最近見慣れてきた部屋の中で私はクッキーを前に座っている。
これは私の…友人が用意してくれた物だ。その友人はバイト先の制服に身を包み…
「…みずほ、紅茶の用意が出来たからお茶にしましょ」
『満面の笑み』を浮かべ私にそう言った。メイド服で。
「いいぃぃいぃいやあぁぁぁあああぁぁああ!!!」
…私はベッドから飛び起き…落ちた。
《歪形寵愛》
『特ダネ三面キャプターズ』より
……雨。最悪の目覚めに相応しい天気ね。それにしても…変な夢。メイド姿で微笑むたからならゾーマすら瞬殺ね。たぶん。
あの日…あの子の想いを受け入れたあの日以来…たからの笑顔を見る機会が何回かあったけど…ううう忘れたい。
「おはようございます部長…」
「…秋山また雨乞いでもしたのか?」
…そんなにやつれてるかしら?
「…別に雨乞いなんてしてないわよ。むしろ今日は晴れて欲しかったわ」
「なら何でそんな酷い顔に?」
…悪気はないのよね。たぶん。
「…爽やかな朝だから」
「うお!たから、何よそれ?」
「…別に」
まさか夢の内容がバレてて怒ってる?いや…まさか。でもたからなら…
「あっおはようがざいます冴木さん」
「…おはよう。…今日は厭な天気ね」
爽やかって言ってなかったか?あんた。
「…で、なんでそんな顔しているの?」
「夢見が悪かっただけよ」
「…そう。ところで今日の放課後時間あるかしら?」
「ん?別に予定はないけど?」
「…なら今日は私の家に来て」
……もう少し誘い方ってのがあると思うんだけど。
いや…たからがモジモジと可愛らしく言ってきたら私が卒倒するわね。
「あ〜うん。ならお邪魔させてもらうわ」
「最近あの二人仲いいな」
「部長と冴木さんは昔からだよ?」
最近見慣れてきた部屋の中で私はクッキーを前に座っている。
これは私の…恋人が用意してくれた物だ。その恋人はバイト先の制服に身を包み…
「…みずほ、紅茶の用意が出来たからお茶にしましょ」
いつもの表情のまま私に紅茶を勧めてくれる。
「あ…ありがと。やっぱりこっちの方が落ち着くわね」
「…なんの話?」
「こっちの話。それよりその服どうしたの?」
「…バイト先から借りた」
「なんでまた」
「…お茶会だから。みずほこういうの嫌い?」
…私のためか。嬉しいけど…どういう理解をされているんだ私?
「まぁ似合ってるけど和室には合わないわね」
「…なら次は大正浪漫風で」
前から疑問だったけど…コスプレ好きなのか?
「…それよりクッキーは美味しいかしら?」
「あーうん。美味しいわよ。あんたは食べないの?」
「…ええ」
「なんで?こんなに食べきれないわよ私」
「…だって」
「うん?」
「……鹿の角入りだから」
「へー」
…………??
「…ちなみに媚薬効果が」
「たから!?」
「……クスッ」
……だから…たからの笑顔は…怖いのよ…
「…どう?体の調子は」
たからの声が妙にぼやけて聞こえてくる。もう効いてきてる?
そういえば…少し体が熱いかも…
「別になんともないわよ…」
「…おかしいわね。前にヘンデルとグレーテルで試した時はバッチリだったのに…?」
鬼かあんたは。
「…たから、今日はもう私…帰るわ…」
「…声が上擦ってるわよ。効いて…きてるのね」
「一体……何考えてるのよ?こんなことして」
「ウフフフフ…決まってるじゃない。今日は…陵辱」
だと思った……けど
「はん…そんな姿で言われてもギャグにしか…ん…聞こえないっての」
私の言葉にしばし動きを止め自分の姿を確認して…赤面してやんの。
「…わかったわ。今日は何もしない」
お……珍しい。少しは反省したか。
「…でも帰さない」
は?…それって…
「…みずほ、その体でこれからどうするの?」
「…どうするって……んぅ…」
ううぅ…地味に疼いてきた……どうすんのよこれ…
「…自分で慰めてみる?」
ちょっと…それって…
「…出来るわけ無いでしょそんな…こと」
「…我慢できるの?そんなに息荒くして…気付いてる?もう自分で胸掴んでること」
え?…本当だ。ん…意識した途端に…胸の感覚が…
「ん…うあぁ…たから…止めてよ…」
「…あら私は何もしてないわよ?みずほが勝手にオナニーショー始めただけ…」
…明らかに煽ってる…でも…胸が…
「…服を脱いで直に触ったほうがいいんじゃない?」
その言葉に半ば無意識に制服とブラを脱ぐ。…私何してんだろ?…もう立ってるわね。
「…もう硬くなってるのね。みずほって胸弱いものね…」
目ざとい奴…。でも薬の効果か乳首がジンジンとして…触らずにはいられない…
「んぁ…うぅ…あぁん!」
「…もっと強く抓ってみたり引っ張ったりしなさい…ほら」
余計なお世話だっての。…でも私の指はたからの言葉通りに…
「…いやぁ…胸がぁあ…熱い…熱いよぉ…んぁ…」
「…もう必死ねぇ」
たからが…見てるのに…私…一人…で…
「あはぁ…だめぇ…こんな…こん…なぁ」
