七瀬家深夜…  
「…なんか喉渇いちゃった。巨峰カルピスでも作ろ」  
寝ている人を起さないように足音を忍ばせて台所に向かう。  
「…ん?明かり?誰だろ?」  
台所からは光が漏れ話し声が聞こえてくる  
「この声は…由崎?誰と話してるんだろ」  
軽く台所の壁をノックしてから台所の中に入る。  
由崎は携帯を耳に当てていて…  
「あっにわちゃん…こんな夜中にどうしたの?」  
携帯を耳から離しテーブルに置いて声をかけてくる  
「ちょっと喉が…由崎こそこんな時間に電話?」  
「友達から電話が掛かってきたけぇ…相談に乗ってたんよ」  
「ふ〜ん」  
広島の友人だろうか?こんな時間にかけてくるなんて余程深刻なことだったんだろうか?  
「で?もう済んだの?」  
「あ〜まぁ…それより」  
と言ってウーロン茶を渡してくれる。…まぁいいか。  
「ありがと…電話終わったんなら寝ないの?」  
「うん…にわちゃん時間ちょっといい?」  
「あに?…さっきの電話の件?」  
「あ〜うん。参考までに聞きたいんじゃけど…」  
なんか歯切れが悪いわね。そんなに聞きにくいことののかしら  
「なごやんのことどう思ってる?」  
「っゴフ!」  
危ない…噴き出すとこだった  
「あ…聞かれたくないことじゃった?」  
心配そうな顔で由崎が聞いてくる。あんたね…  
「だから…人の母親をなごやん呼ばわりは止めなさいって」  
「え〜可愛いじゃろ?」  
心底不満そうに言ってくる。まったく「え〜」じゃない。  
「もう…可愛いとかそういう問題じゃ…」  
「でも…どうなん?」  
「……」  
「あのさ…友達が親子関係で悩んでるけん…」  
私が無言でいると由崎が事情を説明してくる。由崎も友達思いだからなー。  
しょうがないか…。  
 
「どうって言われてもねぇ…好きよ?お母さんのこと」  
「…そうなん?」  
「まぁ『お母さん』としてなら…色々と言いたいこともあるけど」  
「……」  
「でも…前にも言ったような気がするけど…」  
「?」  
「同じ『女性』としてなら間違いなく尊敬できる。カッコ良かったでしょ?」  
……恥ずかしい。間違っても母さんには聞かれたくないな。  
「にわちゃん…でもそれなら…」  
「ん?」  
「なごやんに甘えたいとかって思わん?」  
「……ん〜この年でねぇ」  
「年齢は関係ないじゃろ。どうなん?」  
私がお母さんに…小さな子供みたいに…それは…  
「そりゃ…昔だったら…まぁ…」  
だって今の私には…  
「今は八重ちゃんがいるから?」  
「!?…もう…そうね。七瀬は私が望んだものを惜しみなく与えてくれた。それは…」  
「じゃあ…今はもうなごやんに甘えたいとは思わないんじゃろか」  
「あまり…考えたことも無かったけど…」  
そう…それは…今の私は既に満たされているから。  
「八重ちゃんに甘えるみたいになごやんに甘えてみたいって思わん?」  
「……まぁ思わないことも…ないかなってこれが参考になるの?」  
私の問いかけに由崎はニッコリしながら携帯に手を伸ばす。…ん?  
「もちろんなるけえ。…あ、なごやん聞いた?」  
「はい!?」  
ちょ、ちょっと?  
「ゆ、由崎?」  
「言ったじゃろ?『友達』が『親子関係』に悩んでるって…ん?うん…」  
「…な」  
まだ由崎は…母さんと何か話してる  
「ん、わかりました…はい、にわちゃん」  
携帯を差し出してくる由崎。どうしろと?とりあえず耳に当て…  
「あ、あの…母さん?」  
「景子?あのね…明日からの土日お休み貰えたから」  
「え?」  
「だから期待しててね。あっ休憩時間過ぎてる?!多汰美ちゃんによろしく言っててね」  
「ちょ…」  
「おやすみ景子。早く寝るのよ」  
プツ…  
 
