「あの、ホークアイ中尉、相談があって」  
ウィンリィは夜中にリザの部屋を尋ねた。書類を片付けていたらしいリザは嫌な顔ひとつせずドアを開けて  
ウィンリィを迎え入れた。「どうぞ」と部屋の真ん中にひとつある来客用のソファを指し示され、ウィンリィは遠慮がちに腰を下ろした。  
「どうしたのウィンリィちゃん、改まって」  
「ええっと…ホークアイ中尉とマスタング大佐って、恋人同士ですよね」  
「ええ、そうよ」  
尋ねられてさらりと肯定できるリザをひそかに羨みつつ、ウィンリィは話を切りだした。  
「…夜のことなんですけど」  
「夜って、エドワード君との?」  
はっきりと訊かれて、つい声が小さくなってしまう。  
「そ、そうです」  
「エドワード君のことでどんな相談?」  
「……あたし、その、経験豊富なわけじゃないし、知識があるわけじゃないし……エドのこと喜ばせて  
あげられてるのかなって不安で」  
「相手があなたのことをどう思ってるかが不安なの?」  
「はい……大人で、恋人もいるホークアイ中尉なら、男の人のことも知ってるんじゃないかって思って」  
「そうね……」  
リザは唇に指を当てて考え込んだ。  
「彼とは、何回くらいしたの?」  
「う……まだ二、三回なんですけど……」  
リザはふうむと唸ってウィンリィの隣に座った。ウィンリィに向き直る。  
「エドワード君ってどんなプレイが好きなの?」  
ウィンリィは顔を真っ赤にした。  
 
「プ、プレイって…そ、そりゃ、ごく普通の」  
「あら、そうなの」  
微妙に残念そうな顔をされてなんだかとても居心地が悪くなる。  
「お互いにけっこう、意地っ張りだったりする?」  
「…ええ、かなり…今まで幼馴染みだったし」  
その答えを聞くとリザは少し考えて、それから言った。  
「そうね、何となくわかったわ、不安になる原因」  
「本当ですか?」  
「言葉で説明しても実感しにくいかしら。男の人って人によって結構好みが違うけど、とりあえず  
大前提を教えるわね」  
ウィンリィは思わず身を震わせた。肩にリザの手がかかったかと思うと、するするとキャミソールの肩紐を  
降ろし始めたからだった。  
「な、何するんですかっ!?」  
「実施訓練よ。実感するにはこれが一番」  
「ちょ、ちょっと待って…」  
「ダメよ、いやがってたら教えてあげられないでしょ?」  
その言葉に、ウィンリィは抵抗するのを我慢した。キャミソール自体も下に降ろされ、二つの頂が露わになる。  
書類仕事だったせいかリザは素手だった。その手がウィンリィの両胸をゆっくりと撫で上げ始める。  
「で、でも、こんなのって…っ、はぁ…」  
リザの愛撫は手慣れており、ウィンリィの抵抗力はあっという間に奪われていった。やがて身体から力が抜け、彼女はリザの胸にもたれかかった。乳首をつままれてびくんと体が震える。  
「やぁ、あ、はぁん」  
「感じやすいのね、ウィンリィちゃん」  
「やだ、そんなこと、言わないでくださいっ」  
「恥ずかしがらなくていいのよ、いいことなんだから」  
「いい、こと…?」  
リザはウィンリィを支えていた手をゆっくりと下ろす。ウィンリィの身体は横になり、背中がリザの膝の上に降りて仰向けに寝そべるような形になった。リザの片手がウィンリィのスカートの中に入り込み、太股を撫でる。  
 
「さ、脚を開いて」  
「最後まで、するんですか……っ?」  
「恥ずかしい?」  
「当たり、前、ですっ…」  
「エドワード君にもそんな風なの?」  
リザの言いたいことが唐突に理解でき、ウィンリィの動きが止まった。リザは優しく畳み掛ける。  
「言葉だけでも嫌だなんて言ってたら、相手も不安にするし、自分も不安になるわよ。そういうのが好きな人もいるけど、エドワード君はまだ若いし、理解するにはもう少し時間が要ると思うわ。不安になるってことはあなたはそれを自分でも解ってるってことよ。だったらあなたがもっと素直になってあげなくちゃ」  
リザは緩んだ脚の間から人差し指を差し入れた。ウィンリィの身体が跳ねる。  
「あっ……」  
指はゆっくりと沈み込んでいく。半ばまで指し込んでから、リザは少しずつ指を動かす。  
「どこが気持ちいい?言ってみて」  
「ふ、あ……ひあっ!」  
擦る場所を変えていくと、ある一箇所でウィンリィの身体が大きく反った。リザはそれ以上指を動かさずに  
ウィンリィの言葉を待つ。  
がくがくと震えながら、ウィンリィは必死に言葉を絞り出した。  
「はっ、あ…………そこ、いいですっ……」  
「よく言えたわ」  
頬を撫でて言葉を掛けると、指を増やして動かし始める。愛液があっという間に溢れ出して下着を汚していった。  
「もっと『気持ちいい』って言わなくちゃダメよ。彼にしてもらうと気持ちいいんでしょ?だったらそう  
言ってあげなくちゃ。この指を彼の指だと思って感じてみて」  
「はうっ、ふぁ、ぁん、エドっ」  
涙をこぼし苦しげに泣いて、ウィンリィは相手がリザだと言うことも忘れて喘ぐ。リザはそれに勘づき、更に指を大きく突き上げるように動かして彼女を導いた。  
「気持ちいい?ウィンリィ」  
「あっ、はあ、あぁん、ひぅっ、気持ち、イイ、気持ち、いいよおっ、エドぉっ!」  
髪を振り乱し、愛しい人の名前を叫んで、ウィンリィは絶頂に達した。  
 
 

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