さて。  
「…………」  
 
 どうやって始めたものだろう? キスはなんとなく勢いをつけてやってしまったけど。  
 とみかも、視線を合わせたり外したりを繰り返している。  
 やっぱりここは、男の俺がリードしないと駄目だよな……。またキスから始めてみるか。  
 意を決して、とみかにすり寄ろうとしたその時、  
「で、電気消そっか!」  
 いきなりの提案。なるほど、テレビなんかではお約束のシチュエーションだ。けど……。  
「いや、別に消さなくても」  
 いいような気がする。外も真っ暗だから、何も見えなくなるし。  
「い、いいから、消そ? ちょっと待ってね……」  
 言いつつ、立て膝をついてベッドの上をヨチヨチと歩き始めるとみか。俺を横切り、ベ  
ッドの端から室内蛍光灯の紐に手を伸ばした。  
「ん、んしょっ、あれ」  
 普通に立てばいいのに、必死に背を伸ばして紐を掴もうとするとみか。  
 なんだかその背中は、非常に無防備で。  
「よっ、あっ、届いきゃっ!?」  
「だから、消さなくていいって」  
 そして、妙にいじらしかったので、堪えきれずに抱きしめた。  
 両手を腰の辺りに回し、顔を肩に寄せる。並ぶ2つの顔。おかっぱ頭のさらさらした感  
触が頬に触れる。  
「慎太ちゃん……、あっ」  
「とみか……、するな?」  
「……うん、しよう……」  
 了承が取れたことを確認すると、両手はとみかの体をまさぐり始めた。  
 腰から抱きしめたことに深い意味は無かったが、その細さにちょっとびっくりした。  
 細いと言うより、薄っぺらい。回した腕が大きく余る。  
 そのまま手のひらで、制服のワイシャツ越しにとみかの体の感触を確かめる。  
「ん……」  
 とみかのお腹は、自分の筋張った腹筋とは違う、贅肉のそれともやはり違う、微妙な柔  
らかさがあった。なんだか、ウサギを抱いているような気分だ。  
 
 そして、手のひらに少し力を入れながら、胸のほうへとスライドさせる。  
「……っ! や、ふぅぅん……」  
 ほんの少し。ほんの少しだけれど、なだらかに膨らむ乳房の感触を見つける。ワイシャ  
ツの厚さに見失いそうになるその感触を、手のひらで押しつぶすように何度も確かめる。  
「やぁぁ、押し込んじゃ、ダメ……」  
 少し声を震わせながら抗議してくるとみか。  
 押し込むのが駄目なら、と揉んでみることにした。豆腐を掴むみたいにやんわりと下か  
ら上に指を動かすと、くにっと動く柔らかな乳房の感触が手のひらを満たす。  
「ん、あ、……っ」  
「とみか、……どう?」  
「く、くすぐったい、かも」  
 不快ではない、という意味に捉え、少し力を強めて揉み続ける。  
 顔をさらに前に寄せて、頬と頬をくっつける。とみかの匂いが近づく。  
「あ、あぁ、あっ……ん、慎太ちゃん」  
 喘ぎ声、というよりは断続的な溜息がすぐ近くで聞こえて、それだけで怒張しているペ  
ニスがさらにビクリと反応する。  
「ん、んん、はぁっ、ね、ねえ、し、慎太ちゃん!」  
「あ、わ、悪い。痛かったか?」  
「ううん、そうじゃなくて。……横になろうよ。ちょっと、この体勢」  
 確かに、ずっと立て膝をついたままでは疲れてしまう。  
「じゃあ、ほらっ!」  
「きゃっ!」  
 ヒョイと横に退くと同時に、とみかの肩を思いっきり後ろに引っ張ってやった。  
 あっけなく仰向けに倒されるとみか。  
「も、もう! びっくりさせないでよ……!」  
「あはは、悪い悪い」  
 ベッドの上でむくれるとみかに、間髪いれずに覆いかぶさる。  
「あ……、まだ触るの……?」  
「うん、まだもっと触りたい」  
「そ、そっか。あ、でもその前に……」  
「ん? ああ、そうだな」  
「えへへ……。ん……ちゅっ……」  
 