「ちょっと…」  
「なごやん何じゃって?」  
「明日からお休みだから…って」  
「いや〜いいことした後は気分がええねぇ。じゃおやすみ…」  
「またんかい」  
このまま帰せるかっての。  
「ん?なに、にわちゃん」  
振り返って問いかけてくる由崎  
「いや〜由崎には是非ともお礼をしないとね〜」  
「へぇ…」  
余裕の表情なのが子憎たらしいわね。  
「そう…覚悟してもらいましょうか」  
「にわちゃんが?私に?それは無理じゃよ。この家の中で一番強いのはたぶん私じゃけん」  
まぁ普通はそう思うわよね。  
「そうね…由崎の言う通りだわ」  
「はえ?」  
私の言葉に少し拍子抜けした声を漏らす由崎。まぁそうでしょうね  
「元陸上部な上に今でも鍛えている由崎相手にただの帰宅部な私は…まともにやりあったら勝ち目は無い」  
「じゃ…じゃろ?なら…」  
由崎は…既に私に引き込まれていることに気付いてない…  
「でもね…それなら…」  
「?」  
ここで充分に間を取って由崎の意識を私の発言に引き付け…  
「まともにやりあわなきゃいいのよ」  
「へ?」  
「っフ!」  
今!! 隙を見せた由崎に一気に接近する。  
勝負は一瞬 一撃で決める  
   由崎は? まだ反応出来てない!  
      イケル カテル カノウナカギリハヤク…  
ソコ!  
「盗った!」  
「っつ!?何?急に…あれ?おとととと…」  
急にバランスを崩してふらつく由崎  
「これ…な〜んだ?」  
私の手にあるヘアピンを見せ付ける  
「あ…おっと」  
床に尻餅をついて後じさりをする由崎にゆっくりと近づく。  
「己の弱点を晒した時点で由崎の負けは決まっていたのよ」  
「あ…あの…私はにわちゃんのことを考えて…ね?」  
「ええ…だからじっくりとお礼をしないとねぇ…」  
脅える由崎の瞳は…  
「ひっ!?…い、いや…」  
私の中の何かを…  
「この前は随分可愛がってもらったもんねぇ…」  
呼び起こすのに充分で…  
「もしかして由崎…されるのに弱い?」  
ビクッと体を振るわせて私の推測を肯定してくれる。  
「ふ〜ん。だからいつも攻めなんだ…」  
「に、にわ…ちゃ…」  
「大丈夫よ…新しい世界を見せて…あ・げ・る」  
「あ…あ…」  
一歩一歩由崎に近づいてゆく。由崎はなんとか棚に捕まって立ち上がるものも逃げることは…不可能  
「さぁ由崎。…観念しなさい」  
「に…にわ…ちゃん?」  
「ん?な〜に?」  
私は余裕たっぷりに聞き返した。  
 
 
「ここは…どこや?」  
目の前に広がる殺風景な草原。生き物の気配は無くただ風が髪を撫でて通り過ぎる。  
「一体…なんなんや…」  
私がどうしてここにいるんか…いや何処からここに来たのかすら思い出せない。  
「さて……どないしよ」  
もう一度あたりを見回してみる。何処までも続く無機質な草原。セピア色の空。360度の地平線。  
見上げれば尻尾を回転させて宙を舞う多汰美。……マリオ3?いやあれは狸やったよな?  
なんとなく多汰美に声をかけてみる。  
「多汰美はなんで飛ぶんや?」  
「ハイエナじゃけどー」  
納得のいく理由が返ってきた。今夜は好く眠れそうやな……  
 
 
「……?」  
ベッドの上で身を起こす現七瀬家長女青野真紀子(62)←ウエストマキシ数  
「夢?……なんやあれは?」  
今しがた見ていた夢を思い出す。なんというかシュールな夢だ。  
時計の針は予想よりも早い時間で…まだ寝ていていいんだよ?と語りかける。  
「…寝なおそ」  
こうして少女は夢を見る。夢。そう…誰が青野真紀子が夢を見ていたと言えようか。  
青野真紀子は何者かが夢見た存在であるかもしれないのに。  
 
