「エドー、いるー?」
「ちょ、ま、おい!」
とあるホテルの夜、ウィンリィが不意にエドの部屋に入ったとき、着替えをしていたエドは丁度パンツを膝下から上げようとしたところだった。後姿だったものの、衝撃は大きい。
「きゃああああああああっ!!!」
悲鳴と共に響き渡った乾いた衝撃音が、他の客を呼び寄せる。エドは思わぬところで大恥をかいてしまったのだ。
「ご、ごめんねーエド」
「うるさいっうるさいっ」
「そろそろパンツはいたら?」
「…どわああっ!!!」
小さくなって座り込み落ち込み、次は大慌て。そんなエドの背中には、鋼で出来た装飾が目立つ。
ウィンリィはとくんとした胸の高鳴りに急かされ、腕を伸ばす。
「ん?」
「やっぱオートメイルは最高よねえ…」
「それかよ…ったく」
呆れたエドだが、直後に響いたがちゃりという音がその両眉を釣り上げる。ウィンリィがオートメイルを外したのだ。
「ちょ、なにやってんだよ!」
「エドはこれがないほうが本物のエドらしいよ…」
「はあ?」
ウィンリィが素早く回り込み、エドの脚のオートメイルも一気に外した。
「うわ!あぶねえ!いてっ!なにすんだよ!」
がしゃんと乱雑に床に落ちた金属の塊。ウィンリィは目もくれずに、抵抗する力を大きく失ったエドの姿に満足げな笑みを浮かべる。
「パンツも要らないよね」
「お、おい、よせっ」
抵抗しようとした瞬間、神経の継ぎ目に指を突っ込まれた。思わず「あうぅうっ」と情けない声を上げるエド。
「ふふ…」
ウィンリィによって最後の布キレが空を舞った。
「うわあああ見るな…」残った左手で隠そうとしたが、両手で手首を取られた。幼馴染に見られてしまったのだ。その余りに屈辱的なモノを。
「ちっちゃい…」
「あ、あ、あああ…ああああああ」
「毛も生えてない…赤ちゃんの頃から一回でも成長した?」
あまりにも残酷な言葉を受け、エドワードは気絶しかけた。
「可愛い…」
その直後、大きな気付けが訪れた。ウィンリィがちゅぅ、とそのモノに唇を当てたのだ。
「!?!?」
「エド…抵抗しないよね?」
「!? !? !?」
動揺しきったエドと、欲情しきったウィンリィの秘密の夜が始まる…
終わりー