 求めてきたとみかの唇に、3度目のキスを重ねる。  
 ついばんでは離し、ついばんでは離しを繰り返して、柔らかな弾力を楽しむ。  
「んちゅ……ふ……、……あっ、や……っ、んっ」  
 キスをしながら、片手で乳房を撫でる。……はて、先ほどまでの感触が。  
「お、おっぱい、なくなっちゃったでしょ……?」  
「あー、うん」  
 寝転んでしまったせいで、もともと大きさのない乳房はぺたんと寝てしまってシャツの  
厚みに隠れてしまった。  
「ごめんね……」  
「いや、謝られても」  
 わりととみかの体に触れているってだけでも楽しかったりするし。  
 でも、もうそろそろ……。  
「とみか……、脱がせていいか?」  
「え……? あ、ちょ、ちょっと待って!」  
「待ってって言われても……。いつまで待つんだよ」  
「だ、だって、えーと」  
 なにやら急にオロオロし始めるとみか。  
「え、えーとね。じゃ、じゃあ、慎太ちゃんが先に脱いで!」  
「は、はぁ? いや、別にいいけど、なんで?」  
「な、なんか先に脱ぐのは恥ずかしいの! だから……」  
 気持ちはわからなくもない。まあ、どのみち俺も脱ぐつもりだったし。  
 緩めていたネクタイを解いて、めんどくさいので下着ごとワイシャツを脱ぐ。  
 外気で肌がひんやりとして、思っていたより汗ばんでいたことに気づく。  
 とみかは寝そべったまま、惚けた顔で俺の脱ぎっぷりを見ていた。  
「……あんまり見るな」  
「み、見てないよ」  
 見てただろ。  
「見てないから……、慎太ちゃんも、あんまり見ないでね……」  
「それは悪いけど約束できない」  
「なぁっ!? や、ちょっと」  
 とみかの抗議を無視しつつ、ネクタイをするりと解き、ワイシャツのボタンをプチプチ  
と外していく。  
 
「や、やぁ……っ」  
 最後のボタンを外してシャツを開くと、水色のブラジャーで覆われた乳房以外の素肌が  
暴かれた。  
 とみかの素肌は血色のいいきれいなクリーム色をしていて、驚いたことに、本当になん  
の汚れもできものもない、滑らかな曲面が広がっていた。  
 貧弱な腹筋が淡い陰影を作り、その真ん中には小さなおへそがちょこんと。  
 抱きしめた時も思ったけど、やっぱり細い。  
「や、やだぁ、ちょっと、見ちゃ……」  
「ブラジャーも外すな」  
「あ……や……」  
「背中、浮かして……」  
「え、前に、ホックあるでしょ?」  
「え? あ、ああ、これか」  
 真ん中にプラスチックの止め具があった。……でもこれ、どうくっついてるんだ?  
「えっと、これ、あれ……?」  
「ああ、違うの。これはね、こうやって……」  
 俺の手に割り込んで、止め具をクルッと半回転させながら器用に外してみせるとみか。  
いや、まあ着けてるんだから外せて当たり前なんだが。  
「って、なんでわたしがブラ外してるの!」  
「ごくろうごくろう」  
 2つに分かれた水色の布を取り払うと、ごくなだらかな双丘と、周りの色彩より少し色  
濃い乳首があらわになった。  
「〜っ!」  
 恥ずかしさから目をキュッと閉じて顔を逸らしてしまった。また顔が真っ赤になってる。  
「……とみか、さらに恥ずかしくなるだろうから言いたくないけどさ」  
「…………なに」  
「お前、すっごいきれいだ」  
「〜〜っ!」  
 困惑して妙な唸りをあげるとみか。けれど、それは俺の本当に素直な感想だった。  
 確かに胸は小さいけれどきれいな形をしているし、肋骨から腰への曲線はきゅっとくび  
れていて、女性らしい魅力を備えていた。それに加えてシャツもブラジャーも脱ぎかけ、  
という絵面がまた扇情的でそそる、というのもあるけれど。  
 
