「………クチュン!」
『チュドーン』
可愛らしいクシャミと同時にTVの中のビッグパイパーが無惨に散る
「そ…そんな八重ちゃんが…たかが5週目でミスるやなんて…」
「…明日は雨かも知れんねぇ」
ありえない光景を目の当たりにした二人は結構勝手なことを口にする。
「ちょっとあんた達、少しは七瀬の心配もしなさいよ。大丈夫?七瀬」
バツの悪そうな二人を尻目に八重に声をかけるにわ。彼女の最優先事項はいつだって
七瀬八重ただ一人である。
「うう…この私が……5週目なんかで…」
「心配はいらへんみたいやけど……」
八重の言葉に多少の安堵を感じつつ額に手をやってみる真紀子。
「少し…熱ある…かな?」
「風邪でしょうか?」
「ひきはじめ…かもしれんな」
「なら…今日は早めに寝ることにしましょうか」
「ああ、そのほうがええで」
「おやすみなさい」
八重は席を立ち部屋を出ようとするが何かを思い出したように立ち止まり振り返る。
「ああ…にわちゃん?」
「ん?あに?」
「風邪移しちゃうといけないので今日は違う部屋で休んでくださいね」
「え……あーうん。しょうがないもんね」
「じゃあ私はこれで」
目に見えて落胆してみせるにわに苦笑しつつ寝る準備をするため部屋を出る八重
「八重ちゃん大丈夫じゃろか?」
「まーたいしたことはないやろ…熱もたいしたことあらへんかったし」
「なら…いいんだけど」
揃って八重の身を案じる三人。そのうちの一人は我が身の不幸を嘆いているようにも見える。
「さて…と」
「マキちー?」
席を立つ真紀子に声をかける多汰美
「私もそろそろ部屋に戻るわ。聞きたいCDもあるさかいな」
「そう…おやすみマキちー」
「ああ、また明日な」
「お腹出して寝るんじゃないわよ青野」
「出すか!」
八重の時には聞こえなかった廊下の軋む音と共に去る真紀子
残るは二人…
「………」
「………」
由崎と二人っきりってあんまり記憶に無いわね…
なんとなく妙な雰囲気の部屋の中で無言になってしまう二人
「…なら私もそろそろ部屋に」
「なー にわちゃん?」
「え?なに由崎」
部屋を出るため腰を浮かしかけたにわに多汰美が声をかける。
「今夜は…私と一緒じゃ駄目じゃろか?」
「…はい?」
「今日も八重ちゃんと一緒に寝るつもりじゃったんろ?」
「まぁ…」
「八重ちゃん風邪みたいだし…たまには…ね?」
たまには由崎と話すのも悪くないか…
「う〜ん…まっいっか」
「決まりじゃね」
ニコリと笑いながら話す由崎。私は何故かその笑みに違和感を覚えた…
…同じ布団とは思ってなかったわ。
他愛の無い話をしたりしてるうちに夜も更け何故か同じ布団で寝ることになった。
「………」
いつもなら七瀬が隣にいるこの時間帯に…今夜は
由崎の部屋の中で由崎の布団の中で隣に由崎がいる…
意識しないようにすればするほど隣に眠る少女を意識してしまう。
布団の中でより濃厚に薫るような気がする由崎の匂いを。
肌に不必要なほど感じる由崎の体温を。
薄暗いせいか妙に艶かしく見える由崎の唇を。
七瀬には無い女性らしい体を。
意識してしまう。
「…むぅ」
元気の塊のように思ってた由崎の別の一面を見せ付けられてるようで落ち着かない。
目の前で眠る少女に『女』を感じてしまい心が騒ぐ。
押さえつけようとすればするほど由崎の存在を感じ取ってしまう。
今夜は元々久しぶりに七瀬と……するつもりだったせいか体が熱い…
「……寝よ」
「寝れへんの?」
「!!! 由崎起きてたの?」
かなりビックリした〜。もう起きてたのなら…なんで寝たフリしてたんだろ?
「いや〜寝よう思ったら…にわちゃんの息が…じゃったけぇ」
「うそ!?」
あ〜いや…その…どうしよ?思ったより興奮してた?…由崎に?
「なぁにわちゃん?」
「いや…その別に…」
「八重ちゃんとはいつも…してるんじゃろ?」
「え……知ってたの?」
一気に脳ミソが混乱する。どうしよ?考えをまとめようにも由崎の視線と匂いが私から
思考力を奪っていく…
「声…聞こえてくるけぇ」
「あ……」
顔から火が出そう…聞かれてたんだ。でも…なら今夜部屋に誘った意味って…
「じゃけど…にわちゃんの声しか聞こえてこないんじゃよね…」
「……」
「つまり八重ちゃんに…してもらってるんじゃよね……」
もう言わないで……死にそう。そんな獲物を狙うような目で見ないで…
?…獲物を狙うような目?
「ゆ…由崎?」
「八重ちゃんに…どうされとるん?」
顔を近づけて迫る由崎。だから近いって。
「な…何言ってるのよ?」
や…やばい。由崎の雰囲気に…いや由崎に飲まれそう…
「今夜は…私がにわちゃんを…可愛がるけぇ」
「ちょっ…冗談は…ング」
え?嘘…由崎が目の前に?私…唇奪われてる?
