ある公園のベンチに大きな鎧姿の男と明るい金色の髪の女の子が肩を並べて座っている。  
「ハー、アルに相談したいことがあるの」  
「どうせ兄さんのことでしょ。何かあったの?」  
幼なじみのウィンリィとアルフォンスの兄エドワードは、いつの間にかつき合い始めた。  
隠れて影でイチャイチャ、バッコンバッコンヤッているのを聡いアルフォンスが気付いていない訳がない。  
眠る必要のない彼は、いつも隣部屋で繰り広げられる愛の営みをコップ越しに聞いていたのだ。  
「エドって私のこと好きなのかなぁ」  
あんだけヤッテるくせに何言ってんだよ!と心の中で突っ込みつつ彼女の話を聞いてやる。  
「だっていつも強引(にHする)だし、何も言ってくれないし」  
二人が拗れると後々被害を被るのは自分だとわかっているので、兄さんの秘密をバラしちゃおう。  
「ここだけの話だけど、兄さんはウィンリィ相手じゃなきゃ起たないんだ。ほら、兄さんて昔から  
こうと決めたらそれ以外認めない性格じゃない。だからウィンリィに初恋してからは、グラビアの  
ヌードを見たって抜けないんだ」  
えっ嘘っと良いながらも、結構嬉しそうにしてるなぁ。  
裏を返せば、会えないときはおかずにされてるってことなんだけど、まぁいいか。  
 
「多分、例え巨乳と評判のホークアイ中尉の素っ裸を見たって兄さんは反応しないよ」  
「ちょーっと待ち賜え、それは聞き捨てならないな。私の中尉に魅力がないとでもいうのか?」  
「「わーーー!マスタング大佐!」」  
いきなり茂みの中から焔の錬金術師が登場した。  
「巨乳、巨乳と言うが中尉の素晴らしさはそれだけではないぞ。もちろん巨乳で美乳なおっぱいだが!  
なんと言っても漂う色香、これ最高。素肌に軍服の上着を羽織らせて、標準丈のスカートを捲り上げれば  
無理矢理ミニになるのだが、これがイイ!もう何回でもやれるね。そしてうなじなんだが…あれ?  
ウィンリィ嬢と鋼のの弟君はどこへ行った?これからが良いところなのに」  
とっくに逃げ出した二人をキョロキョロと探し、左右に動く頭の後ろに冷たい物体があたった。  
ガチャリ  
これは銃の安全装置が外された音。  
聞き慣れたこの音は…  
大佐が左横に飛び退いたと同時に引き金が動いた。  
「あたる所だったぞ。危ないじゃないか!」  
「あてるつもりで撃ちましたが、何か?サボって何をしているかと思えば…」  
「君の素晴らしさについて語っていたのだよ。丁度良い、今からヤろう」  
「何言ってるんですか。アホですか貴方は」  
「夜は長いぞ〜」  
「今は真っ昼間です」  
カッ ドン ドン ドン  
 
   (終わり)  

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