信じてもいない神様には誓えないと兄弟が言ったため、式は兄弟の生家の跡地で行った。
参列者はピナコばっちゃんとデンのみという簡素なものだったが、三人にとっては十分だった。
「幸せにするからね、ウィンリィ」
アルがやさしく微笑んで花嫁の手を取る。
「結婚したら少しはおとなしくなれよな暴力女」
憎まれ口を叩くエドの頭をニッコリ笑ったウィンリィのスパナがぶつ。
いってええ!と騒ぐ兄に苦笑して、アルは指輪を取り出した。エドも頭を撫で、涙目のままポケットから指輪を取り出す。
「誓うよ、ウィンリィ。一生君を護るって」
「…とりあえずもらっとけ。好きだろ。金目のもの」
二人がそれぞれデザインの違う指輪をウィンリィの両手の薬指にはめると、ウィンリィは花が咲いたような笑顔を見せた。
見とれるアルも、照れてまともに見れないエドも今日のウィンリィは本当に綺麗だと思う。
幼い頃に一度振られたことにめげず、兄弟があらためてウィンリィにプロポーズしたのは彼らの体が元に戻った1年後のことだった。二度目のプロポーズは承諾され、今日の佳き日に三人は式を挙げることとなった。
うすうす三人の関係を知っていたのか、ピナコは結婚の話を聞かされても動揺しなかった。
さすがは母さんを一人で埋葬しただけのことはある。肝の座った女性だと、兄弟は妙な感心をした。
そもそも、教会で式を挙げないのならばせめてお前達の母親に結婚の報告をしておやりと言ったのもピナコだった。母を埋めた場所には花が咲き、ウィンリィの白いドレスによく映えた。それが母の祝福のように思えて、兄弟は胸が一杯になった。
簡素な式を終えると、三人は新居へと向かった。エドのセンスを信じないアルとウィンリィが二人で設計した家は、陽がさんさんと差し込み、心地いい。それがちょっとエドの癪に障るところだ。
「平気?ウィンリィ。疲れてない?」
「大丈夫。でもヒールって歩きにくいのね。もう二度とこんなのごめんだわ」
笑いながらソファに座ったウィンリィがハイヒールを履き捨てると、隣に座ったエドが白いドレスの上からウィンリィの胸を鷲づかみにした。
「…らしくないけど、たまにはいいな。こういう格好も」
エドは情欲に満ちた目でウィンリィの胸を揉んだ。大きく開いた胸元をぐっとはだけて乳房を露出させる。
「こんなドレス着てると、お前でもおしとやかに見えるよな」
そう言ってウィンリィの乳首を指で摘む。みるみる堅く尖るそれを、エドは捏ね回した。
「やんっ!ちょっと、エド!式が終わったばかりなのに!」
「そうだよ、兄さん」
アルがウィンリィの背後に座り、その体を自分の膝の上に抱え上げた。
「照れてないでちゃんと綺麗だって言うべきだよ。そんなふうにしてごまかさないで」
弟に諭されて、エドは頬を染め、ウィンリィの目を見た。
「今日のウィンリィ、別人みたいだ」
「エド」
「綺麗…だぜ。いつものウィンリィも好きだけど」
エドは言い終わると恥ずかしいのかウィンリィの胸に顔を埋め、頬を擦り付けた。
素直じゃない幼馴染の告白にウィンリィが感激していると、股間にアルの手を感じ、下着の中に忍んだ指に秘裂を撫でられた。
「あ!あん、アルまで…」
「だって今日のウィンリィ、ほんとに素敵なんだよ。このドレスも似合ってる。このまま、してもいい?」
やさしく許しを乞うような口調だが、その手は既に悪戯にウィンリィの花弁を弄っている。
「嫌って言ってもするくせに」
ウィンリィが拗ねたように言うと、アルはありがとウィンリィと頬に口付けて、背後からその両足を抱え上げた。
エドがそれを見てウィンリィの白いドレスの中に顔を潜り込ませる。
「ちょっと、エド!」
慌てるウィンリィを意に介さず、エドはウィンリィの下着に手をかけるとそれをずり下ろし、期待に震える花弁に口をつけた。
「ああっ!あ、エドやだ、舌入れないで」
