全裸で椅子に縛り付けられ、さらに肘掛けに足を引っ掛けられた状態で、足を閉じることもできない。
そんな恥ずかしい格好で、ロイのねっとりとした視線に晒され、リザは泣きたくなった。
しかし弱気になっていることを気取られないよう、精一杯の気丈さでリザは抗議した。
「外してください。どうしてこんなことされなきゃならないんですか!」
「どうしてだと?お仕置きが必要だからに決まっているだろう」
「だからどうして私がお仕置きされなきゃいけないんですか!」
「全く、君はまだ自分の立場が分かっていないようだな、ホークアイ大尉。君は私という恋人がありながら、ハボックを自宅に連れ込んで奴のヒゲを剃ってやろうとした。そのお仕置きとして、君のアンダーヘアを剃らせてもらうのだよ」
その滅茶苦茶な理屈に、呆れも怒りも通り越して、リザには返す言葉もない。
リザがハボックのヒゲを剃ってやる約束をしたのだって、もとはといえばロイが彼のヒゲに言いがかりをつけたせいではないか。
「准将、それは言いがかりです。理屈が滅茶苦茶です。それにこんな変態じみたことをするなんて」
「変態は君のほうじゃないのか、大尉」
ロイは意地悪く、リザの乳首を指で弾いた。
「ひぁっ!」
「まだ何もしていないのに、もう乳首が勃起しているじゃないか。こんなふうにされるのが興奮するなんて、君こそ変態だな」
ロイの指先が、触れるか触れないかの軽い刺激を与えながら、リザの乳首をくるくると撫でる。
気持ちいいのだけれど、物足りない気分にさせられる愛撫。
「はっ、あっ、准将っ」
「どうした大尉。もしかして、もう下も触ってほしいのかい?ずいぶん濡らしているようじゃないか」
ロイが身をかがめて、リザの秘所を覗きこむ。
足を広げた格好で拘束されているリザには、そこ隠す術はない。
恥ずかしい部分に視線を感じ、いっそう愛液が滲んでしまう。
「お願いだから、もうやめて・・・」
あまりの羞恥に、リザは懇願する。
しかしロイは酷薄な笑みを浮かべて言った。
「何を言っているんだね大尉。お仕置きはまだこれからじゃないか。私は準備をしてくるから、君はこのまま待っていたまえ」
ロイはそう言い残して、縛られたリザを残して部屋を出て行った。
ロイは数分とせずに戻ってくると、持ってきた物をリザに見せた。
まず、タオル。それからハサミ、剃刀、シェービングクリーム。
明らかに毛を処理するための道具である。
「ではお仕置きを始めるよ、大尉」
ロイは嬉しそうに宣言した。
「准将っ。嫌です、お願いですからやめてください!」
リザは必死に抵抗しようとするが、縛られていてはどうすることもできない。
「こら、暴れるんじゃない。落ち着きたまえ」
そう言って、ロイがリザの下腹部にタオルを押し当てる。それは蒸しタオルだった。
もちろん火傷するほどの熱さではないが、リザは驚いて小さく悲鳴をあげる。
「こうやって熱でヘアを柔らかくしてから剃ると、きれいに仕上がるんだよ」
ロイが嬉しそうに説明する。リザは諦めて暴れるのをやめ、代わりに顔を背けて目を閉じた。
「リザ、ちゃんと見ていなさい」
ロイはそう促すが、自分の陰毛が剃られるところなど、見ていられるわけがない。
リザは顔を背けて、ロイを無視した。
しかしロイは気にした様子もなく、嬉しそうに作業に取り掛かる。
「まずはハサミで短く切りそろえることにしよう。そのほうが剃りやすくなるからね」
そう言ってロイは指で陰毛の流れを整え、それからハサミで1〜2センチの長さを残してカットしていく。
いくら目を背けていても、チョキン、チョキンというハサミの音が聞こえてくる。
ロイの指が恥丘に触れるのを感じる。
こんな恥ずかしいことをされているのに、濡れてしまう。
そして濡れているところを、ロイに間近で見られているのだ。
リザにとっては、これ以上ないほどの恥辱だった。
しかしロイは楽しげにカットを終え、そして言う。
「次はシェービングクリームを塗るからね、少し冷たいが我慢してくれ」
短く切りそろえられた陰毛に、クリームが塗りつけられる。
冷たくて柔らかいクリームを、敏感な部分に優しく塗り付けられ、ゾクゾクとした感触が背筋を走る。
「うんっ・・・」
思わず声を上げてしまいそうになるが、唇を噛んで耐える。
そんなリザの様子を眺めながら、ロイはリザの恥丘を指で撫でる。
リザの秘所はもうすっかり濡れそぼっているが、そこには触れない。
焦らすようにゆっくりと、陰唇の外側ばかりを撫で、クリームを塗り広げる。
その刺激に身体の内部が疼き始め、たまらなくなってリザは苦しげにロイを呼ぶ。
「じゅん、しょおっ・・・」
けれどロイは、その疼きを収めてはくれない。
「これから剃刀を当てるから、君は絶対に動かないように。こんなところに傷をつけられたくはないだろう?」
シェービングクリームを塗り終えた彼は、そう言って剃刀を手に取った。
下腹部に剃刀の刃を当てられ、リザは身体を強張らせた。
リザは全裸で、大股開きの格好で、椅子に縛り付けられている。
そして陰部にシェービングクリームを塗られ、陰毛を剃り落とされている。
「うん、きれいに剃れたよ。これで君のココが良く見えるようになった」
やがてロイは満足したようにそう言った。
そして指で陰唇を左右に広げ、リザの恥ずかしい部分を奥まで覗きこむ。
「きれいなピンク色をしているね」
「嫌っ!見ないで下さい!」
だがもちろん、ロイはリザの拒絶の言葉に耳を貸しはしない。
それどころかさらに淫猥な言葉で、リザを辱める。
「剃られながら興奮していたんだろう?こんなに愛液を垂れ流して・・・」
ロイの指が、リザの割れ目をなぞる。
「あっ・・・」
「ほら、ココに欲しいんだろう?」
入り口の周りを撫で、浅い出入りを繰り返す。その刺激に、ついにリザの理性が瓦解する。
剃られている間もずっと、視姦されながら焦らされていたのだ。
酷い辱めを受けているというのに、リザは動けない腰を自分から突き出すようにして求めてしまう。
「准将!もう、くださっ」
リザのあられもないおねだりに満足したのか、ようやくロイの中指が奥まで入り込む。
「あああぁ!」
「はは、淫乱だな君は。もう指だけじゃ満足できないだろう」
ロイは指を抜いて、代わりにズボンから取り出した物を押し込んだ。
おわり