れていた。  
 
――――1週間前。  
 寮の端にある少年たちの部屋で2度目の性交。  
 少年たちは貪欲に少女の体をまさぐり、みずきは初めての絶頂を味わった。  
 
 そして今日。  
 再び少年達の部屋に呼ばれたみずきは、3度目の性行為にその身を晒していた。  
 
「……うぅんっ……んうっ! ぁあっ!」  
 ぽんっ、と音をたてて乳首が開放される。  
 小ぶりな胸の先から、白い肌を汚すように唾液が滑り落ちた。。  
 みずきが息つくひまもなく、少年はもう片方の乳首を吸い上げる。  
「あっ、あぁぁ! やっぁ!!」  
 体を撥ねさせるみずきに追い討ちをかけるように、後ろの少年が解放されたばかり  
の乳首を指で挟み、擦りあげる。  
「あっん……ああん……だめ……だめだよぉ……」  
 みずきは押し寄せる切なさを押しとどめようと、短めの髪を乱しながら頭を振る。  
 野暮ったいスエットの上着から覗く胸は唾液に濡れ光り、縦長のヘソをよじる腹部  
まで桃色に染まっていた。  
 
 再び、ぬれた音をたてて少年の唇が離れる。  
 みずきは快感を忘れようと、浅い深呼吸を繰り返した。  
 白い胸を堪能した口のよだれをぬぐった少年は、照れたような、それでいて真剣な声  
でみずきに声をかける。  
「なあ……これを舐めてくれないか」  
 言いながら、自分のスエットを下着もろともおろす。  
 現れたペニスは勃起し、肉色の亀頭はてかりを帯びていた。  
「おっと。どうするよ、みずきちゃん」  
 後ろの少年が興奮は隠し切れない声で言い、みずきの髪に指を絡ませる。  
 そのペニスを3度、自らの中に埋めたことがある。しかし、フェラチオは……。  
 
「……選択肢なんて…………ない……じゃない……」  
 低い声でそういい、みずきは四つんばいになって身を乗り出した。  
 少年のペニスに顔を近づけると、先端を汁に塗らした、肉棒が放つオスの匂いに一瞬  
ためらう。  
 秘密を守るためなんだ、しかたないんだ……。  
 そう言い聞かせ、紅色の舌をペニスの先端にあてる。  
「んむっ」  
 舌先の滑らかな感触に、少年が喉の奥で声を漏らした。  
 独特の苦味に慣らすように、舌を2度、3度と走らせていく。  
 そのたびに少年は身を堅くして何かをこらえるような声をあげた。  
「くっぅ、みづ……き、もっと……ゆっくり頼む」  
 最初のてかりとは違う光を帯び始めたペニスを震わせる少年の声を無視し、みずきは  
舌を這わせつづけた。  
 肉棒の横をなでるように舐め、亀頭をこする。  
「き、きもちい……い」  
 少年の声が興奮に少しうわずる。  
 ぎこちない愛撫に身を震わせる少年の反応をみるうち、みずきは、乳首を嬲られた  
仕返しをしたい。そんな奇妙な衝動が胸をよぎるのを感じていた。  
 ほんの少し口を開き、ぬめる亀頭をキスするようにして吸う。  
「うぉ! くぅ〜」  
 今までとは異なる刺激に、少年の腰がガクガクと震えた。  
 みずきは、キスする口から舌を出して、吸い付いた部分をちろちろと舐める。  
「くっ、みずきっ!」  
 突然、口腔に突き入れられた異物に驚き、身をかわそうとしたみずきの頭は、興奮し  
た少年の手でがっしりと固定され、左右に振る事すらできなかった。  
 