「んむ…んぅ」
予想以上に柔らかい由崎の唇が私のに重なる…ちょっと気持ちいいかも…
「…舌入れるけぇね」
返事を待たず由崎のが入り込む。
「んーむぅう…んぐ」
チュクチュクピチュと湿った音を私の口の中で響かせる。その音が私の思考力をさらに奪い…舌で押し返そうとしても徒労に終り
為すがままに口の中を蹂躙され続ける。あ……由崎の唾液…甘い…
満足したのか唇を離し唾液の糸を作りながら舌を引き抜かれた。
「あ……」
「自分から舌を絡めてくるなんてにわちゃんはエッチじゃね」
「ち…違う…由崎の馬鹿…」
「そんなこと言ってええんの?にわちゃんのココ…硬くなっちょるのに」
「へ?…あん!」
何時の間に脱がされたのか胸が外気に晒され先を由崎に摘ままれそのまま揉まれて…。
そんなに優しくされちゃ…駄目…
「にわちゃんのオッパイ…柔らかくて手に吸い付くみたいじゃね」
「んぅ…あぁ…駄目だって…」
「先もピンク色で…コリコリしてて…美味しそうじゃね…」
「いやぁ…ああぁ…美味しそうって…ん!」
いきなり吸い付かれ強烈な刺激が乳首から全身に回る。
「んー良い味じゃよ。んむ」
「ひう…ん…うぅ」
舌のザラザラで擦られたり歯でコリコリとされたり唇で挟まれ引っ張られたり好き放題に弄られる。
由崎の楽しそうな表情が私の心を…染めていく…
「ゆ…由崎…駄目だったら…私…」
「ココ…こんなにしてるのに何言っとるん?ほら」
「!!」
いきなりショーツの中に手を入れられ一番敏感な部分を指で押さえられる。
「こんなにヌルヌルにして…駄目なはずないよね」
「駄目…そこは七瀬だけの…ん〜くぁ」
「ふ〜ん。八重ちゃんねぇ…にわちゃんの声聞かれてたりして」
「!!」
そ、そんな…こんなこと七瀬にバレたら私…
「ん〜?ヌルヌルが多くなっちょるねぇ。八重ちゃんと同じ屋根の下で私に犯されるのが堪らなく気持ち良いんじゃね?」
「や…やめてよう…そんなこと言わないで…」
「にわちゃんが可愛いけぇいかんのじゃよ。八重ちゃんばっかりズルい…」
そう言ってる間も由崎の指は私のクリを執拗に弄り精神的にも肉体的にも私を追い詰めていく…
「んっ、ああ…あ」
「ほ〜ら…もう自分から腰動いとるよ」
「そんなこと…ない…」
「嘘つきなにわちゃんにはお仕置きじゃね…」
「え…?んぁあ!」
「二本も…入よるね…ここも八重ちゃんにあげたん?」
「いきなり…んくぅ…あぁ」
クチュクチュとかき混ぜられてる…いやぁ…ああ
「キツキツじゃね…中はザラザラで…男の子だったらスグじゃねこれは」
「な…なにを…ひぁあ」
「んしょっと…」
「…うあ?」
指を引き抜きトロトロに濡れた自分の指を見つめ口に含む多汰美
「んむ…むぐむぐ…にわちゃんの味…」
「や…」
「さてと…イカせて欲しい?」
「…あ…ああ…」
「私が欲しいなら…おねだり…聞かんと…」
「そ…そんなこと…」
「欲しいんじゃろ?さあ…」
「……ください」
「聞こんよ」
「由崎…してください…私をイカせてください…」
「フフ…にわちゃんは良い子じゃね…お口でしてあげるけん…」
そう言うとトロトロのオツユを啜るように吸い付き舌をねじ込む。
「あぁ…ゆ…由崎の舌が…」
ジュルジュルジュプと音を立てて味わいつつ指でクリを苛める
多汰美の容赦ない攻めに息も絶え絶えになり
「うん、……あっあああぁぁっっ」
「これで…止めじゃよ!」
多汰美の唾液とにわの愛液でグチュグチュの蜜壺に一気に指二本を差し込む!
「くっくぅうぅん!!」
…堕とされちゃった…
「にわちゃんって子犬みたいにイクんじゃね…」
「一刻も早く忘れて…」
顔を真っ赤にして呟くにわ
「それは無理じゃねぇ」
「あ〜それより今夜のこと七瀬には内緒に…」
「…また相手してくれるんなら」
「それって脅迫?」
「さあ…どうじゃろか?」
「…わかったわよ。たまに…なら」
「ヘヘヘ…」
「おはよー八重ちゃん」
「おはようございます真紀子さん」
「すっかり良くなったみたいやな」
「ええおかげさまで。朝ごはんすぐですからね」
…どうやらバレてはないようだ。にわと多汰美は内心胸を撫で下ろす。
朝食がテーブルに並べられ…たのだが…
「さ、どうぞ召し上がれ」
「……」
「…あんなー八重ちゃん?私とにわちゃんだけメニューが違うみたい…なんじゃけど?」
恐る恐るといった感じで尋ねる多汰美。八重の様子は普段と変わりないように見える…
「お二人はお疲れみたいでしたので別メニューにしてみたんですが…」
バレてる…?でも出されたのは変哲のないように見えるスープだ。美味しそう…ではある。
あら羨ましいわねなどと風の巫女が話しているがにわも多汰美も背中に冷や汗やら脂汗がダラダラだ。
「ねぇ七瀬…これなんて料理?」
八重はこれ以上ないほどの優しい笑顔でにわに答える
「ドーピングコンソメスープですよー」
END