「シェスカ、これを着けてくれ」
大佐は自宅に呼び出したシェスカに白いエプロンを差し出した。
「はぁ…」
シェスカは服の上からそれを身に着けようとした。
「違―ぅつ!素肌の上にだっ!」
「えええええっ!」
大佐は汗をだらだら出している。
「素肌に着けても寒くないように室温は上げてある。
どうだ細かい心遣いだろう。着たまえ、さあさあさあ!」
血走った目でシェスカにぐんと大佐は迫った。
「着けないと、わめくぞ」
ひどい風邪で一週間も寝込み、しばらく外出も出来なかった彼だ。
散歩にずっと行っていない犬状態。
ここで抜いておかなければ(ナニを?)危険かもしれない…。
「こ、これでいいんですか?」
恥ずかしそうにシェスカはエプロンを身に着けたが下着は着たままだった。
「…うむ、ちょっと違うがそれもいいか」
「じゃあ何か作りますね」
とシェスカはいそいそとキッチンに立った。
ソファーに座っている大佐からは彼女の後姿がよく見える。
何かを切る音、湯が沸いてそれに何かを入れる。
先日の少佐も色々と作ってくれたが何かが違う。当たり前だ。
「…シェスカ」
大佐はシェスカの後ろに立ち彼女の腰に腕を回して首筋に唇を寄せた。
「大佐、まだダメですよ、作ってるんですから」
「こっちが食べたい…」
彼の手が素早く彼女のブラジャーのホックをはずし、器用に肩紐を下ろす。
そしてエプロンの胸当ての脇から手を差し入れた。
「火を使っているから…」
そう言う彼女の乳首は既に固く張りつめている。大佐は空いている手でコンロの火を切った。
シェスカの首筋に唇を這わせながら、両手で彼女の胸を揉みしだく。
先の固い部分を指先で捏ねるとますますそそりあがる。
「大佐、病気なん、ですよね…」
「もう治った」
彼女の背中には熱くて硬い物が当たる。
「準備万端だ」
彼は既に何も身に付けていなかった。
彼は背筋に沿わせて舌を滑らせながら彼女のショーツに手を伸ばして下げた。
「少しお尻を突き出してごらん」
白い腰紐の間から割れ目が見えて扇情的だ。
「恥ずかしいですぅ…」
それでもシェスカは少し腰を動かす。そこは既に潤っている。
そしてその向うの小さな高まりは赤く充血して大佐を誘っていた。
「料理しながら何を考えていたんだ?君は」
「な、何も考えてない、です…」
大佐は指人差し指と中指でそれをはさみゆっくりと動かし、親指を深い泉に差し入れた。
「ああっ!」
シェスカがびくりと反応する。指に肉壁がまつわり付き、水が溢れ出す。
「考えてないわけが無いだろう?シェスカ君」
それぞれの指を擦るように彼女を刺激する。
ぴくぴくと彼女の反応が指に伝わる。だが彼女は何も言わない。
それを見た大佐は指をそこからはずした。
するとシェスカが彼を潤んだ目で見た。少し恨めしげな目で。
「どうして欲しい?」
大佐は少し意地悪く彼女を見た。
「…もっと」
「もっと?」
「もっと欲しいの…」
大佐は彼女を抱き上げてテーブルに横たわらせた。
「よく言えたね、御褒美をあげよう」
そう言うと大佐は彼女の両の足首を持ち大きく広げた。
白いエプロンが彼女の大事な所を隠している。
それをめくり上げれば全ては見えるだろう。
だが大佐はそれをせず探るように自分自身を彼女になすりつける。
「ああ…ん、大佐…」
まるでじらすような行為に彼女が身をくねらせた。
やがて深みを見つけた大佐がその中に自身を深く埋めた。
「やぁっ、大佐っ…」
「…シェスカ」
白いレースの向うからは水音が聞こえる。
見えない向うからの熱い感触が大佐を包んだ。纏わりつき離さないシェスカの中は
全てを忘れるほどの快感だった。
それを貪るように彼女の腰を掴み、大佐はますます奥へと突き入れた。
「もうダメですぅ、大佐」
「私も、だ」
シェスカの中がぐうっと狭まり彼を締め上げる。
彼の腕を掴んだ彼女の手に力が入る。
大佐はそれに合わせて動きを早め、そして全てを手放した。
「大佐、これ食べてくださいね」
シェスカは穀物で出来た白いドロドロとした物を大佐に差し出した。
「お塩をふって食べるんですって」
それはあっさりとしてなかなかの味だった。
「じゃあ、シェスカ」
食べ終わった大佐は立ち上がりタンスから何かを出す。
「今度はこの亜土ちゃんのエプロンをつけてくれないか?」
「亜土?これってジャパニーズグレートアーティストの
アド・ミズモリのエプロンじゃないですかっ!」
シェスカはそれをひったくるように持つと部屋を出て行った。
「シェスカ、それをどうするんだ!」
「オークションで売りまーすー」
彼女の声が遠ざかる。
「…シェスカ、お願い、返してちょーだい…」
だが彼女には大佐のその弱々しい声はもう聞こえなかった。
その後大佐はまた一週間寝込んだ。