「んぷっうっ! んっんーぅ! ぉんんっ!!」  
 口の中いっぱい突き入れられたペニスは、唾液とともに後退し、また前進する。  
 じゅるじゅると音を立てて口を汚され、かろうじて鼻で呼吸するみずきは、下半身が  
外気にさらされるのを感じ、さらに慌てた。  
 下半身を覆っていたコットンのズボンは膝まで下ろされ、露出した薄い尻を長髪の少  
年が舌を這いまわる。  
「責めてばっかじゃ、つまんないでしょ」  
「んんぅっうぷ、んっぐん!! んっ!! んんっ! んんっ!」  
 臀部をのたくる舌から逃れようと身をよじるが、しっかりとつかまれた頭も腰も振  
りほどくことはできない。  
 ペニスの出入りにあわせて溢れた大量の唾液が、顎をつたい、首でまるまったお気に  
入りのスエットを濡らしていく。  
 鷲づかみにされ揉まれていた双丘が、左右に開かれる。  
 みずきは恥ずかしさで死にそうになりながら、臀部の中心に走った衝撃に激しく体を  
震わせた。  
「んふあっ! んぶっんー!!」  
「だーめ、やめないよ。そいつがイクまで止めない」  
 肛門の周りをほぐすように指でなぞりながら少年は宣言し、その細い穴に小指を沈め  
ていく。  
「んぉぉ! こっんぉ!!」  
「みずきちゃん、肛門で感じちゃうんだ」  
 未知の刺激に身をよじるみずきの返事は、口腔内を行き来するペニスで言葉になら  
ず、無意味に動いた舌は腰を振る少年を最後の一線から押し上げた。  
「みずき! みずきっ! うああ!」  
 ちょうど腰を引いたところで達したペニスは、みずきの舌に大量のスペルマを噴出さ  
せた。口の中で広がった粘性の液体が、食道へと滑り落ちる。  
 射精に痙攣した勢いで抜けてしまったペニスは噴出を続け、大量の白い液体がみずき  
の顔に浴びせられていく。  
 
「……!!!」  
 なにが起こったのか理解しきれないみずきは、肛門から侵入した小指が腸壁に触るの  
を感じて、声を上げようと口を開く。  
 しかし、開けた口からは、飲み込み切れず口腔内にたまったスペルマが溢れて流れ落  
ち、ボタボタとシーツに染みを広げていく。  
「けほっ、けほっ、えふっ!」   
 痙攣する肺は空っぽで、みずきの視界には無数の白い光点が飛び回っていた。  
 頭がくらくらして、視界が急速に狭まっていく。  
「お……ぃ、ぉぃ……っ!……」  
 なにかに呼びかける少年の声が遠くから聞こえたが、意識を保つことができない。  
 みずきは、シーツにできたスペルマ溜まりに頬をつけ。意識を失った。  
 
「ごめん。本当に、ゴメン!」  
「あんなになるなんて思わなかったんだ!」  
 タオルを腰に巻きつけただけの情けない恰好で、少年達はユニットバスの狭い床に頭  
を打ち付けるように土下座を繰り返す。  
 
 みずきが気絶していたのは、わずか数十秒だった。  
 狼狽する少年達に頬を叩かれて覚醒したみずきは、呆然とした顔で何も語らず。  
さらに彼等を狼狽させた。  
 とりあえず、精液まみれの体を何とかしようと二人がかりでシャワーで洗い、湯を  
張った狭い浴槽に座らせたところで、みずきは少年達に視線を向けた。  
 
「もう2度としない。秘密も喋らない。勘弁してくれ」  
 後悔の念を滲ませ、長髪の少年が言い放つ。  
 何を言うのも嘘っぽい。それでも言わずにはおれなかった。  
 みずきは湯船から出ると。ノロノロと洗面所の前に移動して鏡を見る。  
 みずきは自分の顔をまじまじと見つめたまま、長い間沈黙し、ポソリと呟いた。  
「なんかね。生まれ変わったみたいな気分なんだ」  
「気がすむまで殴ってもいい! ……え?」  
 長髪の少年が、マヌケな声をだして顔をあげる。  
「みずき……あの…………頭が」  
「違うっ! いいよ、許すよ。秘密は守ってね」  
 みずきは妙に晴れ晴れとした顔で宣言する。  
 その顔は達観めいていて、みずきが急に大人になったような、遥か先に行ってしまっ  
たような。長髪の少年はそんな気持ちを感じていた。  
「さて、服は……汚れちゃったか。貸してくれる?」  
 みずきは、自分が裸である事にはじめて気付いたように言うと、薄い恥毛を両手で隠  
した。  
 女にゃ勝てない。そんな言葉が脳裏に浮んで、少年は苦笑しながら立ち上がる。  
 
