ブラックハヤテ号はリザの腰を前足で挟んだ。剥き出しとなった赤いペニスが、リザの膣に埋没されていく。侵入してきた熱に、リザは声を上げた。潤う肉の海に、雄々しいブラックハヤテ号の分身が沈んで、最奥の壁を叩いた。
「ああっ、早く突いて、ブラックハヤテ号!」
応えるように、ブラックハヤテ号は腰を振りはじめる。打ちつけられる尻の肌に、ブラックハヤテ号の産毛が触れ、撫でられるような擽ったさをリザは覚えた。甘く、雌と化した、あでっぽい息がリザの唇から漏れ出る。
その光景をはたで眺めているロイは、露出させたペニスをしごきはじめた。リザは、とろけたように瞼を薄くさせたまま、ロイに目を向けた。飼い犬よりも粗末なペニスを勃起させ、痴態を見つめる眼差しは、どこか切なさを孕んでいるようだとリザは感じる。
仕えているはずの想い人が、飼い犬との交尾を羨ましく眺め、お預けが堪らずと自慰に走っている。その情けない姿に、リザは妙な昂揚とさらなる羞恥に体を震わせた。
ロイのペニスから、白濁の焔が打ち出される。ロイは、「やれやれ射精した」と呟いて、またペニスをしごきはじめる。そしてすぐに二度目の熱を、茶褐色の床板に吐き出した。
やれやれ、射精した。息を吐き漏らして、繰り返した。