「触るな?」  
 小ぶりな乳房に、直に触れる。その瞬間、怯えるようにビクッと体が反応した。  
「あっ……、やん……」  
 ふにふにと形を変える柔肉を5本の指を使ってつまむように揉みしだく。しっとりとし  
た肌触りと例えようのない柔らかな触感に、指先の神経まで性感帯になったような気分に  
なる。  
「ふぅ、あ、あぅ、やだ……ぁ……」  
 すると、手で味わうだけじゃ物足りなくなって、自然に――  
「れろ……」  
「きゃっっ! や、慎太ちゃん! そんなこと、やだ……っ!」  
 胸に触れる手を休めず、胸の中間あたりに顔を近づけて舐め上げた。肉のついていない  
ところで柔らかさはなかったが、その分つるりとした肌の滑らかさがわかる。味は、思っ  
てたほどしない。  
「ひゃっ、ああ……、……って、ちょっと待って、わたしシャワー浴びてない!」  
「大丈夫だって、ぜんぜん匂いなんてしないし、汗、サラサラしてる」  
「そ、そういう問題じゃ……。……ひゃんっ!」  
 乳房をくっとつまみ上げて、その登頂にある小豆大の乳首に吸い付いた。ちょっと固く  
なってるそれを口内の舌でつんつんと突く。そのたびに、クンックンッととみかの体が小  
刻みに揺れる。  
「んっ、んんっ、あう、ああっ!」  
 漏れる声に、だんだん水気がこもってくる。  
 もっと、もっと乱れた声を聞いてみたい。唇を歯に被せて、乳首を少し強く噛んでみる。  
「ひゃっ、あ! ああぁっ!」  
 途端にビクッと弓なりに跳ねる体。  
「だっ、だめ、強くしちゃ、やだよぅ……」  
 唇を乳房から離して、息が荒くなっているとみかの頬を掴み、聞いてみる。  
「とみか、気持ちいい?」  
「はぁ……、……う、うん。なんだか、全身、キュッてなっちゃって……」  
「そっか。俺も、もうさっきからはち切れそうだ」  
「ふふ、はち切れちゃうの?」  
 とみかはちょっと目線を下にやり、今は下を向いてとんがっている制服のズボンを見やる。  
 
「ねぇ、慎太ちゃん。ちょっと起きていい?」  
「え? あ、ああ」  
 言われて後ろに退く。  
 少し距離をおいて見るとみかは、脚をもじもじと閉じて、シャツははだけていて、顔は  
上気していて……。少しぞっとするくらいにエッチだった。  
 とみかはのそっと起き上がると、半裸のまま四つん這いでこっちに近づいてきて、  
「……なんか、慎太ちゃんばっかり、ずるい」  
「おっ、おい……、むぐっ」  
 虚を突くようにするりと懐に入ると、あっという間に唇を重ねてきた。  
 腕を俺の肩に回し、抱きつくようにして。  
「ん……む……」  
 吸い付いてくるようなキスを短く終えると、  
「わたしも、慎太ちゃんの体、触りたい……」  
「え、あ、ああ、そっか」  
 そういうもんか。  
「じゃあ……、ど、どうぞ」  
「……なんか、そうやって改めて促されると恥ずかしいよ……」  
 どないせえと。  
 うう、と戸惑いながらも、胸板をぺたぺたと触り始めるとみか。  
「男の人は、おっぱい触られても気持ちよくない?」  
「男の胸をおっぱいと呼ぶのはどうかと思うが、俺は気持ちよくない、と思う」  
「そっか……。でも、慎太ちゃんけっこう筋肉ついてるね、硬い……」  
「まあ、誰かさん曰く運動だけが取り得の男だからな」  
 そういやあいつら、俺たちがこんなことになってるなんて予想もしてないだろうなあ……。  
「ふふ。でも、ホントに慎太ちゃん、たくましくなったね……」  
 呆とした表情で、胸板にそっと頬を寄せてくるとみか。ふわふわのおかっぱ頭が当たっ  
て、すごくくすぐったい。  
「ぺろり」  
「〜〜っっ!」  
 いきなり胸の間に走る、すこしざらっとした潤いのある刺激。  
「ふふっ、お返し」  
 
