− 本物 −
「大佐、これ見てください」
シェスカが何かを大事そうに抱えて大佐の部屋にやって来た。
「すごいですよ〜」
と彼女が取り出したのは、いわゆる男性器をかたどったものだった。
「これ、使ってみません?」
とシェスカが大佐を上目遣いに見る。
「私が使うのかっ?」
「やだ〜、大佐が使うんじゃありませんよ、
今セントラルの女の子の間では自分用の物を持つのが流行りなんです。
それを大佐が使ってみませんか?と言うことですぅ〜」
「要するにおねだりか?」
「えへへへ〜」
とシェスカはいたずらっぽく言った。
「じゃあ、自分がいいようにしたまえ」
大佐は彼女から渡された物を手に持った。
すこし重くて微妙な柔らかさだ。大きさは自分の物より一回り小さい。
(ふん、勝った!)
こんな所で張り合っても仕方が無いが、それも男の見得と言うものだ。
シェスカは机の上に座ると、ゆっくりとスカートをたくし上げて
足を恥ずかしげに開いた。
「下着もつけていないのかね」
「だって…」
シェスカは潤んだ目で大佐を見る。
「早く大佐と…」
彼はぞくりとする。
シェスカはすっかり濡れていた。
大きく足を開いたその中心にそのものを当てがう。
大佐は唇で肉芽をいたぶり、雛型を深く沈みこませていく。
「う、うん、大佐ぁ」
水音が部屋に響く。だが、
「大佐…」
「なんだ?」
「やっぱり大佐がいいですぅ」
とシェスカは彼の股間を服の上からなぞった。
そこははちきれそうなぐらいに張りつめて開放されるのを待っていた。
シェスカは自分の中にあるものを引き抜き、
彼の前に膝まずいて大佐自身を取り出した。
「やはりオリジナルがいいのかね?」
シェスカは無言のまま彼を舐め上げる。
唇を寄せて先を口に含む。舌で回りをぐるりと舐めて口の奥深くに…。
「…本物がいいですぅ」
大佐はシェスカを机に座らせた。
そして先ほどと同じ格好にさせて自分自身を彼女に押し込んだ。
「あっ、あっ、大佐…」
彼女の腕が彼の首筋に回されてしがみつく。
大佐は彼女の腰を掴み、激しく彼女の奥をかき回した。
「真似をしたものより本物が一番だろ?」
大佐が彼女の耳元で囁いた。
打ち付ける彼自身が彼女の奥を刺激して高みに昇らせる。
「大佐ぁ、いっちゃいますぅ…」
シェスカの中がぐぅと彼を締め付けた。
「ところでシェスカ、それはどこで買ったのかね?」
二人の昂ぶりが冷めかけた頃、大佐はシェスカに聞いた。
「リザさんと昨日買って来たんです。
一人だと買いにくいけれど二人だと平気で買えました」
シェスカを見ながら、彼は一瞬リザは何を購入したのか気になった。
「あ、大佐、リザさんがどんな物を買ったか考えているんでしょ?」
シェスカは少し口を尖らせる。
「いや、まあ、君も本物がいる時は本物を使うんだぞ」
シェスカは彼を見てにっこりと笑った。