「…………あのさっ!」  
 黙り込んで土下座を続けていた短髪の少年が、突然声をあげる。  
「最後……本当に今日で最後だから。あと一度だけ!」  
「バカ! お前……」  
 長髪の少年が、呆れてとがめる。今の状態で泣きの再戦なんて……。  
「すげぇ、カッコ悪いのはわかってるよ。でもよ、でも……」  
 耳まで真っ赤にした子供のようなお願いに、長髪の少年まで赤面する。  
「うん」  
 バスの中から発せられたみずきの声に、少年達はギョッとした。  
「……ホントに最後だよ」  
 目が笑っている。子供をあやす母親の声だ。長髪は天を仰ぎ、短髪はばねみたいに立  
ち上がって、みずきに近づいていく。  
 白い胸にむしゃぶりついた短髪の遠慮のない舌音を聞きながら、みずきは呆然とする  
長髪に声をかける。  
「ん、んっ……イイの?」  
「いや、俺は……」  
 体の向きが変わって、長髪の視界に、みずきの白い背中が飛び込んできた。  
 微かに続く腰のラインの先で、小さいが丸い尻が揺れている。  
 短髪は、みずきの細い首に舌を這わせながら、尻に肉をつかんで撫で上げた。  
 すでに濡れてきてるのか、液体が太ももを伝って垂れ始めている。  
「そう? ぅんっ……お……しりね……スゴク、気持ちよかったよ」  
 しばらく沈黙した長髪は、自嘲めいた苦笑を浮かべ、結局はみずきの元へと歩みを進  
めた。  
 
「ああっ、やぁん!」  
 バスタオルを引いたユニットバスの床で、仰向けになったみずきが嬌声をあげる。  
 横から挟むように寝転がった2人の少年は、アイスクリームでもなめるようにみずき  
の全身に舌を這わしていた。  
「ぅん、あっ、あん、吸って、んんんっ、ふぅ、あはっ、あん、」  
 胸を、脇を、腹を、臍を、足の裏にいたるまで嘗め尽くされながら、みずきは両手で  
二人の肉棒をしごいていく。  
「んぷ、ううん、んふ、んぷ、んぐ、んぐっ」  
 膨れ上がったペニスの先端を口に含み、二人分の精液を飲み干す。  
 みずきは口に広がる男の匂いに興奮したように、唾液をつけた指でヴァギナを指で撫  
でまわし、精液の混じる汁をすりこんだ。  
「ひっ! あああん! やあん、やあん」  
 膝を抱えた格好で、桃色の秘肉に突き立つ指をみせつけられると、尿道からは湧き水  
のように愛液が溢れ出した。  
 少年達は、その汁をすくっては肛門に塗りたくり、互いに、時には交互に人差し指を  
沈めていく。  
「あっあっあっああっあっああん、ひあっああっあっあああっ……」  
 二本の指が前後をリズミカルに出入りすると、みずきは何度も軽いオーガニズムに達  
して、小さく潮を吹いた。  
「だ、だめ、ひゃん! ぁん!! イイ、イイ」  
 興奮に膨れたクリトリスを剥き出しにされ、肉棒全体で擦り上げられると、腰を跳ね  
させ、甘い声で懇願した。  
「ねぇ……ああっ! あっそろそろイ……イ……よ」  
 てらてらと濡れた性器をさらけだして言ったみずきは、ひくつくヴァギナを指で押し  
広げて2人を誘う。  
 ふだん子供っぽい雰囲気で学園生活を送る同級生の痴態に、少年達の脳は真っ白にな  
った。  
 