「…見られて興奮するなんてねぇ」
「い…言わ…ぁん…ない…で…」
もう乳首は痛いくらいに熱くて…硬くて…気持ち…いいよぅ
「ああぁ…もう…いやぁあ…」
「…胸ばっかりでいいの?」
「…うあ?」
「…下も弄ったらもっといいんじゃない?ほら下も脱ぎなさい」
もう逆らうほどの理性があるはずもなくたからの言葉に従ってしまう。
「ああ…はぁ…はぁ…」
「……うわぁ」
うわぁ…ってなんだよぅ。もう…。
「…みずほ、かなり凄いことになってるわよ。ドロドロ…」
「いやぁ…そんな…近くで…あぁ」
覗き込まないでよ……絶対わざとだ…
「…ほらこっちも弄りなさい。クリも弄って欲しくて顔出してるわよ?」
「も、もう…そんなこと言って…んむぅ!ぁああ…もう…大きく…」
たからの言う通り私のアソコは既に…ヌルヌルでクリも大きく…
「…凄い。グチュグチュ音してるわよ。いつもこんな風に弄ってるのね」
「ば…馬鹿。…そんな…こと…つぁ…ないわよ」
「…クリを扱きながら言っても説得力ないわね」
「ああん…うあ…はぁあ…」
「…ねぇみずほ?」
たからが私に話しかける。今度は…何よ…
「はぁ…あぁ…何…?」
「…この指欲しくない?」
…欲しい…でも…
「…何も…しない…んじゃなかった?」
「…欲しいならこの指…道具として使わせてあげるけど?」
二本揃えた指を見せ付けられる。白くてスラリと長くて…いつも…私を鳴かせる指を。
これを見せられて…我慢できるはずが…ない。
「…お願い…して…」
たからは手を私のアソコの側まで移動させてそこで止めた…
「…たから?」
「…言ったでしょ?使わせてあげるって。自分で入れて動かしなさいな」
「……く…」
私はたからの手首を掴んで揃えられた二本の指を自分の中に導き入れた…
「んくぅ…はぁ…うん…」
「…自分から咥え込むなんてね。あらもう腰が動いてるわよ」
「…うる…さいわね…んむぅ…あぁ…ゆ…指がぁ…」
自らの腰を動かしたからの指を出し入れさせる。なんとも言えないもどかしさが返って快感を
増幅させ、さらに動きを激しくさせてしまう。
「あ…ぁあ…あん…はぁ……ひぁああ」
「…聞こえてる?凄い音立ててるわよ」
…聞こえてる。私のアソコから湿っぽいグチュグチュニチュって動きに合わせて…いや…
「…もうシーツもビショビショ…クリーニングに出さないとね」
「あぁぁ…いや…そんな…ああ…」
サドめ…さぞかし私は美味しい餌でしょうよ。
「…そろそろイきそうね。そんな表情してる」
「あぁぁ…はあ…ひぃ…うあぁ」
もう…私…
「…これはサービス。イきなさいな」
言葉と共に差し入れられた指を急に動かされ…
「!!?…いっいあぁぁあああ!!」
言葉通りイかされてしまった……
「ハァハァハァ…」
ベッドの上で仰向けになり酸素を求めることしかできない…
「…さてちゃんと撮れてるかしら?」
「…?たから?」
たからは机の上にあったビデオカメラのような機械を弄り始め…カメラ?
「っちょたから!何よそれ!」
気だるさも吹き飛びたからに詰問する
「…ああ、ちょっとみずほの痴態を」
「!?…なんで」
「…これをネタに脅迫して…まぁ色々と」
これ以上なにをさせる気だ?この女。…いやそれよりも
「なんで?…私…あの日あんたを受け入れるって言ったじゃない?」
「…足りないのよ」
「は?」
…足りない?
「…私の想いはみずほが想像してる程度なんかじゃない」
「……」
「…私はみずほを…壊して…私の中に沈めてしまいたいのよ」
「…たから?」
「…みずほが受け入れきれずに…その重さに壊れて…地に堕ちる…それくらいこの想いは重いのよ…」
「私を…壊したいの?」
「…ええ。みずほ貴女を心から愛しているわ。壊してしまいたいほどに…」
そう言うとたからは私の唇を奪いそのまま私を押し倒す
「…だからこうやって唇を重ねるのも肌を合わせるのも…そのための手段の一つなのよ…」
「……たから…」
「…ねぇみずほ。壊れてくれる?壊れて堕ちて私だけのモノに……」
……………ま、いっか。たからを…こんなふうに壊したのは私なんだし…
「今日はもう寝かせてくれるのなら…」
「…それも駄目」
…先に体の方が壊れるかも。
「ふぁああぁああ…」
「部長…大きなアクビですね」
…まだ眠いなぁ
「ああゴメンゴメン。昨日はちょっとね…」
「どうかしたんですか?」
「少し…子供の相手をね」
「子供?親戚のお子さんでも遊びに来てたんですか?」
「まぁそんなとこ」
私より大きいんだけどね。背とか…胸とか。チクショウめ。
「可愛いんですか?」
「…ええ。甘えんぼで寂しがりやで…そのくせ意地っ張りで…」
「ハハハ…そういう子ほど可愛いんですよね」
「そうなのよ。それでね……」
「……なぁ冴木。なに部室の前で俯いているんだ?」
「…別に…なんでもないわ」
END