少女は部屋の前に立つとドアをコントンとノックした。  
「まひろさん」  
可憐な声で愛しい人に呼びかける。しかし何のリアクションもない。  
「まっひろさーん、お邪魔してもいいですか?  
 ……いいですよね? 沈黙は肯定とみなし、って?」  
ニャノレラトホテプ星人たる彼女が宇宙ピッキング技術を発揮すること無く  
あっさりとドアが開いてしまい、拍子抜けしながら中を覗く。  
部屋の主は休日とはいえ日の高いうちから、  
自室に鍵もかけずにベッドの上で不規則な寝息を立てている。  
まひろさんはとても疲れているのでしょう。  
腰まである銀髪をなびかせて部屋へと入りながら、そう判断を下した。  
ネタ合わせに付き合ってもらおうと思っていたが出直しましょうか。  
ですが折角お邪魔したのでせめて布団を掛け直してあげましょう、  
ほら、私って尽くすタイプですし、と近寄ったのであったが、  
 
たまらぬ寝顔であった。  
 
その中性的なフェイスは、ノンケの同性でさえ道を踏み外させる魅力を備えていた。  
萌え、という感情に理解の深い知的生命体などネコまっしぐら、というよりタチ?  
無貌の神とも呼ばれる彼女とて例外にあらず、むしろ初球狙い打ち。  
視線を顔に向けてしまうと、整った顔立ちに目が離せなくなり、  
無防備な様子に悪戯心が湧き上がるのを押さえがたくなってしまった。  
ニャノレ子の脳内シミュレートでは、まひろさんの方からぎこちなく求めてきて  
若さにまかせて何度も何度も色んなカタチで貪ってもらう予定だったのだが。  
「ふむ、私がリードしてみるのもアリかもしれません」  
端正な顔に卑猥な笑みを浮かべながらベッドの上へと膝を進めた。  
 
やさかまひろがまず感じたのは奇妙な圧迫感であった。  
何か柔らかいものにまとわりつかれているような、  
不思議と安らかな気持ちになる感触に包まれていた。  
ああ、これは夢だな、そろそろ起きて夕食の準備をしよう。  
はやく冷蔵庫にあるアジの大群を制圧しなきゃ、とぼんやりとした頭で考え  
ゆっくりと目覚めていく。意識がはっきりするにつれて去っていくはずの圧迫感が、  
逆に確かな温もりへと変わっていく? 自身の危機を悟り目をこじ開けつつ  
護身用のフォークへと手を伸ばしたが、その動きは封じられてしまう。  
「おはようございます、何かお探しですか? まひろさん」  
「……ニャノレ子、何のつもりだ」  
「いやん、乙女の口からそんな事を言わせようとするなんて、えっち」  
マズイ、非常にマズイ。背中から抱きしめられている格好だ、  
力まかせに振りほどこうにも相手はニャノレ子、ただの人間では絶対にかなわない。  
「冗談はやめて離れろよ」  
「本気と書いてマジと読みます。この後はルート確定で一本道ですが、  
 未読ですのでスキップできません」  
「いや、意味わかんねえし」  
「ブルース・リーも昔の映画で言ってましたでしょう。  
 『考えるんじゃない、感じとれ』と……あ、ダブルミーニングではありませんよ?」  
わざわざ言い足す辺りが間違い無くクロだった。  
そうこうしているうちにも背中を洗うように体をこすりつけてくる。  
二つのふくらみが形を変えながら這い回る感覚が、服の上からでもはっきりと伝わってくる。  
まひろも健全なオトコノコ、相手がニャノレ子とわかっていても  
思わず反応しそうになる下半身に気づき、顔を赤くして無駄な抵抗を試みる。  
「お、おい、やめろよ!」  
「ぐへへへ、口では嫌がっていても体は正直ですな」  
よくある陵辱ものエロと区別のつかないやり取りである。男女が逆だが。  
 
まひろがいくらもがこうともニャノレ子の細腕は微動だにしない、  
それどころか巧みに隙を突き、体を下半身中心に撫で回してくる。  
服越しのもどかしい刺激であってもまひろの興奮は序々に高められ、  
ニャノレ子と触れあう部分から火照りが広がっていく。  
「カタくなってきました……嬉しいです」  
その囁くような小さな声からいつものふざけた態度は微塵もうかがえない。  
だがそれらは固い抵抗の意思をゆるゆると溶かしてくる甘い毒、  
まひろは体がそれに侵され力が抜けていくのを感じていた。  
「それでは失礼します」  
今更なセリフを言いながらズボンを下ろそうとするニャノレ子。  
「ニャノレ子、もうやめてくれ……」  
もはや手を止めるどころか弱弱しく拒否するので精一杯。  
そして下着までずり下ろされ、半勃ち状態になったペニスが露になる。  
ソレを壊れ物を扱うかのように優しく、白い手が包み込んでくる。  
「!」  
手で直接触られた、それだけで思わず体は震え、声まで出そうになる。  
「おや、私の手はそんなに気持ちいいのですか?」  
「…………」  
悪意を感じさせない問いかけの声にも恥ずかしさから何も答える事ができない。  
事実ニャノレ子の肌理細やかな手は自分のものより格段に感触がいい。  
こうして触られているだけでもどんどん硬く反り返っていくのを止められない。  
「おお、まだ大きくなるものなのですね」  
ついにまひろの心とは裏腹に最大近いサイズにまで勃起してしまった。  
 