 短髪が野獣のようにのしかかり、天井を向いた性器にペニスを突き入れる。  
「あっ あぁあああぁあぁああ!」  
 若い肉壷は、結合部から卑猥な汁をあふれさせながら肉棒を呑み込んでいく。  
 まとわりついた内壁がグイグイと動き、さらなる深い挿入を催促した。  
「ひっ! ひっ! ぅ……ああっ! んむ!」  
 細い足を少年の腰にからませ、みずきは、軽い絶頂に再び身を震わせる。  
 少年は桜色に染まったみずきの裸身を抱え上げ、座位に持ち込むと、大きく回すよう  
に腰を動かして、みずきの中をかき回す。  
「うっあ! うあ! あーっ! あっあっあっあ、ハァ、ハァーハァー」  
 みずきは、荒い息を吐きながら快感に悶える2人を、後ろで見ていた長髪を振り返り  
尻を突き出すようにくねらせた。  
 長髪はフラフラとひざまずき、激しく動く尻肉を開く。  
 指でほじられた肛門が、ぬるぬるとした愛液の下で、期待感にわなないている。  
「いくよ……みずき」  
「ちがっがう、ちがうのっ」  
 亀頭をあて、腰を上げようとした少年に、みずきはあえぎながら言葉を投げかける。  
「いや、あ、ちがっうの、ひあっ! ん……みずきちゃんっ……て……よんで」  
 彼女の羞恥心を高めようと、自分が意図的に放っていた言葉を求められた長髪は、  
肩から力が抜けていくのを感じた。  
「やっぱり勝てない……か」  
 どうしようもない敗北感は少年を打ちのめすことはなく、なにか清々しい風のように  
心のつかえを押し流す。  
「…………いくぜ、みずきちゃん」  
 そう言うと長髪は、みずきの後ろへの挿入を再開する。  
「くぅっ! くぅ〜、ううっ! ひゃんっ!」  
 盛り上がった亀頭に多少の抵抗はあったものの、竿の部分は濡れた肛門にずるりと飲  
み込まれる。  
 前と後にペニスを咥えこんだみずきは、自分のお腹に手をあててパクパクと口をあえ  
がせる。  
 
 初めて味わう腸内は、みずきの肌同様熱くたぎっていた。  
 内壁を通して感じる固いものが、前で腰を回す友人のモノだと気付いた長髪は、自分  
のペニスにさらに多くの血が集中していくの止められなかった。  
「あっきゃふっ、うあっうあぁっ!」  
 ひとまわり大きくなったペニスが動くのを感じて、みずきは快感に彩られた奇声をあ  
げた。  
 わななく尻の中で蠕動する腸壁に亀頭を擦りつけると、短髪が負けじと子宮を突き上  
げる。  
「ひゃあ! ああ! っごいっ! すごぃっ! きもちっひぅっ!」  
 ぶじゅぶじゅと音を立てて続けられるピストン運動。  
 たまらず横に動いたみずきと一緒に倒れこみながらも、二人の動きは止まることがな  
かった。  
「あつい! あついよ、おなかがあついよぅ、ひっひっあん、あっあん! あっああっ  
 もっっと! もっとぉぉ!」  
 短髪は膣内の棒を小刻みに揺らして内側を摩擦すると、みずきはのけぞりながら腰を  
くねらせた。  
 長髪は小振りな胸をもみしだき、痛々しいほどに膨れた乳首を指で押しこねる。  
「だ、だめっ! そこはイイの、きもちいいのっ! ゃあっ! あああッ、  
 ひっぱらないで、だめ、おっぱいはダメぇぇぇ!」  
 一番の性感帯である乳首を嬲られたみずきの腰が激しくグラインドし、破廉恥な水音  
が激しく浴室に響く。  
「あっああっあっあっあっあっあっ、だめ、もっあっあっあっあーあーあーああー  
 ああっあう、うわぁぁっ!」  
 ペニスに伝わる収縮が激しくなり、少年達はみずきが達しようとしているの知る。  
 互いに目で合図を交わし、二人は同時にペニスを限界まで引き抜き、抜ける直前で根  
元まで突き入れはじめた。  
 
