ギシ・・・・
機械鎧の腕が、まだ完全には完治していないからか、
ギシ、と音を立てる。
腕を縛られているが、幸いあまり痛みはなかった。
そうだ、今の状況は腕を縛られているのだ。
しかもこんな子供の化け物に。
グリードの気配を追って、爺様とこの暗い森の中で
一晩をすごす事にしたのだ。
爺様が眠ってしまった後、私はホムンクルスの気配を感じ、
この森の奥へと駆けていった。
その結果がこれだ。
きっと何か恐ろしい事をされるだろう。
最悪の場合、死に至るかもしれない。
本能が逃げろといっているが、腕と脚を縛られて、動かすことが出来ない。
「さて・・・どうしましょうか・・・。」
まだ七、八歳ぐらいの小さな子供が、
不気味な笑みをうかべる。
正直、ぞっとした。
「離セ!離さんカ!一体何がしたいんダ?私を殺すつもりか?」
若に会えずこのまま死んでしまっては堪らない。
絶対に生き延びなければ。
なんとしても、この気持ちの悪い触手を振りほどき、逃げなければ。
「そうですねぇ・・・私は熟女は好きですが、たまにはあなたのような小娘もいいでしょう。」
「・・・・・・!?」
・・・一瞬この化け物がなにを言ったのかが分からなかったが、
私ももうすぐ十六になる。
この言葉の意味がわからないわけがなかった。
「私を楽しませるよう、しっかりと反応を見せて下さいね」
途端、私は武具を触手ですばやくはずされた。