 ちょろっと舌を出して、したり顔で見上げてくるとみか。こ、こいつ……。わかった、  
上等じゃねえか。  
「じゃあ、お返しのお返しだ」  
「えっ、あ、ちょっと慎太ちゃん、んむっ、んぅぅぅ……!」  
 生意気な笑顔の細っこい顎をちょいと掴み上げ、半ば強引にキスをした。  
 今までのはちょっと仲良くしすぎたから、激しく攻めるように口づける。唇を押し分け  
るように舌をねじりこませ、無理矢理それに応じさせる。  
「んちゅ、ぷあ、しん、みゅ、んむっ、ん……、しんたちゃ、あむ……」  
 2人でちょっとずつ、舌の絡ませ方を学んでいく。重ね合わせたり、一方が舐め上げた  
り、左右からこすり付けあったり。そのたびに、どろりと熱い唾液が交換され、溢れる。  
「じゅる……、あぅ、やっ、んっむう……、こぼれちゃ、う……、あ……っ」  
 もうすでに、とみかの口からは唾液が一筋流れ、雫をこぼしている。構わず、俺は馬鹿  
みたいに分泌され続ける唾液をとみかに流し込む。キスの潤滑油が溢れるたび、快感が強  
くなっていく気がした。  
「ゃ、ん、ちゅぅぅ、ん……、ぷは! はぁ、はぁ……」  
 さすがにお互い息が切れてきたので、唇を開放する。  
「はぁ、はぁ、とみか……。……おい、とみか?」  
「ふぇ、あ、だ、だいじょうぶだよ……」  
 ちっとも大丈夫そうじゃない。目はすっかりとろんとしていて、どこに焦点が合ってる  
のかわからなかった。  
「とみか……」  
「ご、ごめんね。大丈夫だから。それより、ちょっと放して」  
「あ、ああ、悪い」  
 腕をするりと離すと、糸の切れた人形のようにぺたりと座り込んでしまった。  
「ひゃっ!?」  
 と思ったら、急に飛び上がって後ろに尻餅をつくとみか。  
「お、おい、ほんとに大丈夫かよ?」  
「違うの、なんか冷たくて……、あ」  
 何かに気づいたらしいとみかは、伏目がちにオロオロしはじめた。  
 冷たい? なんのことだ?  
 とみかに詰め寄ろうとして、ベッドに手をついたとき、その意味を理解した。  
 
「あ……」  
 手のひらに触れる、湿った感触。すこしぬめっとしている。  
「とみか、お前……」  
「や、待って慎太ちゃん、これは」  
 とみかの制止も聞かず、ほっそりとした両脚に手をかける。  
「やぁっ、だめ、開かないで、慎太ちゃん……」  
 とみかは両脚をぐっと内股にして閉じているが、うまく力が入らないのか簡単にこじ開  
けることが出来た。  
 白くむっちりとした太ももの間には、レースのついた、ブラジャーとお揃いの水色のシ  
ョーツ。その中心部が、他の部分に比べて少し色が濃くなっていた。  
「とみか、ぐしょぐしょだ……」  
 とみかはいやいやするように首を振って、何も答えない。目じりには羞恥からか涙が浮  
かんでいる。  
「そんな、気持ちよかった……?」  
「……っ、わ、わかんない。だって、こんなになったの、初めてで……」  
 自分の体が、今まで体験したことの無い状態になるのは、確かに怖いのかも知れない。  
 けど、なぜか俺としては妙に嬉しい気分だった。  
「とみか、ちょっと力抜いて」  
 言いつつ、両脚をさらに少し開かせて、濡れそぼったショーツに顔を近づける。  
「えっ、ちょ、慎太ちゃっ、だっ」  
 近くで見ると、濡れて透き通った生地の向こう側がうっすらと見える。少し生い茂った  
陰毛が裏側にぴちゃりと張り付いていた。  
 おもむろに、潤いの源となっている部分に手で触れてみる。ショーツに染み込んだ愛液  
は、外気に触れて少しひんやりとしていた。  
「っ! あ、ああ、慎太、ちゃん、触らないで……、あう!」  
 そのまま指3本で押し込むように触る。がたりと両脚が震えるが、スカートが邪魔でと  
みかの表情は伺えない。  
 とみかの秘部は、まさに肉の割れ目といった感触だった。中心に据えた中指だけが沈み  
込んでいきそうな。  
 そのまま、少しこね回すようにして優しく力を込める。生地から、少し粘性のある液体  
が滲んで指を塗らす。  
「は、ああ、うぅ! あ、やぁぁ、あぅ!」  
 