「準備万端、と言った所でしょうか、それでは」  
ニャノレ子はそう呟くと、ぎこちなく絡みつかせた手を上下に動かし始めた。  
根元からカリ首までを細い指がゆっくりと往復していく。  
何度か繰り返すうちにコツを掴んだのか次第に動きが速くなり、  
その刺激から生まれる快感が熱をもって体全体を駆け巡る。  
「まひろさんのココ、すごく熱い」  
耳元で囁かれるニャノレ子の言葉も上擦っている。  
先走りが溢れ、このままだとすぐにでも射精してしまいそうだ。  
「ニャノレ子……ニャノレ子っ……」  
「まひろさん、気持ちいいですか? 私の手でイキそうですか?」  
まひろの様子を見て、一層手の動きが大きく激しくなる。  
先走りが絡みグチョグチョと淫靡な音が立つ。  
息が苦しい、キモチイイ、汗が止まらない、キモチイイ、もう耐えられない。  
ドクッ、ドクドク、ドクッ――ペニスが震え白濁が飛び出す。  
「ああ! すごい、すごい、たくさん出てます。まひろさんのミルク」  
心底嬉しそうに言いながら射精中も手を動かす事を止めない。  
自分の手では難しいそれは、絶頂の快楽をムリヤリ引き伸ばされる甘美な拷問となる。  
今迄で一番長く強烈な射精が終わる頃には、  
経験した事の無い快感に全身が弛緩してグッタリとなってしまった。  
 
まひろが射精の余韻でぼうっとしていると、ニャノレ子がスルリと体勢を変えてきた。  
仰向けにされ、上から潤んだ瞳で覗き込まれる。  
「まひろさん、いかかでしたか? 私もなかなかやるでしょう」  
「…………」  
あれだけ出した後で強がりを言うのもおかしくて、何も言わずに目線をそらす。  
そこで初めてニャノレ子の顔も赤くなっている事に気付く。  
「カンモクのおつもりですか、少しぐらい素直になってくださっても……」  
呆れたように言いながら、スカートの中に手を突っ込む。  
「私はまひろさんがイッてるのを見て、もうこんなになっちゃいました」  
手早く魅惑の黒ショーツを脱ぎ、股布部分を見せ付けてくる。  
そこは他より色が濃くジットリと濡れて――また慌てて目線をそらす。  
そんなもの見ていると一度達したペニスが再び自己主張する恐れがあるからだ。  
「さあ、次はまひろさんのターン! ですよ」  
発言が普段の調子に戻りながら、シャツをずり上げ腹の上に跨ってくる。  
ヘソの辺りに柔らかい肉の温かさに加え、ヌルヌルとする感覚が伝わりゾクリとする。  
すると何かを守るかのように情感の込もった宣言が降ってきた。  
「まひろさんのあつくておっきいおちんぽでわたしのおまんこズンズン突いて、  
 まひろさんのちんぽミルクをわたしのなかにいっぱいどぴゅどぴゅってしてくださいっ!!」  
 
むむむ、ここからは騎乗位か座位か……いややはり真尋さんから正常位でこう……  
 
私はそれとわかるほど呼吸をはずませてキーを叩いています。  
今日の夕食までには、もうこの本番シーンが書きあがるでしょうから。  
狩り仲間が一人もおらず、生を喜び溢れるものにしてくれるはずだった  
この最新作に飽きてきたからには、これ以上無為に過ごすことはできません。  
私はこのネットブックのウインドウズから、  
いかがわしいスレに再び文を投げ出すことになるでしょう。  
地球人の虜になっているからといって、  
色ボケであるだの変質者であるだの考えないでいただきたい。  
残りの文章を読んでいただければ、十分に理解してもらうことこそかなわないにせよ、  
私に情熱をもたらしてくれる地球の少年、八坂真尋さんと  
フィクションの中であっても一度はまぐわ  
 
いや、そんな!  
このてはなんd  
 
 
忍びよる真尋さん 終劇  
 

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