「やあああ! ああん! ああん! ああん! ああん! あっきゃあん!  
 ああああああああああああ! ああ! ああ! ああ!」  
 腰に打ちあたるすべすべした尻の感触にたまらず、長髪が腸内にスペルマを流し込ん  
でいく。  
 体験したとこのない快感に震える子宮に、歯を食いしばって耐えた短髪が激しい抽出  
を繰り返す。  
「あはぁ! あはぁぁ! 死んじゃう! ああああぅ! あぅ! あぅ! あぅ!」  
 いまだ止まらない射精であふれたスペルマが、肛門からプクプクと泡のように溢れだ  
して白い尻に黄色い川をつくる。  
「ハァハァハァ、あああああ! ああ! あああ! ああ! ……あ゛!  
 やああああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」  
 絶叫を上げたみずきが腰を大きく跳ね上げ、肛門に刺さっていたペニスが、じゅるり  
と外に出る。  
 最大の山に達した、みずきは狂ったように声を上げつづける。  
「あああああ! ひゃあはっ! ひゃあはぁ! ひゃあ! ひゃああ!」  
 未だに動き続ける短髪のペニスを味わいながら、みずきは絶頂に悶えつづける。  
 ペニスを絞り上げようと収縮した腹筋に合わせて力が入るらしく、肛門からスペルマ  
がびゅくびゅくと溢れ出た。  
「あはぁ……あはぁ、ふあ……ぅあはぁ……ぁぁ…………」  
 高い頂きが過ぎても、みずきの痙攣はなかなか収まらなかった。  
 短髪は、ときおり震える太ももを持ち上げ、みずきを仰向けにすると、ゆっくりペニ  
スを引き抜いていく。  
 糸を引いて外に出たペニスは、パンパンに膨れて、いまだ屹立を解いていなかった。  
 中のものを失って収縮していくヴァギナからもスペルマは溢れず、だらしなく両足を  
広げて荒い息をつくみずきも、怪訝な表情を浮かべる。  
 短髪は何故か歯を食いしばり、みずきの股座ににじりよっていった。  
 
「もっかい……するの?」  
 茫とした声で問い掛けるみずきに首を振って答え、短髪はペニスを握り、絶頂の余韻  
にひくつく、汗と愛液で濡れたヴァギナの表面を亀頭で上へとすりあげた。  
「んんっ……くぅんっ、ぁう」  
 みずきが眉を寄せて身を震わせる。  
 亀頭が3度往復すると、探りあてられたクリトリスが赤い姿を表に現わした。  
「んぁ、なにを……するの」  
 短髪は答えず、鈴口をクリトリスに当てたまま、自分の精を解き放った。  
「! っあぁはっ! ああん! きゃあっ! うぅんっ!」  
 クリトリスに熱い流れをあてられ、みずきの腰が再び浮く。  
 勢いよく飛んだスペルマは、クリトリスを汚すだけでは足りずに、腹に、胸に、顔に  
飛び散っていく。  
 驚いた顔だったみずきの顔は、やがて陶酔にとろけ、体を覆ったスペルマをすくうと  
ちゅうちゅうと音を立てて舐めとりはじめ。  
 短髪が満足気に鼻を鳴らし、後ろの壁に背中をつけて脱力した。  
 その様子を眺めていた長髪は、精魂尽き果てた体が命じるままに、ずるずると床に身  
を伸ばして、そのまま眠りについた。  
 耳の奥で、みずきの舌音だけがいつまでも響いていた。  
 
 
 扉の閉まる音に気付いた長髪が目を開けると、部屋にみずきの姿はなかった。  
 机の上に白い紙が置いてあるのに気が付いて、のろのろと身を起こす。  
 気だるい体を動かして手にとったメモ紙には、丸い文字で短い文章が綴られていた。  
 
『かえります。服借りてくね。        みずきちゃん』  
 
 ご丁寧に可愛いクマのイラストが添えられたメモを放り出して、床に寝転がる。  
 窓から見える空を見上げ、しばらく忍び笑いをもらした少年は、近くに畳んであった  
毛布を引き寄せると、再びまどろみの中へ溶けていった。  
 
 了  
 

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