どさりと乱暴にベッドの上に投げ出された。  
リザ・ホークアイは投げ出されたその反動で即座に起き上がろうとしたが  
すでにネクタイで縛られている両手首をロイ・マスタングに乱暴に取られ、  
それをベッドのヘッドポストに素早く縛りつけられると  
もうなす術がなかった。  
 
「大佐!」  
「少将だ!3年も前の階級で呼ぶんじゃない。」  
言うが早いかマスタングはリザの上に馬乗りになると  
無造作にブラウスのボタンを引きちぎった。  
「…っ!!」  
リザの声は悲鳴にさえならない。  
ブラウスの襟が大きく開かれると、  
その下からは繊細なレースのブラジャーで包まれた  
リザの形のいい白い胸が現れた。  
マスタングは無言でその両胸を鷲掴みにするとブラジャーの上から揉みしだいた。  
リザは息をのんだが、かろうじて声を上げるのは我慢したらしい。  
マスタングの口角が片側だけきゅうと上方へ切れ込む。  
「感じているんだろう?もう堅くなっている」  
ブラジャーの上からその堅くなった左右の頂を指でつまみ、ひねり上げた。  
「ああっ…!」  
思わずリザの声が上がる。  
「そう簡単には勘弁しないぞ。覚悟しておけ」  
     
マスタングの手はすでにリザの背にまわりブラジャーのホックをはずしていた。  
ブラジャーの拘束から自由になったリザの胸は大きく揺れて、  
マスタングの目の前に晒されることとなった。  
「やめてくださいっ!」  
真っ赤になったリザの応えが、マスタングをさらに刺激したようだ。  
マスタングはリザの右の胸の先端を口に含むと強く吸った。  
同時に右手でもう一方の頂を軽くはじくと薄紅色のそれをつまみ上げた。  
「はっ…!」  
リザが刺激に耐えられずのけぞるが、マスタングは容赦せずに続けた。  
リザは脚をばたつかせて、少しでも身を捩ろうと試みるが、  
長いタイトスカートでは脚の自由もきかない。  
「無駄なことはやめたまえ。どうやっても逃げられはしない。」  
いまや刷毛で紅を刷いたようにほんのりと上気したリザの胸から顔を上げると  
マスタングは冷たく言い放った。  
「そんなことは…!」  
言い返そうとするリザの口を唇で塞ぐと、動かないように顎をしっかりと捉え  
マスタングはリザの口腔をたっぷりと堪能した。  
下半身を動かそうとするリザの試みは難なくマスタングに制されてしまっていたが  
彼はその存在を忘れていたわけではなかった。  
紅潮し、ぼぅっとなったリザから唇を離すと、  
マスタングはそのまま唇をリザの首筋に這わせつつ、  
右手でリザのスカートをたくし上げ始めた。  
マスタングの意図するところを察して、リザが逃げようと身を捩ったが、  
どうしようもなかった。  
スカートの下から現れたものを目にして、マスタングは小さく口笛を吹いた。  
「ガーターか!」  
「ストッキングも絹です!絶対に破らないでください」  
強い視線でリザに睨まれ、マスタングは苦笑した。  
「わかったから、そろそろ観念して大人しくしてくれないか?」  
挑む様にリザはマスタングを睨んだ。  
「嫌です。承服できません。」  
「そもそもはそっちが悪いんだろ」  
「あんなことで…」  
それ以上は言えなかった。  
マスタングが再び口を塞いだからだ。  
 
戒めの口づけのはずだったが、いつのまにかどちらも息が上がっていた。  
「反省の弁が聞けないなら、やはり、身体に言うことを聞かせるしかないな」  
マスタングはリザの上で、身を起こした。  
「いい眺めだよ、ホークアイ少佐」  
リザの頬がさっと紅潮した。  
あられもない姿をしているのは自分でもよくわかっていたらしい。  
両手首はネクタイで縛られ、ベッドのヘッドポストにくくり付けられている。  
ブラウスはボタンのとんだ状態で大きく開かれ、  
ブラジャーはホックは外されているとはいえ  
両手がそういう状態なので首のまわりにくしゃくしゃになったままだ。  
胸は隠すものが何もないまま、その美しい形を曝け出している。  
スカートは腰までまくられ、ガーターに吊られたストッキングに包まれた脚は  
マスタングの脚で動きを止められている。  
ここで弱音が可愛く吐けるようだったらもっと状況は違っていたのだろうが、  
リザ・ホークアイの性格の中にはそういった要素は  
残念ながら一片もありはしなかった。  
「解放してください」  
キッとマスタングを睨みつけ、リザは要求した。  
「こんなチャンスをみすみす見逃す馬鹿者がいたら会いたいものだね。」  
「何を…」  
「何をするつもりか、これからたっぷりと教えてあげよう。」  
ウェストのホックをはずし、するりとスカートを脱がすと  
マスタングは再度上から横たわっているリザを見下ろした。  
「実にそそるものがあるよ、少佐」  
その視線に我慢できなかったらしい。  
リザはプイと横を向くと目を瞑ってしまった。  
 