 筋肉が緊張していると、挿入したときに相当痛むらしい、というのはエロ本からの受け  
売りだが、それを信じてとみかの陰唇を揉みほぐす。  
 ひきつけを起こしたように痙攣する太ももがいじらしくて、ついそっちも左手で撫で回  
してしまう。手のひらいっぱいに広がるすべすべした手触りと弾力。  
「し、やだっ、くすぐった、いう、だめ、降りてきちゃ……う!」  
 指先が少し温かくなったかと思うと、動きに合わせてクチュクチュと水っぽい音が立つようになった。今や、ショーツのほぼ全域に愛液が染み渡っている。  
「はぁ、はぁ……っ、うっ……ん」  
「感じるか? とみか……」  
「うん、うん……、わたし、もう……」  
 限界だ、と言わんばかりの切ない表情。それは俺も同じだった。  
「もう、脱がすぞ?」  
「え、う、うん、でも」  
「ほら、ちょっとお尻浮かせて」  
「も、もう……」  
 強引な俺の言うままに、とみかはクッと下半身を浮かせた。  
 愛液が染みこんで重くなったショーツを脱がすと、ニチャッと音がしてとみかの陰部が  
露出した。が、すぐにパタッと脚を閉じてしまう。  
「……おい」  
「だって、慎太ちゃんエッチだから絶対見たがるもん」  
 とみかは上体を起こして、涙を溜めたふくれっ面を返してくる。おお可愛い。  
「わかった、見ないから……」  
「嘘」  
 だから、どないせえと。そんなこと言ってたら最後まで出来ないだろ。  
「慎太ちゃんも、脱いでよ」  
「……わぁったよ」  
 とみかに睨まれながら、いそいそとベルトを外して、中のパンツごとズボンに手をかけ  
る。……うわ、俺ももう中はすっかり……。  
「……ほら」  
「うわ」  
 あ、こいつ今素で引きやがったな。  
 
 もうかれこれ1時間近く充血しっぱなしのペニスは、さんざん溢れた我慢汁によってヌ  
ルヌルのテラテラだ。パンツの中の惨状はあまり想像したくない。  
「あんまり見るな」  
 …………反応がない。とみかの視線は一点に集中し、表情は引きつっている。  
「おい」  
 ズボンを膝までずり下ろしたまま前進すると、とみかはおののいて後ろにずり下がる。  
「とみか……、犯罪者を見るようなリアクションはやめてくれ」  
「だ、だってそれ」指差すな。「それを、その、わたしに」  
「ああ、入れたい」  
「ふわあ」  
 怖いのか感動してるのかどっちなんだ……。  
「ちょ、ちょっと触ってもいいかな?」  
「……あんまり強くやるなよ」  
「うん、わかってる」  
 ほんとかよ。  
 よちよちと前進してくると、文字通り腫れ物に触るような手つきでペニスを包む。  
 ……うわ、とみかが、俺のに触れてる……。  
「きゃっ、た、立った!」  
「あ、あんまりはしたない言葉を使うな!」  
「だ、だって……。うぅ」  
 それでも懲りずに、ペニスいじりをやめないとみか。  
 時々、まとわりついたカウパーの感触にうわ……、と唸りつつ、形や温度を確かめている。  
「慎太ちゃん、気持ちいいの?」  
「むずむずする……」  
 とみかの指は、敏感な部分に当たったり当たらなかったりで、なんともじれったい。  
「そっか、じゃあ、ちゅっ」  
「っ!?」  
 いきなり、とみかは亀頭の先端に短くキスをした。唇に少しついた液体を指で拭う。  
「えへへ、キスしちゃった」  
「お、お前は……、まったく!」  
「きゃっ!?」  
 もう我慢ならない。とみかの肩を掴み、強引に押し倒す。  
 
