本日は年に一度の東方司令部花見大会。  
昼の部と夜の部の二交代制で、昼の部は夜勤があるので酒が飲めない。  
従って主だったメンバーは皆、夜桜を楽しんでいたりする。  
なぜかセントラルのヒューズ中佐一家まで、顔を出しているのは謎だが  
誰もそんなことに突っ込まないのがお約束。  
この日ばかりは、家族や恋人なども参加可能で無礼講。  
そんなわけで鋼の錬金術師の幼馴染みもちゃっかり来ているのだが…  
「あっつ〜い!ウィンリィ、ぬっぎま〜す」  
徐に立ち上がり、黒い上着をバサリと脱ぎ捨てれば、女に飢えている野郎共から歓声が沸いた。  
次はタンクトップを脱ごうと手を掛けた所で、エドワードの赤いコートが彼女を包んだ。  
当然、野獣共からはブーイングの嵐だが、額に血管を浮き出させている鋼の錬金術師は、  
パンと手を鳴らして右手の機械鎧を武器に錬成した。  
目が『ああん?やるってのか!死ぬか?オラァァァ』とか言っている。  
賢明な雑魚達は、身を弁えてすごすごと引き下がった。  
ざまぁみろと鼻を鳴らしているエドワード顔に、グリグリとスパナが押しつけられ  
腕の中のウィンリィが不満そうにしている。  
「エロ〜(多分エド〜)、あついから離せー!それにあたしの機械鎧、戻しなさいよー」  
「何ぃ!お前、他の男に裸を晒そうってのか!しかもこのグリグリは、殴られるより  
なんかムカツクし、もう我慢ならねぇ」  
怒ったエドワードがウィンリィを担ぎ上げると、横にいたアルフォンスが黙って宿の鍵を手渡し、  
「僕は一晩中ここにいるからごゆっくり」と送り出した。  
 
 
一方、本日絶好調に酔っ払っているマスタング大佐は、カラオケで思う存分歌いまくっていた。  
傍らには事務職の女の子が肩を抱かれて恥ずかしそうに俯きながらデュエット。  
そんな二人の間に弾丸による風が走る。  
驚いた女の子は腰を抜かしてその場にすわりこんでしまった。  
呆然とする大佐の目の前には、銃を構えて無邪気にケラケラと笑うホークアイ中尉。  
彼女は銃を放り投げると大佐に腕を絡ませた。大佐の目には白い項に乱れた後れ毛が  
なんとも色気を感じさせ、極めつけに耳元で「た・い・さぁ〜…だ・い・て」などと囁かれたので、  
中尉を抱き抱えどこかへ走り去ってしまった。  
 
 
「ロイの奴も若いな。あれ?エリシアちゅわ〜ん、もうオネムでちゅか〜?  
グレイシア、俺達もそろそろ部屋に戻るか」  
エリシアを抱えたヒューズに寄り添い、酔い潰れた人々に一通り挨拶した後  
奥方からは、そろそろ二人目も欲しいわね。と言われたお父さんは今夜頑張っちゃうぞーと  
張り切っていたそうな。  
 
結局、泣き出した事務の女の子は帰ってしまい、後に残ったのはムサイ男達の屍だった。  
 
 
「ふにゃ〜あエロ(エド)降ろせ〜」  
べろんべろんに酔いつぶれたうウィンリィがふにゃふにゃになりながら言う  
エドは少しいらついた様子で  
「うっせーなもうすぐ宿だから待てよ」  
(せっかくアルが気をきかせてくれたんだこんなチャンスのがすかよ)  
「暑い暑い暑い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜脱いでやるう〜」  
「ああもういくらでも宿でさせてやるからここではするなあ〜〜〜〜〜〜〜」  
そうこうしているうちにいつの間にか宿についていた扉を蹴り開けたが皆おきなかったようだ宿主もいない  
エドは自分たちのとった部屋に入りベッドにウィンリィをねかせた  
「ふう〜結構疲れるもんだな」   
後ろがまったく反応が無いまさか!!と思いエドは、ばっ!と振りかえった  
ウィンリィがいない・・・・・なんで?  
「ばあ〜〜あはは〜おどろいた?」  
「うっせー」  
どうやらウィンリィは死角に隠れていたようだ  
「ねえ〜したいんだよ〜やろうよ〜」  
エドは内心しめたとおもったがこの言葉を外で言われなくてほっとしたと言うのもあった  
「そっちからしないなら襲ってやる〜」  
ウィンリィはエドにがばっと抱きついた  
 
エドに抱きついたウィンリィは、猫のように耳をペロペロと舐め始め、エドはそのむず痒さに居心地を悪くする。  
なにせいつも一方的にエドが愛撫を続けるだけで、ウィンリィはそれに翻弄されていわばマグロ状態なのだ。  
それでも可愛い彼女が乱れる姿で、エドは満足していたのに今日のウィンリィはひと味違う。  
「エロ〜だ〜い好き〜!ここ気持ちいいれしょ〜?」  
耳から首筋へ唇が移動していき、チュチュッと控えめな口付けが落とされる。酔っているせいなのか  
わからないが、それはエドの肌に跡を残すほど強いモノではない。いっそ跡くらい付けてくれてもいいのに  
などと思っていると、ニッコリと笑ったウィンリィが、エドの服を脱がしに掛かった。  
上半身を裸にした跡、エドの顎を取り一生懸命深いキスをしようとしているが、普段受け身であるが故に  
なかなか上手く出来ていない。  
「う〜ん?確かこうして〜こうだったっけ?」  
何かを思い出しながらひたすらエドの口内を犯そうとするウィンリィを見て、エドはやっと気付く。  
 
これっていつも俺がやってることを、忠実に再現してるんだな。  
思えば当然だよな。ウィンリィは俺としかやったことがないんだから。  
でも、なんかこれって嬉しいかも知れない。  
次は胸を攻めるのがいつものパターンで…  
 
案の定、ウィンリィはエドの胸を弄び始める。最初は優しく全体的に揉み、段々強くしていくのも  
エドのやり方と一緒、先端を口に含み舌で転がした後にウィンリィは上目使いで尋ねてくる。  
「エド、いっちゃいそうなくらい気持ちいい〜?」  
本当はその行為自体は大して気持良いわけではないのだが、エドはウィンリィの姿だけで  
何回でもイケそうな気がした。  
「うがー、もう我慢できねぇ!俺は攻め込む男だから、ただ待ってるのは性に合わないんだ!」  
そう言うとエドはウィンリィと体勢を入れ替えた。  
 
 

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