くちゅくちゅと口で愛撫されてウィンリィが嬌声を上げる。そんなウィンリィの乳首をアルが摘み、既に堅くなっている感触を楽しんだ。乳房全体を両手で揉むとウィンリィがのけぞる。じわりと溢れる淫汁をエドがピチャピチャ音を立てて舐めた。
「兄さんすごくおいしそうだね」
「ああん、アル、アル、そんなこと言わないで」
「だってほら、夢中になってる」
エドはウィンリイの秘裂を指で押し広げると、ドロッと溢れた蜜をきつく啜った。
思わず感じてバタつかせるウィンリィの足から下着を抜き取ると、エドはドレスの裾を大きく捲り上げた。アルが背後から抱いていたウィンリィの体をうつ伏せにする。
ソファの上でウィンリィはウェディングドレスの裾を捲り上げられた格好で四つん這いになった。下肢には下着をつけておらず、花嫁が身につける水色のガーターベルトだけが白い太腿を彩っている。
エドがグッとその両足を広げさせると、濡れたままの秘裂がパックリと口をあけ、物欲しげにヒクヒクと収縮した。
「スケベな色しやがって。いくぞ、ウィンリィ。今日はゴムなしだからよく味わえよ」
そう行ってエドがズボンを脱ぎ、はちきれんばかりの怒張を露にする。それを膣口にグッと押し当てると、ウィンリィの尻が悦びに震えた。エドは迷わず一気に貫いた。
ウィンリィが高い声を上げてよがると、アルは取り出した自分の怒張をウィンリィの口に押し付けた。
「ウィンリィ、嬉しいよ。君に飲んでもらえる体に戻れて」
アルがウィンリィの頭を撫でると、ウィンリィもうんと頷き、両手を添えてアルの逞しい怒張を口にした。
その途端にエドが後ろから強く突き上げる。ウィンリィは思わず喉までアルのものを呑み込み、引き出そうとしたが、アルはそのままウィンリィの口で抽送した。
「ンッ!ンーッ!」
苦しげなウィンリィの声が上がったが、エドもアルも止まらなかった。
美しい幼馴染の清楚なドレス姿がより一層劣情を煽る。エドはきつい膣内に己の太い部分を擦り付けるようにしながら腰を回した。
ジュプジュプと互いの淫汁が激しい動きに泡立つのを感じながら、エドはウィンリィの乳首を摘んだ。
「ビンビンだな。気持ちいいか?ウィンリィ」
「ほんとだ。僕のもおいしい?ウィンリィ」
兄弟二人の手で乳首を捏ねられてウィンリィはコクコクと頷いた。
アルの抽送が浅くなるとウィンリィは自ら舌を使ってアルのカリの部分を舐め始める。口の中でぐんと大きさを増すアルが愛しくてちゅうちゅう吸い上げると、アルは小さく呻いてウィンリィの喉に精をぶちまけた。
「…っはあ、ウィンリィ」
アルが見ると、ウィンリィは飲みきれなかったミルクを口の端から零しながらも、コクンと喉を鳴らしてアルのそれを飲み込んだ。
「こっちもだ。ウィンリィ」
ズブスブに熟れた肉襞を激しい抽送でめくり上げるようにしながら、エドも激しく腰を打ちつけた。
「あっ、あん、あん、ああ…っ!エド、いい!いいっ!すごい、当たってる。あたしの奥に当たってるよぉ」
高く掲げたウィンリィの白い尻が大きく揺れる。
ソファに押し付けられてつぶれた大きな乳房の頂は既に充血して真っ赤で、尚も弄るエドの指にウィンリィはよがり声を上げた。
限界を迎えたエドはウィンリィに一際深く突き入れると、ウィンリィの子宮目掛けて精をぶちまけた。
「ああっ!ああ、エド!エドぉ!」
その途端搾り取ろうとするかのようにウィンリィの膣がきゅうっと締まる。その感覚にぞくぞくしながら、エドはウィンリィの中に全てを出し切った。
息をつくエドを、アルが「兄さん」と急かす。分かってるよと名残惜しげに怒張を引き抜くと、ウィンリィの膣から白濁が伝った。アルはすっかり回復した怒張をすかさず突き入れる。ズブッと汁を溢れさせながらウィンリィの貪欲な穴は太いアルの男を咥え込んだ。
「はあっ、あっ…ああっ!アル、あっ」
「ウィンリィ…」
アルはウィンリィと深く繋がると、そのままウィンリィを自分の上に抱き上げた。自重で尚もアルを深く咥え込んでウィンリィが身を捩る。
