「大佐、もっとお尻を上げてください」
シェスカが本を見ながら大佐に言った。
ズボンを下ろしたまま彼女に臀部を突き出している
情けない姿のまま、大佐はテーブルの上に四つ這いになっていた。
「もう勘弁してくれよ」
「だめです。知識は使ってこそ意味があるのです。
前立腺ガンと言う怖い病気だと困りますから」
そう言うシェスカの指は大佐のすぼまった穴に入ろうとしていた。
事の始まりは大佐が「昨日何度もトイレに立った」と言った事だ。
それを聞いてシェスカが「大佐、前立腺の異常かも知れません」
と言い出した。最近彼女が読んだ本は『これが前兆、体の異常』だった。
大佐も日頃の行いを振り返ると絶対大丈夫と言えない。
「ローションを塗って第一関節まで入った腹側にある器官、この辺りかな?」
「うぉっ!」思わず大佐は声を上げた。
シェスカはその声にも構わず、静かにそっとその部分をなぞった。
「別に妙な異物感は無いですね」
激しい射精感が彼を襲う。
「だめだ、もう…」
だがその瞬間シェスカは指を引き抜く。
「大丈夫ですね。異常はないみたいです」とにっこりと彼女は笑った。
「もう、ズボンをお履きになっても良いですよ。では私はこれで」
そしてさっさと彼女は行ってしまった。大佐はその格好のまま動けない。
(また中途半端かよッ!)
彼がすっきりするのはいつの日なのかそれは分らない
ちなみに何度もトイレに立ったのはただの飲み過ぎのせいであった。