 
そして…そんなことは一切関係なく…同時刻七瀬家1階  
 
「に…にわ…ちゃん?」  
「ん?な〜に?」  
私は余裕たっぷりに聞き返した。  
今なら分かる。あの時の七瀬の楽しそうな笑顔の理由を。  
獲物をいたぶる予感は想像以上に心を奮わせるわ。  
……いたぶられる予感もたまらないんだけどね。  
私の言葉に由崎は…  
「これ…なんじゃと思う?」  
…ん?  
「は?!」  
慌てて手にしたヘアピンを確認する。大丈夫ちゃんと持って…  
 
ガシッ!!  
「くぁ!?…しまっ…ゆ…由崎…さっきの…?」  
いつの間に。一瞬で背後から羽交い絞めにされ身動きが…  
「ん〜?予備じゃよ」  
耳元で囁くように話す由崎。ちょっと…息が耳に…  
「そんな…あり?」  
ちょっと御都合主義じゃない?  
「わざと弱点を晒してそこに罠を張る…軍略の基本じゃよ?」  
ぐ…軍略って  
「じゃ…じゃあ…」  
「クスッ…にわちゃんは本当に可愛い娘じゃねぇ」  
「やっぱり最初から…」  
「そ。…筋書き通りじゃね」  
「一体どこで…そんな策略を?」  
「軍略で必要なことは全て桃鉄で学んだんじゃよ」  
「嘘!?」  
そんなのに…負けたの?  
 
「さ〜て…に〜わちゃん?」  
由崎が悪戯っ子のような口調で囁きかける  
「あ…あによ?」  
「一体…私をどないするん気じゃったん?」  
「い…いや別に?」  
この状況で正直に答えられるわけな…!?  
「んぁ?!」  
羽交い絞めをしていた由崎の手が私の胸を撫で始める  
「ちょっと…ん…ぁん」  
「今日は…もう八重ちゃんにしてもらったん?」  
「んぁ…そ…それは…」  
「じゃったら…今晩の夜食は八重ちゃんの食べ残しじゃねぇ」  
「な!?何言って…んんぅ」  
私の耳に頬を付けるようにしながら胸を揉み続けられる。  
「八重ちゃん好みに味付けされよるから…さぞ美味しいんじゃろうな〜」  
こ…この…。意識の抵抗は虚しく心は由崎の言葉に麻痺されて…  
「ほら…こっち向いて…」  
「え?…んむ?!」  
そのまま唇を奪われ…やっぱり柔らかい…ううう七瀬ゴメン。  
由崎の唇が…舌が…蠢き始める。ダメ…意識…が・・・  
 
唇の感触を唇で楽しんでからにわちゃんを楽しませることにする。  
まずはにわちゃんの下唇を軽くチロチロと舐めて濡らしヌルヌルになったところを  
ハムッと咥える。  
「チュム…チュ…ん…」  
そのまま既に半開きになった唇に唇を重ね舌を潜り込ませる。  
歯に…歯茎に…頬の内側に舌を這わせ…  
「んーむグ…んぁ」  
クチュチュプと軽く湿った音が響く…そのまま舌を絡まる。  
喉の渇きにも似た感覚が私ににわちゃんの舌を求めさせる。  
「チュル…チュク…」  
にわちゃんの唾液を啜りあげ私の唾液とブレンドしてからまた流し込んで  
また啜ったり飲ませたり飲んだりをただ繰り返す。  
…そして唇を離しても細い唾液の糸がお互いの口を繋いでいる  
「にわちゃん…美味しい?」  
「…うん」  
もはや理性が薄れてきたのか反応が乏しい…  
もっと楽しませてもらわんとねぇ。  
「あ…そうだ」  
「……」  
「私は…八重ちゃんと間接キスじゃね」  
「い…いやぁ」  
少し瞳に理性の光を取り戻して嫌がるにわちゃん。  
フフフ…いじめたくなるのは八重ちゃんだけじゃないけぇね…  
 
続く。かも。  
 
 

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