「し、慎太ちゃんっ」  
「お前が悪いんだからな。もう、やめてって言われても、止まらないからな」  
「うん、いいよ、だって、わたしもさっきからずっと」  
「……そっか。んっ」  
「ん……、ちゅっ、あむ、うにゃ、む」  
 今日何度目になるかわからないキスを交わす。  
「んぷっ、ぷは、慎太ちゃん、もっと、体重預けていいよ……」  
「ああ、わかった……」  
 キスをしながらスカートの下に手を伸ばし、露わになっている陰部に指を触れる。  
 肉ヒダのスリットに指を沿わせ、シュッシュッと縦に滑らせる。快感に悶えるとみかの  
うなりが、繋がりあう口腔に響く。  
「……! あ、ああっ! だめ、こすっちゃ、んむ……!」  
「はぁっ、指、ちょっと入れるぞ」  
「っあう! あっ、もっと、ゆっくり、ああ!」  
 中指をクッと曲げ、第一関節までを挿入して、同じく縦の運動。  
 指先で感じるとみかの中は、どろどろして熱くって、皮膚が溶けてしまいそうだった。  
「んっんっんぅっ! あ、や、気持ち、いいよぉ……」  
 口をぱくぱくさせながら、感じていると自ら宣告するとみか。なんだかすごく嬉しくなる。  
 キスした状態から、首筋、鎖骨、胸へとゆっくりと下を這わせていく。ぶるりと震える  
とみかの皮膚。そのまま、ピンと立つ乳首に吸い付いた。  
「やん! あ、おっぱい、だめだよ、舐めちゃあ……」  
 吸引しながらキュッと上に引っ張ると、乳首はパッと唇から離れ、わずかな乳房がぷる  
んと揺れて元に戻る。それを何度か繰り返す。  
「んあっ! なんだか、おもちゃに……んんっ! されてるみたい……」  
「してねえよ。人聞きの悪い」  
 楽しんでるけど。  
「はぁ、はぁ……。ねぇ、慎太ちゃん。もう、そっち、いいよ」  
 そっちとは、右手でずっといじくり回している陰部。愛液ですっかりどろどろになって  
いた。  
「もう、大丈夫か?」  
「うー、わかんないけど……、たぶん、今ならそんなに痛くないと思う」  
 
「そっか、じゃあ」  
 膝関節を鷲づかみにすると、性器がちゃんと見えるようにグッと持ち上げる。  
 ヒダ状の割れ目は思っていたよりピタリと閉じていて、本当に自分のが入るかどうか疑  
わしく思えた。  
「あん、ちょっと、やだ、あんまり広げないで……」  
「しょうがないだろ……。脚、このままにしてろよ」  
「う、うん」  
 少しでも入れやすいように、指で少し入り口を開けて、ペニスの先端をあてがう。  
 とみかとの一線を越えてしまう瞬間。  
「できるだけ、ゆっくり入れるな」  
「うん、お願い……」  
 とみかの腰骨のあたりを掴んで、少しずつ挿入していく。亀頭の先から、徐々に熱い粘  
膜に挟み込まれる。  
「う……ぁっ!」  
「やっぱり、痛いか?」  
「んっ、よ、よくわかんない」  
「わからないって、お前……」  
「慎太ちゃんは、どう? 気持ちいい?」  
「……よくわかんない」  
「ふふっ。じゃあ、もっと来て……いいよ」  
 とみかに促されるまま、腰をさらに押し進める。  
「くっ……う、あぁ! ……っ」  
 苦しそうに悶えるとみか。目じりに少し涙が浮かんでいる。  
「なぁ、やっぱり痛いんじゃないか?」  
「ほ、ホントによくわかんないの。だから、続けて……」  
「いや、一応全部入ったんだけど」  
「ふぇ」  
 とみかは少し顔を持ち上げて、結合部を見る。お互いの股がピッタリと合わさっていた。  
「あ、ホントだぁ……。す、すごいね」  
 微妙な表現をするやつだ。  
「動かしたいんだけど、大丈夫か?」  
「うん。だけど、ちょっとずつね」  
 