エドは前側からウィンリィの両足を広げると、大きく膨らんだウィンリィの肉芽を摘んで弄り出した。ドレスから完全に露出した乳房を揉み、乳首を吸う。
「やあっ!エド、アル!ああん、あっ!」
舌でねっとりと嬲られてウィンリィがのけぞる。エドの指がクリトリスを軽く引っ張ったり捏ねたりするたびに、ウィンリィの体に電撃のような快感が走った。
息を整えようとしてもアルが太いものでウィンリィの膣をゴリゴリと擦り上げる。
快感が強すぎて、ウィンリィの秘裂はたえまなく蜜を噴出していた。花嫁衣裳はとうに三人のものでドロドロだ。きれいに結い上げたウィンリィの金髪は乱れ、口の端を濡らすアルのミルクで唇に張り付いていた。
「どうしよう、どうしよう…。エドぉ、アルぅ、気持ちいいよお」
「ウィンリィ、可愛い。下の口にはさっきよりもっと熱いのをあげるからね」
アルはそういうと、ウィンリィを下から絶え間なく突き上げた。
意味を成さない喘ぎ声を上げてウィンリィが上り詰めると、アルもウィンリィの中に多量の精を吐き出した。
アルの太さで抉じ開けられた秘所を貫かれた姿のまま隠そうともせずに、ウィンリィは余韻に惚けていた。その内股を白い何本もの筋が伝っている。
そんなウィンリィの乳首を尚もエドが吸い続けていると、突然思いもしなかった反応があった。
乳首から何かが滲み出すのを舌の上に感じる。まさかと思って強く吸うと今度はピュッと飛び出すものがあった。間違いなく母乳だ。エドは慌てて口を離した。
「ウィンリィ、おい!お前母乳が出てるぞ。どうかしたのか!?」
「どうかって…妊娠すれば出るわよ母乳くらい」
ぼんやりと答えるウィンリィに驚いて、アルは慌てて自分の怒張をウィンリィから引き抜いた。先刻まではこのままもう一度と目論んでいたが、もはやそれどころではない。
「妊娠って、いつ!?聞いてないよ、僕!」
「おれもだ。どういうことだ、ウィンリィ!」
騒ぐ二人にウィンリィは眉をしかめてみせた。
「どういうことだはないでしょ、エド。あんた達が元の体に戻ってから一体何回したと思ってるの。ゴムをつけるのもよくて最初の一回だけ。二度目三度目になると、二人して生で出すんだもん。いずれ妊娠するなとは思ったわよ」
「で、でもそれならそうと何故言わなかったんだ!?」
「私もね、ほんとについ最近知ったの。おなかも目立たなかったし、自覚はなかったんだけど、ばっちゃんが先に気付いて」
「言ってよ、ウィンリィ!知らなかったとはいえ、僕ら二人して又無茶を…!」
「うん。今夜言おうと思ってたの。これからはお姫様みたいに扱ってねって。だからその前に二人に好きにさせてあげたかったの。もう安定期に入ってるからそんなに心配しなくていいわよ」
あたしもしておきたかったし。と明るく笑うウィンリィに兄弟は呆気にとられていたが、やがて恐る恐るといった感じでウィンリィの腹部に手を伸ばした。
「ほんとに?ほんとにこの中に僕らの子供がいるの?」
「すげえ。おれなんてアルの体を造るのに5年もかかったのに」
比べないでよ!とエドは妻と弟に同時に叱られた。
それでもエドはウィンリィの腹部をやさしく撫で続けた。エドが泣き出しそうになっているのを感じて、ウィンリィとアルは揶揄するのを止める。
「…ウィンリィ、お母さんになるんだな」
「そうよ。私、エドとアルの子を産んで、お母さんになるの」
俯いて肩が震え出すエドと、そんなエドを見て涙ぐむアルを、ウィンリィは腕を伸ばし、はだけたままの豊かな胸に抱き締めた。
遠いあの日。幼い兄弟が願ったのはもう一度お母さんと一緒に暮らすことだった。その願いは違う形でとはいえ、今ようやく叶えられようとしていた。
「覚悟してよね、二人とも。このウィンリィ様を妻にしたからには、嫌がったってとびきり幸せにしちゃうんだから」
リビングに差し込む光の中でウィンリィが微笑む。聖母のごとく。
三人の行く末に幸あれと願うように、兄弟の生家跡では母の上に咲く花がやさしい風に揺れていた。