「たっての希望だ。絹のストッキングだけは破らずに済むよう  
ご協力願いたいのだがね」  
そう言われて、嫌そうに眼を開けると、リザは片方ずつ足を上げて  
マスタングがストッキングを脱がせるのを手伝った。  
彼が必要以上に脚を撫でまわしたのは敢えて無視したようだ。  
「さぁ、これで懸案事項はなしだな」  
マスタングがそう言うとリザが切り返した。  
「このネクタイはひどいです。我慢できません。」  
「私も、ツボにはまりすぎて我慢できんよ、君のそういう姿態には」  
にやりと酷薄そうに笑うと、マスタングはおもむろにリザにのしかかってきた。  
唇を重ね、胸を揉みしだく。  
首筋から胸、わき腹と赤い鮮やかな印をつけていく。  
リザは意地でも声を出さないつもりらしい。必死で堪えているのがわかった。  
この気の強さがたまらないんだがな、と思っても、口にはしないマスタングだった。  
ガーターも外して、リザの肌を思い切り堪能したいとも思ったが  
普段目にしないアイテムは、やはりそれなりに刺激的だったので  
敢えてガーターは外さずに、その代わりショーツを一気に引き下げた。  
リザがはっと息をのむのがわかった。  
露わになったリザの秘所は、もうすでに充分に潤っていた。  
「身体は正直だな」  
思い切りいやらしくそう言うと、マスタングは自分の膝を入れ  
リザの足を割ると、容赦なく指を侵入させた。  
 
「ああっ!」  
久しぶりにリザの声を聞いた。  
もっと鳴け、と言うと、リザは真っ赤になってこちらを睨みつけて来た。  
お返しに指で嬲ると、リザの眉間のしわが一層深くなった。  
我慢できず逃げようとするリザの腰をしっかりと抑え込むと  
マスタングはさらに指に神経を集中させた。  
次第にリザの吐く息が荒くなって来た。  
それと同時に、マスタングの指が立てる水気を帯びた音も大きくなっていった。  
「凄い音だな、少佐」  
何を言われればリザが恥ずかしがるかは熟知している。  
口の使えるうちに言葉でも攻勢をかけておかなくては。  
「シーツの替えが要りそうだぞ、少佐」  
「ほら、聞こえるか?」  
リザは真っ赤になって目を瞑っているが、胸は大きく上下しているし、  
指の動きに合わせるように、腰も動き出している。  
それに、こちらもそろそろ限界だ。  
最終手段とばかりに、マスタングは濡れそぼっているリザの秘所に舌を差し入れた。  
途端、リザの身体がびくんと大きく跳ね上がった。  
「鳴け!」  
「嫌です!」  
リザが叫んだ。  
「酷いです!なんであんなことでここまでされなきゃいけないんですか!」  
「あんなこととは何だ!」  
「だって!」  
首を起こして、キッとマスタングを睨んだリザの目から、  
ポロリと涙が一粒、こぼれ落ちた。  
 
一瞬、何が起こったのか分からず、マスタングとリザ、二人ともが顔を見合わせた。  
その後、硬直。  
最初に動いたのはマスタングの方だった。  
一瞬でネクタイを解いてリザの両手を自由にすると、  
彼女を抱き起こしてしっかりと抱き締めた。  
「すまん!やり過ぎた!」  
リザの肩に深々と顔を埋める。  
「許してくれ!なんでもする!だから…!」  
数秒の沈黙の後、リザの肩が小刻みに揺れた。  
恐る恐る顔を上げると、そこには目に涙をためて笑っているリザがいた。  
「もう!あなたという人は!」  
その笑顔を見て、よかった、と大きく安堵の息を吐くと、  
マスタングはそっとリザに口づけた。  
さっきまでの荒々しいキスとは違い、ついばむ様な優しいキスだった。  
「すまん、調子に乗り過ぎた。」  
そう言ってぺこりと頭を下げた。  
「ブラウスのボタンはあなたがつけ直してくださいね。」  
「わかった」  
頷きながら、もう一度唇を重ねる。  
こういう時、後を引かないのがリザのいいところだった。  
いそいそとリザが佇まいを直していると  
ベッドの上に座り込んでいたマスタングがぼそりと呟いた。  
「ガーターがいけなかった」  
ぷっとリザが吹き出す。  
「あんな刺激的なもの、持っているなんて知らなかった。」  
「パンティストッキングは嫌いなんです」  
澄ました顔で答えながら、チラリとマスタングの顔を盗み見ると  
何やら屈託のある様子。  
「どうかしましたか?」  
「いや、その…」  
「気になります。言ってください。」  
「あー、なんだ、その、つまり」  
それ以上は言葉にせず、そっとリザの肩を抱くと、  
再度、優しくキスをしながら、耳元で囁いた。  
「続き、だめだろうか?」  
リザの顔がさっと赤くなった。  
けれど、さっきまでの頑なさは今度はまったくなく、  
小さくこくりと頷くと囁き返した。  
「今度は優しくしてくださいよ」  
マスタングに否があるわけがなかった。  
 
結局3回戦まで終えたら、もうお昼に近い時間となっていた。  
シャワーを終えてバスタオルを腰に巻いたままの姿でマスタングがキッチンに来ると  
リザが昼食の準備に忙しく立ちまわっていた。  
邪魔にならないよう気をつけながら、後ろからリザの肩に顎を載せる。  
「午後になったらまたマフィンを焼いて。  
あの最後のチョコレートマフィン、とっても楽しみにしていたんだ。」  
「ごめんなさい。気がつかないで食べてしまって。」  
手を休めてリザはマスタングを見つめた。  
喧嘩の原因は本当に些細なことだった。  
「リクエストがあれば、受け付けますが?」  
子犬がピンと耳を立てるかのようにマスタングが反応した。  
「できればブルーベリー入りも欲しい。クランブルをたっぷり乗せて!」  
にこりと微笑んでリザが返した。  
「わかりました。おやつに出して差し上げます。」  
「ありがとう!」  
そう言ってマスタングは後ろからリザを抱き締めた。  
こういう時、照れ屋のリザが顔を見られるのが苦手なのはもうわかっている。  
でも、もう一刷け、その頬に紅を載せたくて、耳元に囁いた。  
「愛してるよ」  
ぱっと紅潮する頬が後ろからでもわかった。  
 
 
終  
 
 

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