「わかった。その前に……ん」  
 顔を近づけて、キスをする。体が小さいから、ちょうどしやすい位置に頭がある。  
「ん……、ちゅ、うん」  
「む、ん、……動かすな」  
「うん、……ぁ、ああっ」  
 カリの部分までを残してペニスを引き抜き、そしてまた挿入させる。言われたとおりに、  
できるだけゆっくりとしたペースでそれを繰り返す。  
「ん、あ……、あ、うう、動いて、る、んっ」  
 ペニスがずるりと移動するたびに、内壁が竿全体を締め上げるように圧力をかけてくる  
とみかの中。けれど、その内壁はどろりと熱くて柔らかくて。  
「とみか……、すごくいい、気持ちいい……」  
「はぁっ、う……、ん! わ、わたしも、ん、気持ちいいの、きてるよ……」  
 こんなの、これ以上のペースで動いたらすぐに果ててしまいそうだった。  
 だから、出来るだけ緩慢な動きで、じっくりととみかとの繋がりを味わう。  
 お互いに湿らせまくった性器の間からは、にちゃ、ぬちゃ、と生々しい音が鈍く響く。  
「あ、あ、あぁ……ん、窮屈になってる、すごい、ん、……んあんっ!」  
 少し、運動の方向を変えてみた。膣内の上壁、お腹側の粘膜を擦るように斜めに動かす。  
「だめ、あう、あ……んっ! なでちゃ、いや、いっ、んー!」  
「強い?」  
「う、うん、もっと弱いのがいい、だから、あ、う……ん、ん」  
 元の動きに戻してやると、安堵したのか顔の緊張が解ける。  
「あんまり気持ちよくなかったか?」  
「う、ううん、なんか、ん、ビリビリ、きちゃって、あ、気持ちよすぎて、だめ……」  
「そっか。なら……」  
「……ん!? あっ、あっ、ああ! やん、慎太ちゃ、強いよぅ……!」  
 再度、ペニスを内壁にこすりつけるように。さらに、少しペースを速めてピストンする。  
「とみかが気持ちよくなるところ、見たい」  
「いっ、ん、んあぅ! あっ、はっ、はっ、うあ……!」  
 網膜に焼きつきそうなくらい、あられもない表情で精一杯喘ぐとみか。  
「んんんっ、あ、は、慎太ちゃん、もっと、弱、むぐっ……うむ……」  
 動きかけたとみかの唇を塞ぐ。舌を挿入して、とみかのそれと思うままに絡ませる。す  
ぐにお互いの唾液で満たされる口腔。  
 
「むちゅ、む、ん、れろ、ぷは、もっと、キスして、あ、あぅぅ!」  
 腰を動かすことも忘れず、求めてくる唇に応える。とみかも必死にキスを返してきて、  
互いにむさぼり合っているようだった。  
「とみか、どうだ? イけそう?」  
「え、い、行く?」  
「いや、その、達しそうかってことなんだけど」  
「達っ……、で、でも、んぅっ、なんか、来そう、来そうだよ……」  
「うん、俺は正直もうずっとそんな状態なんだけど……」  
「じゃあ、イって。わたしも、なんだか、もう」  
「……速くするぞ?」  
 言うが早いか、とみかの体を掴む力を強めて、自分自身も絶頂にもっていくようにハイ  
ペースで出し入れする。  
 反射的にキュキュッと締まる膣に、一瞬でイかされてしまいそうになる。  
「あ、ああっ! は、あ、あ、いうぅ! い、いいよぅ、来ちゃ、あう!」  
「んっ、とみか、すげえ、いい!」  
「うん、わたし、もっ、わたしも、イっちゃう、よっ、あ!」  
 目の前の半裸の幼馴染がきゅっと身を縮めたその瞬間、弾けた。  
「う、あ……!」  
「い、うぅ、あ、あぁ……っっ!!」  
 背筋をピンと伸ばして、絶頂の痺れに耐えるとみか。その姿を見ながら、びゅっびゅっ  
……と、とみかの中に精を放つ。  
 収縮する膣に搾り取られるように、普段では考えられない時間をかけて、何回も溢れ出  
てくる。  
「あ、お腹の中、出てるの、わかるよ……すごい……」  
「う……、はぁ。……とみか、悪い」  
「え? きゃっ!」  
 急に膝に力が入らなくなって、とみかの胸へと倒れこんでしまった。  
「も、もう、慎太ちゃん、重いよ」  
 困った声を上げながらも、胸板の上の俺の頭をきゅっと抱きしめてくる。ほっぺたには  
滑らかな肌の感触。とみかの匂い。  
 
「しちゃったな、とみか」  
「うん、しちゃった。……ちょっと怖いね」  
「怖い?」  
「うん。これから、いろんなことが変わっていくと思うから」  
「……そうかもしれないな。でも」  
 上体を起こして、目の前の女の子に軽くキス。そしてまた、覆いかぶさる。  
「大丈夫だ。俺は、とみかのことが好きだから」  
「そうだね。私は、ずっと慎太ちゃんのことが大好きだから」  
 
 -END-  
 

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